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―客室―
[ 酒の所為か泥のように眠りに付いて、漸く重い瞼をこじ開けた頃には時計の針は疾うに一回りを終えていた。カーテンの隙間から射し込む陽光が些か目に痛い。]
あー……。
[ 寝癖のついた濃茶の髪をクシャと掻き上げつ声を洩らした。
緩慢に身を起こし寝台から下りれば、鞄を漁り支度を整える。服装には頓着しないらしく此れといった特徴の無い、黒を基調としたシンプルな上下。]
[ 部屋を出て未だ半ば寝惚けた頭で廊下を歩んでいれば、キョロキョロと忙しなく辺りを見回すトビーの姿。二、三度頭を振って目を覚まし声を投げる。]
ああ、トビー……今日和、か。
具合は好いのか?
[ 大丈夫と云いつつも首の痛みを訴える少年に、思わず口許が歪み微妙な表情になる。悪態の一つも浮かびはしたが、少年の手前――或いは自らの安全の為――口にはせずにおき、普段の顔を取り戻す。]
……いや、何でもない。
手当、して貰った方が好いんじゃないか、其れは。
[ 少年は頷……こうとして返事に留め、然しアーヴァインを捜しているのだと云う。主の部屋と思わしき場所を訪ねても反応が無かったと聞けば、彼に其の理由の予想が付かない筈もなく。]
ん……、昨夜は遅くまで話し込んでいたようだから、未だ休んでいるんじゃないか?
……俺もさっき起きたばっかりだしな。
[ 微か笑みを浮かべ軽い口調で云い退ける。]
[ が、其れでは困ると眉を寄せて悩み出すトビーに、ハーヴェイは腕を組んで首を傾げ少年を見遣った。]
……何か急がないといけない理由でもあるのか?
[ 返答よりも挙動不審な様子に、昨日の出来事が思い当たらない筈もなく。やがて少年は青年の口から真実を告げられるだろう――恨むならメイとナサニエルを、と付け加える事は*忘れずに。*]
―昼・アーヴァインの部屋―
居ないことにしちゃって良かったのかしら?
[足音を聞きながら、わたしは尋ねる。アーヴァインは構わないといいながら、わたしの背を撫でている。
彼は知っている。……わたしが、眠れないことを。]
ん、わたしは大丈夫。良く寝れたわ、有難う。
薬の量? あぁ、増えてたかしら。あんまりよく判ってないけど…大丈夫よ。
嘘なんてついていないわ。大丈夫。
まるでわたしがお客さんみたい。
[その頬にキスをする。それから立ち上がる。ベッドは柔らかく動きを受け止めていた。
昨夜、脱いだ服を着て、アーヴァインを見る。]
それじゃぁ。今日はもう大丈夫。あなたも、大丈夫でしょう?
奥方様の弟さんが居るんですもの、あんまりここにいると、気づかれてしまうわ。
えぇ、あなたが辛かったら何時でも呼んでくださいな。わたしはあなたの小夜鳴鳥になりましょう。
あなたの悲しみが癒えるまで。
[部屋の外はしんとしている。まだ皆、部屋にいるのだろう。少しけだるい身体を、そっと階下へと運ぶ。あぁ、服を持ってき忘れたわなんて思うけれど、大丈夫だろうと思う。
大浴場は、広間の先に。
更衣室にも人はいない。きっと浴室にもいないだろう。
そっと身を*しのばせた*。]
─二階・客室─
……はあ。
あーあ、ほんとに、もう……。
[ベッドの上でごろごろとしつつ、ため息。
一体、これで幾度目だろうか、と思っても、止まらないのだから仕方がない]
……なんで……わかってくれないんだよぉ……。
[仰向けになって天井を睨むように見つつ、独りごちる。
瞳には、僅かに苛立ちの色彩が浮かんでいるか]
―客室―
[目覚めて、既に遅い時間と知る。
ふとトビーが気にかかり隣室を覗き込むも既に空で]
ま、元気ならいいか。
[と呟いて。
軽い食事でも、と階下に向かう]
……まあ、ここで転がってても、仕方ない、かぁ。
[呟いて身を起こし、ぴょん、っとベッドから飛び降りる。
それから、うんっ、と身体を伸ばして。
ふらりと部屋を出て、一階へ向かう]
―2階・客室→1階・厨房―
[厨房に入れば既に料理人が居て、簡単につまめる物をと頼めばすぐに用意されて]
やっぱ手際がいいなぁ。
[そういいながら一口…美味しい]
そういやここに来る途中で使用人が、今日は主には会わなくていいって言ってたけど。
……まぁいいか。
それじゃ時間もあるし、書庫にでも行ってみるかなー。
[軽食を食べ終えると立ち上がり、書庫へと。
そこにある本に懐かしい物を見つければ、時間を忘れて*読み耽ってしまうだろうか*]
─一階・階段前─
[とて、とて、と階段を降りてきた所で足を止め、しばし思案。
それからふと思い立ち、ちょうど通りかかった使用人に声をかけて。
……二言、三言言葉を交わせば、その顔には笑みが]
じゃあ、使っても大丈夫なんだ?
ん、ありがとーっ!
[全開の笑顔でこう言うと、一階の奥へと廊下を走り出す]
[ぱたぱたと走り、目当ての部屋の扉の前へ。
慌てて追って来た使用人に鍵を開けてもらい、中へ入る。
それなりの広さの部屋は音楽室か何からしく、そこには荘厳な雰囲気のピアノが一台。
使用人から部屋と、それから鍵盤の鍵を受け取り、その姿が扉の向こうに消えるのを待って漆黒のピアノに手を触れる]
……ちょっと久しぶりだなぁ……。
[嬉しそうな口調で呟きつつ、手入れの行き届いた鍵盤と対面して。
ゆっくり、ゆっくりと、音色を紡ぎだし始める]
―温室―
[温室の隅の方。
臙脂色のあざみ、ロベリア、黄色い弟切草にカーネーション、黒百合、青いムスカリ、蕾のままの『何か』が咲いている。]
ここを間借りしている以上、たまには自分で水をやらないと、ね。
[鼻歌を歌いながら、如雨露で水をやっている。]
[目当ての本をようやく見つけ、数冊小脇に抱えて自室へと戻る途中…
耳に届いた音色。
驚きよりも、懐かしさが先に立った。
その調べに合わせて歌った頃を思い出す。]
[しばらく温まって、身体をほぐす。それから湯からあがる。少しふらつくのは、のぼせてしまったからだろうか。
とりあえず冷たい水を飲みたいと思って、わたしは身体を拭いて、それから服を手に取ろうとして、気づいた]
あら……
置いていってくれたのかしら。久しぶりに見たわ。
[東の国の衣装、浴衣。
使用人が、気をきかせたのかしら。
髪の水分は御座なりに吸わせて、わたしはそれに袖を通した。]
―音楽室―
[ホールに戻ると、どこかからピアノの音が微かに聞こえた。
音の出所を辿ると、そこは音楽室。]
おや。
ピアノを弾いていたのはメイさんでしたか。
てっきり、コーネリアスさんが弾いているものだと。
[早とちりしたらしい、苦笑い。]
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