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[大先輩と言われればちょっと誇らしげに、ねー!と言葉を合わせてみる。]
あ、ゲルダさんだー!
[ふるふると手を振り]
そういえばゲルダさんはカヤちゃんと友達でしたよね!
カヤちゃんのお父さん?みたいな関係?の人が
大変らしいのがどうしよー!って。
[知ってます?と小首をかしげてみせる。その場にいる人が皆、とっくに調べ終わった所だなんて思いもしない。]
―広場―
[逃げてきた大通りを避けて人の多い場所に向かう]
アーベル、とヴィリー?
先にも見た組み合わせだな。
[噴水脇に見えたのは]
[先ほど逃げ出した相手と妙な縁になっている隻眼の記者]
[何を話しているのかはまだ聞こえない]
[人波の流れるままにゆっくりとそちらへ歩いてゆく]
ああ、それならよかった。
…ヴィルが?珍しいな。
[どちらかと言えば面白がって眺めていそうという認識らしい。
そもそもそれを理由にして呼び出したのだから無理もないが]
…ああ、そうかも知れない。
2人かい?
アーベルのほうはもう少し探すって。ハンスさんは用事があるらしい。
[手で屋根の上を示したり、大通りの向こうを示して見せた]
ああ、ゲルダ。
さっきの探索の件でね。
[もう1人現れた人形師に軽く手を上げた]
そうか。
[少女の返答を得て、香水売りに目を向ける。
おじちゃんだとか何とかにはやや苦笑を浮かべた]
ライヒアルト=ホフマイスターです。
宜しく。
[自己紹介を受けて、彼もまた名乗った]
あははー。嬉しいわ。アタシもアタシも。友達でいようねっ。
[ローザの自己紹介を聞いて、僅かに頬を赤く染める。どこかマイペースな所は似ているようなと、ローザと修道士を見やって]
[ローザが挨拶するのを聞きながら、ゲルダさんって言うんだと初めて彼女の名前を知った]
先ほどはすみませんでした。
二人の分、払って頂いて。
[ゲルダに大きくお辞儀をしてから、修道士に向き直る]
ええ。何か火に油を注いだだけにも思えましたけど。
[続く二人の行方を聞くと、指を指された方向を見て頷いた]
さて、これからどうしましょうか。
カヤのあんな顔見ていたくないんです。早く何とかしてあげたい……
─広場・噴水傍─
俺には情報が全てだからな。
得難いものも時には必要になる。
そん時にはまぁ、使ってるな。
[はきとした答えは返さない]
[その態から本来は表に知らせぬものなのだと言うのが感じ取れるだろうか]
ただ直ぐに情報が得られるとは限らない。
何せ見つけるべきものは砂浜に蒔かれた二粒の胡麻みてぇなもんだ。
ひとまずは顔見知りの中の潔白を証明していくつもりだ。
消極的な方法で性に合わんのだがな、本来なら。
[半分くらいになった手巻きタバコを右手で摘み]
[ふ、と紫を吐く]
[霧散して行くそれは、今街中を巡って居ることだろう]
[言われるままに首を巡らせ]
お。マジか。
一発目にして大当たりだったってわけだ。
サンキュー。
[裏通りに関して言われれば]
ん。
今は平和なもんだったよ。
それに危なかったとしても、こっちも色々やって慣れてるから大丈夫だよ。
アタイだって、素人じゃないんでね。
[そう言って笑うと、体をヴィリー&アーベルのほうへ向きながら、カヤに手をひらりと振った]
さて。んじゃ行ってみるかね。
またな、カヤ。
[手を振りながら近づいていくと、ローザからギュンターのことを聞かれ、ああ、と苦笑いを浮かべ]
うん、そのことね
カヤちゃんとエルザさんとそこのお嬢ちゃんとで色々聞いて回ったんだけど、これと言った話は聞けなくてね
いまだに足取りはつかめず、ってとこかな
[そして、ライヒアルトに向き直ると]
まあ見たところ、ライくんは詳細聞いた後かな
正直な所、自衛団はまったくもって当てに出来ないと考えていいかも
うん。それなら納得だ。
[友人への認識が酷い自覚は果たしてあるのだろうか]
そうだね。
…とは言え、あれ以上奥に行けるとも思えないし。
やはりここらで地道に話を聞いていくしかないのか…
[視線は少女から逸れて地面へ。
重い息を吐いた]
─広場・噴水傍─
……よく、わかんないけど、面倒な仕事に使える、っていうのは、わかった。
[ぽつりというが、さて、正しく理解できたのか。
ともあれ、余り追求しない方があらゆる意味でいい、との判断を下す。
この辺りは、八年入り浸った下街で身についたもの]
なんだよねぇ……捜す範囲が広すぎるし、色々と制限もある。
[下街でも、報を得るのは難しいだろう、という状況を思えば、自然、ため息が零れ]
信用できる相手を増やす、ってとこ、か。
[それができれば、楽にはなる、と。
ふと、そんな事を思った矢先、隼が一つ、羽ばたいた]
……ハルフェ?
