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番人がいねえ今はアレも貴重な食料だ。
拾いに行っとくか。
[体と頭が温まったところで外に向かう。既に人気のない玄関ホールを名を呼ばれた時と同じ肩を竦める仕草で通り抜けた。緋を踏み分け、土の露出した埋葬の地を一瞥して泉の傍に立つ。月はないが空の縁に緋を映した水面が揺れる]
まったく忌々しいヤツだ。
血の一滴がありゃ獣かどうか調べられるってのによお。
[血の連想からハーヴェイとのいざこざを思い出し渋面になる。元から無精髭に囲まれた顔は夜が明けても大して変わらず、口元の歪みに従う]
[苛立ちに任せ水面に拳を叩きつけると同時、風が吹き緋の波が揺れる。振り向かず驚きに見開く目が映すのは水に溶けたハーヴェイの血が作り出す幻影。風が収まるその前に刹那の像は掻き消え、焦茶色の髪を乱暴にかきむしった]
ケッ! 後生大事に抱え込んどいてハズレかよ!
紛らわしいことすんなってんだ。
[悪態をついてどっかりと座り込み、そのまま背を倒す。緋の花に埋もれているとこちらにやってくる足音と声がした]
え?
……ああ、本当だ。
[知らず滑り出た言葉だったらしく、
一拍の間を置いて瞬いた]
聴いて、思い出したのかもしれないね。
[躊躇いの篭った問いかけには、
僅か首を傾げ先を促す眼差しを向ける]
…なにやってんだ、アンタ?
[それなりの時間、緋に埋もれていた体を起こし杖を持つ少女に声を投げる。焦茶色の髪と鼠色の服が緋から急に生えたように胡坐をかき、ニーナに胡乱な目を向けた]
[近くにひとがいるとは気付かずに、屈み込んで水面を見つめます。
左手で水面に触れました。
赤と青がゆらゆらと揺れて――]
…え。
[はたと瞬きます。
誰かが見ていたなら気付いたでしょうか。
形を映さない筈の眼に、一瞬だけ光が宿ったことを。]
[と、急に声が掛かって、びっくりしました。
上げた眼は、いつもの通りぼやけた色しか映しません。]
何って、…いえ。
少し、外の空気を吸いに。
[微かに伝わるお酒の臭い。
濡れた手を引き揚げて、杖を両手で握ります。
動揺しているのは傍目にも分かったかも知れません。]
[少年が知らぬままの風情である事に、緩く息を吐いた]
[呟きに似た響きに同意する様、首を縦に振る]
ラッセル殿は、あたたかく、うごくものがお好きだと。
絵には、そう言ったものを描かれはしないのでございましょうか。
[また碧眼を少年の瞳へと、女は戻す]
はぁ……はぁ…。
[仮に自室としている部屋の前で、ペンを走らせている。
対象はメモ帳ではなく、壁であった。]
私は一体「誰」なんでしょうか…。
これが私の使命のような気がする。
[δ、θ、λ……複雑怪奇な彼女の「落書き」は、
何やら数式のように見てとれる。
すでに、部屋の中は数式で埋め尽くされている。]
[女の一挙一動を見る眼が不思議そうに瞬いた。
声は疑問を言葉にせず、疑問に対する答えを紡ぐ]
動くものを動かない場所に閉じ込めても、
虚しいだけだから。
[抑揚のなく。
揺らしていた足を下ろすと、
す、と身を引いて、床に降り立った]
……これ以上は無理ね。ピンと来たと思ったのに。
[ふう、とため息をつくと肩と首を回す。
それに合わせて、左眼もぴくりと動く。]
気分転換に、今回のことを考えましょう。
[反対側のまっさらな壁に向くと、
GUARD…DEAD
と書きつけた。几帳面な癖字。]
[泉を見ていた少女が顔を上げる。声をかけた途端、目から光が消えた風に見えて訝しげな声が出た]
外にいるのはわかってるっての。
その杖だよ杖。あと目。
[自分の焦茶色を指しながら立ち上がる。動揺している様子に構わず、包みを手に泉をぐるりと回って近づいていく]
さて、どこにいることやら――
