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わかったわ、描いてる。
あとで着てくれたら、うれしいの。
[嬉しそうな声を聞いて
こちらも嬉しそうに、返す。]
けが、してるの?
いたいの?大丈夫?
[後に続く声に、心配そうに声を返す。
内緒の秘密の、半分。
彼女が居なかったら、と一瞬考え、胸元をきゅっと握った。]
うん、あとでいくね。
怪我は、だいじょーぶだよ。
ミリィせんせーに治療されたし。
そのうちなおるって。
でも、海に挑めないから、はやく空にいこう。
海に挑めない?
じゃあやっぱり、ひどいのね。
無理…しないでね?
[聞こえる声に、酷く心配そうな声を返す。
絵を描こうかと綿毛の床の上にキャンパスを広げてみて
絵師を描くには髪の色の金色が無いと、気がついて。
出かけるために、絵筆をまた布に包んで鞄へと、入れた。]
ありがと。
[感謝の言葉はすこしはずんだ]
でも、手伝うし、ちゃんと描くよ。
だって海の色をいちばんしっているのは、私だし。
空の色を一番しっているのは、あなたでしょう?
絵師様は、どうやってかこうか。
そらの色を、知っているわ。
どうやって描こうかしら。
ちゃんと、丁寧に描いてあげないと。
わたしは空をかくわ。
絵師さまは…はんぶん?右半分を、描くわ。
えのぐが無いから、借りに行くの。
本当は見ながら描きたいけれど、きっと怒られちゃうから、それはだめね。
借りに?
どこに?
借りたこと、ばれちゃったら、たいへんじゃあない?
見ながらだったら、すぐ気付かれちゃうもんね。
えーと、まあ覚えてるからだいじょうぶだよね。
あ、そっか。
駄目だわ、そうね。
[リディの言葉に、はっとして足を止める。
それから棚の中をゴソゴソして]
うん、見ながらはだめだもんね…。
頑張っておぼえるわ。
会えたら、あって。
絵師さまがいなくなったら
絵師さまの家にまた忍び込んで、えのぐ、取れるかしら。
[大工だった親がペンキにとして使っていた染料の調合表を探そうと、
本棚をひっくりかえす。]
そうそう。
だから、会えたら、会おう。
絵師様に。
綺麗な金色の髪の毛だから、
たまに見える、太陽みたいな色が良いね。
ヒカリゴケとか使ったら綺麗になるかな?
うふふ、ふふふふ。
[良い案だといわれて、とても嬉しそうに笑い声を立てた。]
あ、ヒカリゴケ、良いわ、良いわね。
いっぱい、取ってくるわ!
[ひっくり返した本棚はそのままに、
もう、ヒカリゴケを入れるために籠を探し始める。]
―広場―
「ところで怪我したんだって? って、リディ、聞いてないでしょ!」
ほえ? き、きいてるよー!
で、なんのはなしだっけ?
「怪我!」
あ、そうそう、海でやっちゃってさー。
もうさ、ミリィせんせーの治療、相変わらず痛いって。
困っちゃうよねー。
じゃ、そーゆーわけで、糸のお仕事もあるし、そろそろいくねー。
そういえば絵師様みなかった?
「見てないよ? 元気ないね?」
そっかぁ。 ……だ、だってさ。一日一度は見たいじゃん?
憧れだしさー
まあ見てないなら仕方ないやー。
うーん、探すにも時間かかりそうっていうか、
アトリエ以外、絵師様ってどこにいらっしゃるのかわからないし……。
「今、筆ないから探してるのよきっと」
でもさ、
筆、見つかるのかなぁ?
もし自分の手にあったらどーする?
「えー、何それ。いらないよー」
でもさ、だって、綿毛といっしょに空にいけるんだよ。
ここから出れるんだよ?
それだったら、手放したくなるひとなんて、いないんじゃないかなって――
長様も寝てるだけみたいだし。
お年寄りの人とか、本当はいきたいんじゃないかな。
[そこらへんを見て、呟くと、じゃ、と手を振った。]
あ、そうね、いいわね!
ふふふ、素敵な絵を描くために、材料を集めるわ。
集めましょう。
綿毛畑へと行ってから、ヒカリコケをとりに広場へ行くわ。
おおきな籠をもっていくから、いっぱい入るのよ?
[いそいそとごそごそと
とてもとても上機嫌に、準備をして。
靴を履いて、外へと出た。]
[肩から鞄を斜めにかけて、片手には空っぽの籠を持って。
もう片方の手の中ではくるりくるりと花が回る。
軽やかに足を前に出して歩き]
♪レ アリシ スヴィルッパ
ヴェルソ イルシェーロ、
ヴォグ…っ?
[上機嫌に歌う声は、突然止まった。
綿毛畑の前、杭にロープが絡められている。
どうやら、此処は隠し物をするには最適だろうと、
立ち入り禁止にされたようだ。]
[怪我を見咎められ、おこられ、糸工房に行くからと外へ出た。
だが再び通りかかった広場を見て、しばらくうーんと悩む。]
みんなまだ静まらないなぁ。
[中には上層部・絵師への反発をあらわにする人も居るようで。
少女は、困った顔をして、壁に手を付いた。
手にぺたりとヒカリコケ。
手のひらがきらきらして、しばらくそれを見ている。]
ひかりごけとれたけど、
手のひらについちゃった。
袋もってくればよかったかなぁ。
いっぱいはいったら、綺麗に絵がいっぱいかけるね。
「こらぁ、近寄っちゃ駄目だよ!
事件が解決するまでは、立ち入り禁止!」
[太い声が飛んできて、肩を竦める。
大きな妙齢の女性が声を上げているのを見て
ぱたぱたと、逃げるようにその場を後にした]
―綿毛畑→広場―
籠、持って来たのよ。
手が汚れちゃったの?
それなら……あっ!
[言いかけて、突然大きな声。]
ハンカチ借りたの、そのまま返すの忘れちゃってた。
[絵師さまに。
思い出して、呟いた。]
それじゃあ探さなきゃね。
絵師様。
よくお顔を見れるとも思うし。
よごれちゃっても、やっぱりひかりこけは綺麗だけどね。
[ふわと浮いてきたヒカリコケが目の前で煌き
思わず先ほどの怒声もけろりと忘れて顔を綻ばせた。]
きらきら、きれいね。
それを取りに来たの。
[ヒカリコケの並ぶ壁の辺りに佇むリディの方へと歩いて行き
その光る手を覗き込んだ。
自分もこそぎ取ろうと手を伸ばすと、
リディが潰したコケに触れ、胞子がキラキラと、飛んだ。]
そうなの?
……手から取る?
それともあっち取る?
[壁へと目をずらして、尋ねる。
胞子が飛ぶのを見て、綺麗だなぁと呟いた。]
要らないなら、手のも貰うわ。
壁のも、もらうの。
いっぱい、要るから。
[にこり、笑って手に持った籠をちょいと上げてみせる。
ふわふわ浮かぶ粒が目の前を通り過ぎ
思わず目で追い、それはそのまま上へと向かう。
更に追う目は、天井へと首を伸ばした。]
[目を細めて上を見たまま
口を開けば、高い声で歌が零れる。
そのままくるり、両手を広げて一度回った。
周りに居た大人が、怪訝な目で見る。]
籠にいっぱい集めれば、足りると思うわ。
おうちのお庭にもあるのだけれど、ひとつひとつが小さいの。
ここのヒカリコケの方が、きれいなのよ。
きれいに光るほうが、嬉しいもの。
[言いながら、手を伸ばして壁のヒカリコケを削ぐ。
籠にパラパラと、光の塊が落ちて行く。]
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