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うん。
カルと楽しむために練習するよ。
[約束するように、カルメンの指に触れる]
え、いや。
ローザさんじゃないんだし、人前で踊るようなものには…。
[驚いてダーヴィッドを振り返る。
目を丸くした表情は幼さを含んでいたかもしれない]
――集会所1階・厨房――
[がさごそと漁るさまは、若干、家捜しめいている]
んー……
保存の効くもの以外は、やっぱり、ないか。
海草ならともかく、野菜やらなんやらって貴重な上、持たないからなぁ。
せいぜい漬物くらいか。
[慣れては来たものの、やはり陸の味が恋しくなるときもある。
しゃがみこみ膝の上に頬杖を突いた体勢で、溜息を吐き出した]
いかん。幸せが逃げていく。
[クロエの言葉に微笑むと軽く首を振り]
ううん、そんなこと無いよ。
ダンスはね、何より楽しく踊るのが一番なの。
クロエがカーラの奏でる音で踊りたいって思って踊るなら、絶対素敵なダンスになるよ。
[良ければ私とも一緒に踊ってね?と微笑みながら首をかしげて]
うん。
それきり、そのひと、とは、あってない、けど。
[ダーヴィッドの疑問に頷きを返す。
行商人と言っても、カルメンがそう聞いただけであって本当にそうかも分からないのだけれど。
それでも良くしてくれた「良い人」には変わりなかった]
そう、なんだ。
ひつよう、な、もの……。
[あるなら出るかも、と言われても思い浮かぶものが無く。
考えるような、きょとりとしたような、そんな表情で首を傾げた]
うん。いたよ。一時期だけどね。
団長さんからは無駄に多芸だとかいわれた
ま、間違ってもローザみたいな踊りは出来ないよ
[と期待して見つめるロミに一応そこを期待されても困るのでそれとなく告げておく]
[ひょい、とハインリヒの言葉には肩を竦めて]
まぁ、確かに商品を見る眼の無い商人なんぞ、始まりにすらならんと思うが。
[反省の色が見えずとも、戯れあいの会話なのだから、気にすることもなく]
ま、ここに居続けてるなら、そんなもんだろうさ。
陸に暫く留まれば、また違うかも知れないが。
…少なからず、ここじゃ団長殿は異端のようだ。
[それぞれの評価を口にするも、自身の立場を明確にすることは無い]
まぁ、にーさんの場合、どこ褒めるべきか分からんしな。
[にっこり笑顔で言い放った]
…ッカじゃないの?
[気分転換に縄はずしちゃった☆の言葉に呆れつつ、続いた謝罪に姿勢を正して]
んー、まぁ、こうして元気な姿見れたから。
もういいよ。
まぁ、推測の通り、あたしも。
でもほら、今ここにいる面子から見ても今回の容疑?はどうせ誤解だろうし、すぐに出れるでしょ?
そしたら一緒に団長のとこ行こ、きっと皆喜ぶよ。
ま、本人には言わないわなぁ。
よく付いてきてるって感心してたぜ?
と、俺が言ったってことは言うなよな?
[たぶん本人は知られたくないだろうから。というのは言外にに秘めて。
元気だと言う返事に安心したように笑う]
そうか、ならよかった。
今年の作品もきっと評判がいいんだろうな。
どうした?
[僅かに表情が曇るのを怪訝に思って]
[指に触れたクロエの手。
そしてその言葉にまた笑みが浮かぶ]
うん、やくそく、だよ。
[言いながら、緩慢な動きで触れるクロエの指を軽く握り返した]
そういうものですか。
大切に花を育てるのはまだしも。
花に優しく話しかけながら暮らしているハイン?
[想像した。軽く身震いした]
うん、少し怖いかもしれません。
[そのままゼルギウスに頷いた]
あれれ、そうなのですか。
[ゼルギウスに振り返って言った。
ちょっと残念そうだったかも知れない]
でも、いろいろできたのですね。
やっぱりすごいです。
[にっこり笑って頷いて、また台所のほうへ]
うむ。素直でよろしい。
[ゼルギウスの言葉にうんうんと大仰に頷いてみせた。
ブリジットのほうが5歳も年下なのに、まるでゼルギウスを子供のように扱うのは、母となっているせいなのかもしれない。
人間、母親になると色々と変わるもんです]
それにしても、暇ー。
いつになったら、解放してくれるんだろ。
早く彼に会いたいんだけどな。
此処に来る前に、すごい顔で怒ってたからなあ、彼。
結局何も無かったんだーって言って、彼を安心させたいよ、わたしゃ。
[ユリアンの言葉には微笑みを返して]
んじゃ、貴方の細工で飾る日を楽しみにしてるわ。
えーと、ユーリィ?