[頭を掠った名前は口にしない]
[火から鍋を下ろしたときに、音が聞こえた]
――まさか
[音のつながりに、男はさすがに疲れたように椅子を引いた]
[記憶が左目にやきついているようだ]
[緋い妹は――生きていた頃、そうしていた]
[思い出すと同時に、頭が芯から痛む]
…済みません。
[返った声に少し萎縮しながら、近付いて来る色を眼で追います。
指差された先を見ることはできませんが。
未だ彼は知らなかったのだと、気付いたのはその時でした。]
よく、見えないんです。
[誰のものとも知れない音律が、静寂の室内に響く]
[それらよりも余程、二人の会話に高低は見られず]
虚しい。ですか。
[床に立つ少年を、膝を付いた姿勢のまま見上げる]
[背の豊かな金色が揺れる]
それは寂しいとは別のものでございましょうか。
少し整理しましょうか。
[Harvey…INJURED
Charlotte
Nathaniel…SICK
と、各人の名前と特記事項を並べ立てる。]
えーっと……メモは、部屋に忘れてきてしまいましたか。
[不調和な左眼が、ぐるん。
Quincy…BLIND IN ONE EYE
Russell
Carol…BEAUTIFUL]
似ているけれど、違うかな。
さみしいは、誰もいないから。
虚しいのは、いなくなったと感じてしまうから。
何もないのと、なくなってしまうのと。
ああ、そういう意味では。
この城は――虚しいのかな。
[女を見ず、彼方を見る瞳]
人が死ぬのも、そうだね。
[Nelly
Nina…BLIND
Gilbert…BLIND IN ONE EYE?]
……誰だったかしら。もう一人。
[イザベラ本人を除く、最後の1人の名前を失念したようだ。
もしかしたら、そもそも聞いていなかったのかもしれない。]
メモがなければ思い出せないですね。
仕方がない。仮に名前つけておきますか。
[Alan Smithee…DRUNK,BEGGAR?
と書いておいた。]
それに私……。
[Isabella]
ホイホイ謝るんじゃねえよ。
で、見えないってマジか?
[少女へと風が運ぶ酒の匂いが近くなり、足音が止まる。鼠色が何かを探る仕草をした後、皮鞘の付いたナイフをニーナの眉間目掛け振り下ろす]
―誰かの私室―
え?今度はイザベルさん…ですか?
[「まだ手伝わせる気ですか?」とは流石に言えず]
[内心、何時の世も若い娘とはずうずうしい生き物だなと、諦め顔で頷いた。*]
[いつしか、薪を焼く火は弱くなっていた。
高低の乏しい声に似て、部屋の明暗も曖昧になる]
あ。
薪、持って来ないとだね。
何処にあるのかな。
[はたと瞬く。
眼は現を映していた]
この音も気になるし、オレ、探して来るね。
[言うなり踵を返した。
開いた扉の先、旋律の源流を辿り*歩む*]
容疑者は、私を含めてこの11人ですよね。
私は死体を直接見ていないが、話によると
それはもうひどい有様だったという。
[特記事項に、INJUERDやBLINDと書いた名前を見る。
そして、深く思案するように首を傾げる。]
果たして、彼らにあのような真似ができたでしょうか。
いや。相手は、私の想像を超えた「何か」を持っているのでは…。
なら、怪我や女性の姿で油断させているとも……。
[深読みか、図星か。そんなことを悩んでいる。]
…。
[もう一度謝りかけましたが、口を噤みます。]
ええ、でも完全に見えないわけでは、
[再び声を紡ぐ途中で、
ひゅ、と風を切る音がしました。
こちらに振り下ろされるものが何だかは分かりません。
ただ滲む空気に少しぞくりとして、少しだけ身動ぎました。
避ける動きにはなっていなかったでしょうが。]
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