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そうかい、森にね。
それは懐かしかろう。
空いているのなら戻ろうか、
けれどもここに握り飯があるから、
とりあえずは食べると好いさ。
[言いながら包みの中から取り出す白飯二つ]
臙脂の子、
此方にはそう見えるよ。
こわくないはずのものも、
こわく思うているようにね。
おや、ゆら殿?
[うとうとと傾いだ身体を支えて、童子に布団をと頼む]
本当に、身体は大丈夫でしょうかねえ、こんなに華奢だとどうも心配だ。
うん、きっと。
[にこ、と音彩に笑いかけ。
つがれた言葉には、紅緋は僅かに陰ろうか。
それも、刹那のことではあるが]
うん、懐かしくて、思わず眠ってしまったの。
[あやめにひとつ、頷いて。
取り出された白飯に、わあ、と邪気無き声あげる]
あやめのねえさま、ありがとう。
[本当に嬉しげに言いつ。受け取ったなら、音彩にひとつ渡して食べ始めるか]
[気配に聡い烏には、鈍いこちらは気付きゃせぬ。
大きく呷る雅詠には、琥珀を眇めるも箸は止めず。]
[揺藍の傾ぐを見れば、その手の杯に眼差しは留まろうか。]
臙脂の子と濃色の子とは、
仲の良き事よな。
[陰りには気づくか否かさても表情は変わらずに]
気にする事はないよ、
確りした食事は戻ってからにしよう。
そうそ、頬にも白飯食わさぬようにね。
[仲良き、との言葉に、紅緋は僅かに揺らごうか。
それもまた、刹那の事ではあるけれど]
うん、ちゃんと食べなくてはいけないね。
[にこ、と笑いつ。
頬に、との言葉、え、と声上げ手を当てようとするものの。
片手に鞠を持つ故、それは叶わずに]
それは残念。
[首を振るえいかに、笑みを見せ、夕餉の膳へと向かいなおす。なますを一口噛み締めて、思い出したように外を見る]
坊達とあやめ嬢は、お腹をすかせてやしませんかねえ。
[頬に触れる感触に、わ、と短く声を上げる。
紅緋が、翳って、また、笑んで。
はくり、と照れ隠しのように白を齧る。
食べ終えた所に投げられた問い、それに、寄り添うていた仔うさぎを見やり]
……共に来る?
お家に帰る?
[そう、と問えば白に包まれし獣は首を傾げ。
慕うように、童の足元に擦り寄るか]
……共に、くるみたい。
叱られぬよ……ね?
[連れて行っても、と。呟く声は、やや不安げか]
そうかい、
きっと大丈夫だろうさ。
ここが天狗の隠れ里と言うのなら、
どこに居ろうが同じだろう。
それでは往こうか、
皆は既に夕餉の刻だろう。
[最後の一口飲み込めば、箸をきちんと揃え置き。
清水で喉を潤して、まず口にしたは咎めるよな声音。]
我は嬢に非ず。…えいかでよい。
[何と言うても笑み返されると思うてか、やや不躾やも知れぬ。]
[されど居ぬ人たちを気遣う様子に、寄せられし眉は和らいで、]
皆が一緒であれば、いずれ戻るであろ。
何処へもゆけはせぬのじゃから。
…童が逸れておらぬかだけが、心かかるかの。
[ただ見送ったに罪感じたか、思案気に袖を顎に触れようか。]
[大丈夫だろう、との言葉に、ほっとしたよに笑みを浮かべ]
うん、戻ろう。
ほら、ねいろも一緒に。
[にこ、と笑つ手を引いて。
共に行くよと促しつ、あやめについて、館へと。
その足元には、小さき獣が付き従い。
緑の森抜け、白き花の野をこえて。
たどり着くは、水車の側、しず、とそこにたたずむ館]
おや、旦那もお休みか。
[くすと笑って、雅詠の落とした杯を拾い。さすがに運んで行けはせずに、童子達が薄布を掛けるに任せる]
嬢と呼ばれるは、お嫌で?
では、えいか殿と、お呼びしましょうかねえ。
[相手の口調には頓着せずに、そう返し、一緒であれば、との言葉に頷いて]
ええ、一緒であれば良いですが。
ねいろ坊は、殊に、ひとりでいてはいけなさそうだ。
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