[名前を聞いてなかったので、鸚鵡に呼ばれている名で問いかけ]
[相変わらず素直な反応を返すユリアンに、くすくすと笑い。
だまらされたロートスに、悪戯な笑みを向けたが]
…。
凄いな、あの人。
[ブリジットの語るギャップ云々の話しに、思わず身震い]
―厨房―
[ぱたぱたと駆けて行くと、がさごそという音と、声が聞こえた]
ふぇ。
だれか、いるですか?
[ロミルダはそう言いながら、厨房の入口から顔を覗かせた]
それなら僕でもきっと。
カルのオカリナは聞いているだけでも楽しいし。
はい、よろしくお願いします。
[少し居住まいを正してローザに頭を下げる。
顔を上げるとロミが出てゆくところで、それとなく見送った]
そこは今まで培ってきた人生による癖ってやつだよ。
[ローザの呆れた言葉にもめげずにこたえ]
そういってもらえると助かるな。いっつもいつの間にか消えてるもんだからなぁ
そだな。さっさと出してもらうことにでもして、今はゆっくりするか。
楽しみは後でってことで
[いつも気楽なわりに、口調からは仄かに楽しみにしているのが伝わるだろう]
そー、なんだ。
……あ、うん。わかった、言わない。
[言うなよ、というハインリヒの言葉に素直に頷いて]
そりゃま、お師さんだからね。
ん、や。
俺がこーゆーとこに呼び出されて、迷惑かかんなきゃいいなー、ってさ。
そんだけ。
[怪訝そうな問いかけに答えつつ、がじ、と頭を掻いた]
――厨房――
……にしても。
やっぱり、井戸端会議の延長線にしか思えない。
[広間から漏れ聞こえる会話に呟く。
襲い掛かって来る感傷の払いのけ、ひとまずビスケットを確保。
したところで、ざわめきに紛れて小さな足音が近付いてきた]
ん?
[顔を向ける。
「容疑者」の言葉には一番不釣合いな姿]
ああ、ロミルダちゃん。
んーと、ねえ。
[何を思ったか、唇に指を当てて]
泥棒。
あれ。
そういえば、今何時だろう。
もうそろそろ、お夕飯の準備しなくちゃいけない時間かも知れない。
もし遅くなったら、すっごくお腹すかせて待ってるだろうから、買い物だけでもしてきたいなあ。
今日は、何作ろうかな。
[そんなことを言いながら、頭の中で献立を思い浮かべた]
昨日は、確か三平汁だったから、今日は固形のものがいいな。
たまには、山菜とか食べたいな。でも、ここらへんだったら高いしなあ。
え、せっかく踊り習うなら、今みたいに――…、
…あれ?
[今みたいに、お披露目しようよ、と繋ぐ筈の言葉が途切れ。
ふ、と、驚いた顔のクロエを注視する。
それも、真顔で]
ああ、色々ね。元々流民だから、一人で色々出来ないと困ることあったからね
[なんとなく真っ直ぐ凄いといわれると居心地を悪くしながらロミを見送ってから。ブリジットをみて]
素直なほうが得なこともありますから。
確かに暇ですよね。あ、のろけ話は勘弁で。もう二回ぐらい聞いてますしね
[母は強いというのは色々な場所でしっていること。それでなくても己の家系は女系が強いので年齢関わらずブリジットに従うのには違和感を思っていない]
ん、なるべく早くそうなるように頑張るさ。
[細工の話に、一つ、頷く。
思わぬ所から聞けた自分への評価は、ほんの少し、自信を増やしていたから、はっきりと]
ああ、それはコイツ用の呼び方なんだ。
俺は、ユリアン=クロイゼルング。
コイツは、ロートス。
なんか妙な縁だけど、よろしくなー。
[それから、ローザに名乗っていなかった事を思い出して、自分と鸚鵡の名を告げた]
うん。
少しでも華やかな趣味にしてあげようと思ったら逆効果だった。
それよりも、祭りとかでフンドシ一丁になって、ラッセーラー!ラッセッラー!!とか言っているほうが、まだ良かったかもしんないね。
私の読み違いだった。クソッ!なんて時代だ!
[笑いながら、クロエにハインリヒ着せ替え運動を続けた]
そう言うところで、商人はダーヴィッドの天職じゃないかと思うんだが。
[相変わらずさらりとなので褒めてるのかどうかは解らない]
陸は陸でまた考えが違うんだろうけどな。
向こうから見ればオレたちの方が変わってるんだろうし。
おっさんも、神がどうとか言わなきゃいい人なんだけどな。
[生まれたときからここに居る自分にはよく解らないが]
褒めるところがないってのが褒めるところ…なわけねぇか。
[自覚してるからそれ以上返す言葉もなく]
気のせい、か…?
[頭に何か引っ掛かったようで、けれど、それは余りに曖昧で。
約束をするクロエとカルメンの姿に、緩く頭を振った]
ま、この都市に定期的に寄る行商人も珍しいだろうしなぁ。
[カルメンの言葉に、声を返して]
必要なのが無いなら、無理に言わなくても良いさ。
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