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はぁ…
[大丈夫と言われても伸びているのは本当に大丈夫なんだろうか。
此処の住人である彼女が言うなら大丈夫だろうと言い聞かせ。
ノーラが歩き出すのを見れば自分も集団に歩み寄る。
声をかけるのは何となく躊躇われたけれど]
……………
[メイドに背中をさすられ咳き込むエーリッヒに
そういえば病み上がりだったことも思い出し…]
…………………すまん。
[と、小さく謝罪]
[ベアトリーチェの様子を、眺め]
では、それを。
[端的に。実行委員の男に声を掛け、大きなクマを受け取る。
柔らかくて、ファンシーな作り。彼が抱えるにも、少々大きいか。
……金髪の少年とぬいぐるみという組み合わせは、妙に似合っていて、それもまた、おかしかったけれど]
[出店を片付け、ふらりと歩く。
宛もなく歩いたはずなのに、その賑やかな一画にめぐってしまったのは幸か不幸か]
……つーか、揃ってると賑やかだな、お前ら……。
[場の状況に、ぽつり。素で呟いた]
よかった…。
[生きていた(!)らしい事に安堵して、ほぅと小さな吐息を零す。
人間は短命らしいから、もしかしてと内心ちょっぴり怖くなっていたのは、誰にもわからなかったろうけれど。]
痴話喧嘩は…ほどほどになさって下さいね…。
[もしかしてお邪魔だったのかしら?
…と思いつつ、向かいに屈む加害者の青年に小さく苦笑して、静かに立ち上がり傍を離れた。]
[ぬいぐるみを持ったミハエルは、
子供にはかわいらしく写った。
よく似合ってるとは言わなかったけれど、
突然向き直られて、驚いた。]
え、えと。
大丈夫、です。
えと……あの……
ありがとうございます
[よく考えれば何が大丈夫なのかわからないが
子供は慌ててしまってあまり理解できていないようだ。
手首にかけた、どんぐり飴の入った袋が
ぶつかりあって、コツコツ音をたてる。]
[声に、ふと視線が其方を向く。
祭りの始まった直後に聞こえた気がした声を思い出して]
[もしも同族だったとしても、妖精王の放った追跡者とも考えられないわけじゃない。どうしたものかと思考する]
[近くに来た頃には何とか落ち着いた様で]
ええと…。
良かったら…食べる?
[青年たちのほうに、持っていた紙袋を掲げ]
[殴られたばかりの人に勧めて大丈夫なのだろうか]
[違和感は何だったか…
ソレすらも微弱な感覚でしかない。
それとも、何かを見つければ、また何か変わるのだろうか…?]
…何、本気にしてるんだろ…夢、なのに。
[はは、とくしゃり。髪を撫で…
コートとマフラーを脱ぎ、寝間着を*手に取った*]
『……フェーン』
……ん、わかってる。
[相棒の声に、ふ、と意識を向ける。
向こうもどうやら、こちらに気づいているようだけど]
……同族……だよなぁ、明らかに。
[いや、意識上で声を捉えた時点で、ほぼ間違いないといえるのだけど]
[少女の手首にかかった袋を見、自分の抱いたぬいぐるみを見て]
[飴同士のぶつかる、小さな音が、彼の耳にも届いた]
……大丈夫そうには、あまり、見えないが。
[率直な、感想を]
『あ、あの子』
…本当に神出鬼没だなお前は。
[内心でゆるりと息を吐く。
祭りの気配に撹乱される相手の気配は読み難くいが]
『此処まで近いとわかるでしょ?』
ああ、意識して視ればな。
しかし…どうしたものかな。
『声かけちゃえば?』
……お前な。
[メイドの発言に首を傾げながら
新に増えた女性の声に顔を上げればそこにいたのは大判焼き
……もといノーラで。]
[”食べる”?の問いには深く頷く]
[そういえば両手にいっぱいだった。
子供は思って、わたわたと慌てる。
手に持っていた飴を一まとめにする。]
ええと。
どうぞ、なのです。
[ミハエルに逆に差し出すも、
そうしたらお互い、もてないのは当然で。
子供は、はたと気づいて、こまった。]
[そもそも彼には、ぬいぐるみの影になっていて、それがよく見えず。
差し出しているのは、一応、解るのだが]
……………
[やっぱり、困った。]
[母がこっそりと、ユーディットに同意するように頷いていたのも、見えない]
[深く頷く様子に小さく笑って、紙袋をあけて差し出し]
[ついでに振り返り]
良かったら皆さんも。
[その場の皆にも声を掛けてみた]
[しばらく硬直していた子供は、
ノーラが何かをすすめている声に気づく。
そうして、はたと気づいた。]
ノーラさんにあげますですっ
[一袋だけはポケットにいれて、子供は両手を空けた。
とっても無理やりに。]
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