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名乗り出てくれたら楽なのにね。
[考えるのは同じことか。苦笑するよに囁いた]
二人いるなら、片方くらいは見つかるかな。
食べるなら女の子の方がいい?
[教会で育ち働いても成人男子ですから。
爺ばかりは嫌だというのは共感できる模様。
獣の気配も顔を出してニマリと笑った]
そういえば、昨日のフォルカーちゃん。
随分と可愛い悲鳴を上げてたね。
[女の子と言ったら年齢的に双子の姉妹が浮かんだようで。
特に深い意味はなく、またクスクスと笑う気配を滲ませた]
玄関付近に居て、昨日の夜一時を共にしたライヒアルト
[ゲルダの大丈夫かなという顔>>301にはなんともいえない顔をする。
発作ようの薬を飲むこと事態そもそもよろしくないわけだが、現状だけ考えると十全とはいえないのが本音だ。主に環境が悪いのはいうまでもないが]
そうそう、そういうこと。そんで商売あがったりで俺と母は飢え死に…はしたくないけど、あーいいですよ。むしろ外側にいたらそれはそれでやきもきするんでしょうしね。
[困った口調には気にしない気にしないといいたげに軽く手を振って答え]
お願いします。俺料理の腕とかは壊滅的なんで。
―広間―
……探す、手段。
[エルゼリートの言葉>>298をなぞるように小さく呟く。
柳眉を寄せて、繋いだおとうとの手に縋るように微かに籠もる力。
アーベルからお帰りの声>>299が掛けられれば、はっとして]
ただいま、です。
[顔をあげきょうだいにしたように声を返した。
ライヒアルトの言葉>>304にはうん、と頷き]
それならいいの。ラーイが大丈夫ならそれで……。
ん、……ラーイの手に冷たいのがうつっちゃうね。
[気配を感じてかそろと手を緩めおとうとを解放する]
それ、本当ですか。
[改めてヴィリーにも礼を言おうかとして。
さらりと暴露された事実に表情を険しくした。>>306]
ヴィリーさんが一緒で良かったです。
……俺もついて行くべきだったかな。
[男が二人いたら抑止力になったかも、という意味だけれど。
その場にいたら、止めるどころか過剰防衛をしでかしそうな口調で呟いた]
ごめんなさい、心配かけて。
スープなら、多分大丈夫です。
私もお手伝いしますね。
[戻ってきたゼルと、気遣ってくれたゲルダ二人ともにそう言って。
スープを作ろうかというゲルダにちゃんと返事をしていなかった為に改めて頷き。
微笑みはしたものの、青褪めたままなのは自衛団員の通告ゆえ。]
―二階・個室→―
なんか、そういう気分だったんだ。
[懐かしいとの言葉に頷きながら、自分でもその理由を問われるとうまく答えることができない。
ただはにかむ妹を見ていると、自分も同じ笑みを返していた。
それから事情の説明をし、まるで自分のことのように反応をする妹]
ごめん、今度から、気をつけるから。
[自分だけのことには思えない何かがやっぱりそこには働いて、再度謝っていた。
それから急かすように部屋を出ようとしたところで、もう一度の尋ねる声]
大丈夫だよ、もう。
[声の調子はいつもよりも落ちていたが、嘘を言っているつもりもなかった。
それでも部屋を出てから伸ばされる手にはそのまま撫でられていた。
自分がするのもされるのも、二人の間では一緒なようで違うような、そんな気がする]
[兄のような人も思考は同じだっただろうか。>>309
エーリと会話しているその人の方を、またちらりと見た。
その会話自体は途切れ途切れにしか聞こえていなかったけれど。
目が合ったなら、なにやら頷きあったかもしれない]
うん、大丈夫だよ。
[こっちが冷たくなるのは気にしなくてもいいけれど、と笑ってナータから完全に手を離した。>>312]
[ヴィリーがぽろりと零したそれ>>306に一瞬時間が止まってしまった。
恐る恐るクレメンスへと視線を向ければ笑顔なのに何だか怖い>>309
傍にいるライヒアルト>>313をそろと窺い見れば]
…………ぅ。
[険しい表情に続く言葉が聞こえて]
ひみつに、って言ったのに……。
[へなりと眉尻を下げてヴィリーを見詰める]
あの、ね。
怪我もしてないし大丈夫だった、から。
[何だか物騒な口調に聞こえるライヒアルトに
慌てて言い募りフォローを試みた]
ん、とりあえず心配されときなさい。
そんでだが、座るなりでもして…なんでもいいから言っていいぞ
泣き言でもいいし、苦しみでもいい。
溜め込むものはだいたいのものは毒だ。
[とまだ顔が青ざめたままのブリジット>>314に言う。
