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[もちろんくろねこが降りた後起き上がりました]
いやいや、ちゃんと普段は使ってますよ。熊狩ったりとか
[冗談とも本気ともつかないことをいいつつ、睨まれいわれた言葉に、一瞬空白が生まれて]
……そんなことないよ。ヘル姉
─台所─
[向けられる眼差しに、浮かぶのは苦笑めいた表情]
ええ、何せ、猫とふたり暮しですからね。
手際は……帰郷してから、祖母の代わりに炊事をやるようになったら、そのまま慣れてしまいまして。
[返す言葉は冗談めかしたもの]
オマエの言うコトは本気なのか冗談なのか時々分からないんだが。
それにしても不格好だねェ。
[起き上がるのを待って、腕を組んだ。
ユリアンの格好を上から下まで見て]
…なんだい今の間は。
[最終的にじとりとした目で顔を見た]
─台所─
そうなんだ。
やっぱり手際良くなるには何年も続けなきゃいけないんだね。
[冗談めかした言葉も、イレーネに取っては吸収すべき事柄。納得するよに頷くと、トレイを持って広間のテーブルへと置きに行った]
―広間―
[台所の方から、食器を動かす音が聞こえてくる。
水だけもらえればいいと思っていたが、やはり腹も空いた。
タイミングを見計らい、よいせと腰を上げる]
─台所─
まあ、後は。
強いて言うなら、気持ちの問題、かな?
[納得するよに頷くイレーネにこう言って。
野菜の煮込みの味を見て、用意された大皿へと盛り付ける]
……さて、後はお茶を用意すればいいか。
それは証明する手立てがない今は、聞く側の感じるままに、かな。
でもユエは喜んでくれたよ。
[なんでかはしらないけれど、単に自分がここまで懐かれてないって思っただけという]
いや、なんでもないさー。
ヘル姉の優しさにしんみりしてただけだよー
[間延びした声は胡散臭さ抜群だ]
まァ、巨大な鞠みたいだからねェ。
そらユエも飛びつくさ。
[同意を求めるように黒猫を見る]
…そっかそっかふーん。
[口ではまったくの棒読みながらそう言った。
しかし言葉とは裏腹、身動きが取りにくそうなのをいいことに、鼻を摘もうとユリアンに伸ばした手は届いたか如何か]
─台所→広間─
気持ち……か。
[言われて、ちょっとだけ悩んだ。けれど意識は直ぐに今の準備へと移り、広間のテーブルに食器の乗ったトレイを置く]
あ、ライさん。
もう直ぐご飯出来るよ。
好きな分取って食べてね。
[腰を上げたライヒアルトに告げると、テーブルの上に食器を並べて行った]
巨大な鞠。なるほど
[ユエをみようとした。大きくで足元がみえないのであらぬ方向を向いて]
ぬぁ。ぁにするのー
[のけぞって避けようとしたが、大きくてあっさり壁にぶつかり引けませんでした。鼻声で抗議する]
―広間―
よぉ、イレーネ。
悪いな、作らしちまって。
[結局火に当たっていただけだったので、ほんの少しだけばつの悪そうな笑顔を浮かべた。
テーブルの上に並べられた食器を眺めながら、何だかんだで食事の到着を楽しみにしている]
─台所─
[『気持ち』の意味は、果たして少女に届いたか。
そんな事を考えつつ、茶を淹れるための湯を沸かし始める]
……ま。
こればっかりは、周りが言葉で教えても、かな。
[言葉で説明しても、理解は追いつかないだろうから、と呟いて。
大皿に盛り付けたそれを、広間へと運ぶ。
猫の姿がない事には、あれ、と首を傾げるものの。
とりあえず、お茶と猫の食事の準備のために、また台所へと引っ込んだ]
どっち見てんだい。
こっちだこっち。
[鼻を摘んだまま、ついでに猫のいる方にユリアンの首を向けた。
再度強く引っ張ってから手を離す。
暫く鼻に赤みが残るかも知れない]
まァいいか。
次からは起こしてやらんからな。
[そう勝手に完結してから、ユエにはひらと手を振って、さっさと階段に向かう]
─広間─
あ、お礼ならオトさんに言ってね。
ボクは食器運んだりしかしてないから。
[ライヒアルトのバツの悪そうな笑みにふるりと首を横に振った。食器を並べ終えたところで料理の盛られた大皿が運ばれて来て。ちゃっかり先に自分の分をよそっておいた]
[ちなみに『気持ち』の意味を理解したかは甚だ疑問]
うわっいてて。こっちぁのか。ユエー
[鼻をつままれたまま、顔を移動させたが当然ながら見えないけど声だけかけてみる]
はーい。
ありがとーヘル姉ー
[赤くなった鼻には気づかずに手をぶんぶん大振りにふった]
んじゃ、ユエ。いくか
[と聞けば素直についてきてくれるのか。
それとも歩く姿に跳ねるボールを想像して飛びついてくるのか。
のっそのっそと広間へと向かい。姿については、挑戦してみたとか聞く人からすれば当然いい加減なことを言いながら食事を*いただくのだろう*]
[猫、階段へ向かうヘルミーネになぁぅ、と鳴いて尾を振った。
その声で、ユリアンに位置は伝わるかも知れない。
すぐに動きそうだが]
─台所─
[一方、その同居人はといえば、また端切れを駆使して猫の食事作り。
この辺りは恐らく、無駄を出さない主義だった祖母譲り]
……しかし、備蓄はだいぶあるが。
滞在が長期になるのは正直、辛い、な……。
[ぽつり、と。零れ落ちたのは、こんな呟き。
手は自然、胸元を押さえるよに]
……そう、なる、と。
『動く』べき……なのか?
―広間―
いや、でも一応手伝いしてるじゃねえか。
偉いよ。ありがとな。
[自分の分をよそう、その様子が微笑ましい。
笑み混じりに彼女を眺めた後、視線は料理の盛られた大皿へと移る]
─広間─
ボクが出来るのはこれくらいだから。
[偉いと言われると、照れたように笑った。料理を盛るのをライヒアルトに譲ると、食器を乗せて来たトレイを片付けようとしたのだが]
……ユリさん、椅子に座れるくらいに脱いでからじゃないと食べさせないからね。
[座るのにも苦労しそうな姿に、そんなことを言って食事をお預けした。鬼]
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