[訝りながらその視線を追えば、こちらに近づく者の姿が目に止まる]
ライヒアルト。うんうん、覚えた!
いやー、なんか知り合う人知り合う人イケメンだなぁ。
あ、もちろんベッティのお師匠もね!
[うんうん、友達でいようね!と盛り上がってから、カヤの話がベッティからも出てちょっと驚いた。どうやらこの場に居る全員が関係者らしいと気付き、世界は狭いと思う。いや、1つの街の中の話だから当然なんだろうか。]
エルザさん?…ふーむ、
ゲルダさんにカヤちゃんにベッティとでも
聞いて回ってたんだ。
それでも特別何も解ってないのー…。
むー、大変そうだけどどうにかしたい!
[でもできることがなさすぎる!とじたばた]
―大通りからの小道―
さ、てと。
[見上げる空は、黄昏時だろうか。
今日の夜、闇に紛れて「仕事」をする為の思案を始める。
ゆっくりと細い道を歩きながら、マフラーを鼻まで引き上げ]
…フーゴーの宿だってたよな。
[小さな呟きは、くぐもったものとなり
外へは漏れず――。]
─広場・噴水傍─
そう言う事だ。
[全ての返答をその一言で済ませ]
[隻眸が向かうのは近付いてくる行商人]
[女剣士の方は己に用があるなど知らぬために視線は向けなかった]
―広場・噴水付近―
[二人が気づけば片手を挙げる]
[同じように近づいている他者がいてもまだ気づかない]
何か新しい情報はあったりするのかな。
俺の方はまだ大して掴めていやしないが。
[先に逃げたアーベルを追求することはしなかった]
[自分も逃げてきた以上]
[カヤと別れ、大股でレナーテがヴィリー&アーベルへと近づき、まずアーベルに声をかけた]
よう。また会ったな、兄さん……考えてみれば、アタイ兄さんの名前聞いてない気がするな。
まあ、とりあえず、それは置いておいて、だ。
アタイが今用があるのは―――
[言いながら、顔をヴィリーへと向ける]
アンタの方さ。
まあ、と言っても大層な話じゃないんだけどね。
聞けば、連続失踪事件について調べていたそうじゃないか。アタイもその依頼受けたもんでね。どんなもんか聞きにきたってわけさ。
どうだい?調査のほうは、進んでるかい?
ああ、大変だったそうだね。
団長の統率力の凄さは噂に聞いていたけど。
[人形師に答える。
オブラートに包んではいるが、団員の無能を示すのは同じこと。
やはり声は顰めた]
あはは、酷い評価ですね。
[ヴィリーの話題を出して修道士の顔色を探った後]
そうですか。
……人探しの得意な人に頼んでみようかしら。
[レナーテが迷子の子と同じように自衛団長の名を大声で呼びながら、街を練り歩く姿を想像して首を振った]
ううん、ダメね。きっともっと大事になっちゃうわ。
─広場・噴水傍─
[短い返答に、了解、と小さく呟いたのと、レナーテに声をかけられるのはほぼ同時か。
きょとり、と瞬くものの、彼女の意識はすぐに隣へと逸れて]
……窓際から世の中つぶさに眺めてるヤツすら、何にも見てないって言う状況だよ、にーさん。
[とりあえず、ハンスに向けて、こう返した]
─広場・噴水傍─
[行商人からの挨拶には黙したまま右手を軽く上げるに留め]
[問いに答えようとして女剣士の矛先がこちらに向いたのに気付く]
…あン?
名も知らねぇ相手に教える道理はねぇな。
聞きたきゃ名乗ってそっちのカードを先ず出しな。
俺にとって情報は商品なんでね。
情報が欲しけりゃギブアンドテイクだ。
[隻眸が細められ女剣士を捉える]
[相手が信用に足る人物なのか]
[それを見極めるかの様に]
―広場・噴水付近―
どうも。
そちらもそれがお仕事に?
[誰から請けたのかまでは知らない]
[ただ少しばかりの警戒を]
まったくもってありがたくないな。
[アーベルの返事には溜息を一つ]
伊達に長い付き合いじゃないさ。
[露店の少女にはさらりと笑ってみせる。
そこから読み取れるものは果たしてあるのやら]
人探しが得意…ああ、レナーテさんか。
確かにある意味大事になりそうだ。
[言葉から例の迷子騒動を思い起こすのにそうは掛からない。
笑みを苦笑に変えた]
―フーゴーの宿―
おっさん、ベッティ居る?
[少女は宿屋のカウンターに乗り上げるようにして主人に聞く。
どうやら、目当ての友達は居ないようだったから、肩を落として見せた。]
ん、大丈夫、ありがと。
本当?助かる、ありがと。
[宿屋の主人も気にしてくれているようで、
余った食べ物を持っていくか、等と告げてくれるのに少女は
困ったように、笑った。]
じゃあ、ベッティにうちに来てくれるように伝えてくれる?
俺家に居るから、って。
[きっと彼女は露店があるだろうから、すぐには戻らない筈。
そう思って少女は告げ、宿屋から飛び出した。]
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