泣いても、どうしていても、変わらないものは換わらないというのは、現実的な思考の持ち主にはわかっているけれど、それを人に押し付ける気はない]
― 厨房 ―
[ゼルギウスの表情>>308に、仕方ないのかな、という感じを受け取ったよう。
ブリジットが頷いている>>311ので、少しほっとして、手を伸ばした。頭を撫でるつもりで]
…僕は君のご母堂をあまり知らないのだけれど。
話を聞く限りでは飢え死にとかはなさそうな気がするんだが。
[仮定の話につっこみいれつつ]
すまないね。まぁ、居てくれて助かったと思っている人も、けっこう多いだろう。
僕も病人の見方はわからないし。
…薬の調合とはちがうんだね。
[何にせよ、一度食料庫にいくと、たまねぎと、あとは少し野菜を。栄養をつけられるよう、おなかを持たせるために、チーズも用意して、厨房へと戻る。
あとは、野菜を切ったり、お湯を沸かせたりすればいい。肉はないのは、死体を見たからだけれど、それを言う必要もない]
[同意のコエに、オレは頷く気配を返す]
女の子か、悪くないね。
女の子の肉は柔らかいってもっぱらの評判だし。
フォルカーっつーと……ああ、あの子か。
男勝りな印象があったけど、やっぱ女の子だねー。
[名を出されて記憶を手繰り寄せ、昨日浴室に乗り込んだ時に被害に遭ってた子…もとい、ヴィリーが居るところに入ってしまった子だと言うのを思い出す。
性別については一応、あの場面を見る前から気付いてはいた。
…自分が間違えられやすいからそう言うのには敏感なんよ]
双子…双子で花ってあるかなぁ。
花が女の子だったら万々歳なんだけど、高望みだろうかね。
[何か違う気はしてるんだけどな。何かこう、惹かれないって言うか]
……で、女の子、行っちゃう?
[問う聲はやはり軽かった]
手当たり次第は、避けたいけど。
[エルゼリートの言葉を反芻して、小さく呟く。>>298]
今回は、でしょう。
もう駄目だよ。自衛団には出来るだけ近づかないで。
お願い。
[怪我はないと聞けば少しは安堵して。>>320
表情を緩めながら菫色を見下ろしつつ見つめた。こんな時に甘えるような口調なのはどうかと思われたかもしれない]
この通り、平気ですよ。
[アーベル>>317にこくっと頷くものの
ヴィリーが居なければどうなっていたか分からない。
掴まれた腕が少し痺れる程度で済んだのはヴィリーの御蔭だが
さらっとばらされてしまったので彼からはついと視線を逸らした]
大丈夫ならよかった。
……それから、ありがとうね。
[離れる手を少し寂しく思いながらライヒアルト>>318に返す言葉。
感謝は言わずもがな甘えさせてくれたことに対して]
いやー…そりゃまぁ…うん。
母さんなら他に職はたっぷりありそうだ。用心棒とか…自衛団やらの教官とか
[ゲルダの突っ込み>>322に否定は出来ない。
しかしなんで肉体系が多いのだろうか。なんて思ったが考えないことにしつつ、居たほうがよかったということには自分の所在云々ではなく、いいのか悪いのかと少し複雑な気分になりつつ、薬の調合と聞いて]
いや、薬は慎重にやるが、それ以外はその反動かかなり大雑把でね。栄養バランスさえどうにかなればそれでいいかな。って感じなんだよな。
エルゼさんからカクテルもらうまで、アルコールに果汁ぶちまけたのが酒だと思ってた。
[そんなこといいながら、調理の準備を始めるのを邪魔にならないようにと、隅へとよった。まあ男手が必要なら言われるだろうしね]
─広間─
[問いの形になった言葉に返る声は無い。
つーかナターリエ愛されてるな。
周りの話を聞いて思ったのはそんなことだった]
……村全体と天秤にかけて、か。
軽く見られた方は堪ったもんじゃねぇっての。
[言って、オレは疲れたように息を吐く。
そのままソファーの一角へと寄り、深く、身を沈めた]
伝承は、伝承のままの方が。
[>>319 言われた言葉を小さく繰り返す]
……誰だって、そう思う、よな。
俺だって、研究、進めてて。
ずっと、そう、思ってた、し。
[けれど、今は自分も伝承の一端。
なんの力も持たぬ身で、できる事はあるか。
何も出来ず、喰らわれるのがオチじゃないのか、と。
そんな事を考えていたら、ふと、白の中に見たものを思い出して]
……っ……。
[身体の奥がずきり、と痛んだような心地がして、とっさに胸を押さえる。
ずっと持ったままだったカップが手から離れ、落ちて行くのを視界の隅に捉えつつ。
不安げに鳴く猫を撫でながら、しばし、そのままの姿勢で目を閉じた**]
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