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・・・・・じゃあ、もらおうかな。
また入ってたら嫌だなぁ。
[食欲が無いわけではない。グリンピースの言葉にも反応した。
だが、その場から動こうとはしなかった。
もう一方で交わされる言葉の意味に気付いたか。服の裾をぎゅっと握り締める。]
[マテウスの鋭い視線に、男は目を合わせ。肩をすくめる。今更隠した所でどうなるものでもないだろう]
そう先走るなよ。俺はただ、心配なだけだ。
あいつには、何かある。そうは思う。
だがこれは、ただの俺の勘だ。
俺は能力者ってやつでも、教会の関係者でもねえからな。
楽になったのなら、よかったですよ
お薬が合ったのですかね?
[己の怪我を治療してくれた少女に微笑む]
[それから食事を終えた]
[笑われて、からかわれたのだと感じ、少し赤い顔で、下から見上げる。][睨むには弱いそれはやはり幼い様子を醸し出していて。]
将来…。
[言われても、ぴんと来ない言葉。][以前嫁だとか恋だとかを言われた時も思ったが。]
[未来を、想像することが彼女には難しい事だった。][なので、言われても困ったように首を傾げるだけで。]
アベル…?
どうか、したんですか?
[ハインリヒとマテウスの様子には、食事の手を止め首を傾げた。]
…っく。
[流れる歌。
それをピアノの旋律で聴いたのは。
まだ昨日の事なのに]
…だって。だって。
本当は選ぶのなんか……!
[数歩、後を追いかけて。
小さく叫ぶのと同時に、ガクリとつんのめった]
痛い…。
[目を擦る]
僕もまだだから、そうしよう。
ということで、貰えます?
[マテウスとハインリヒの会話を遮って、問いかけた。
自分でよそうという選択肢もあったけれど、今日は特に暗いから、不安だった]
[間を空けながらピアノを鳴らしていく。
音楽には疎いため、それは曲にすらなっていない。それでも、...は1音1音考えながら、音を紡いでいく。
しばし、そんな音遊びに興じてから、...は部屋の隅に座り込んだ。手には星明りでぎらつく鉈を手にしながら――]
そか…ま、少なくともあの時は剣呑な気配は漂っていなかったな
[特に嘘を言っている様子もないことに、視線を緩めた後、それだけ言って状況の説明を終えて]
先走るつもりもないが…そうだというなら手遅れになる前に動かねばならんからだが
能力者…か。そういやエーリッヒが何か描いていたあれも、能力ってやつのかね
薬…。
そう、ですね。
[薬を飲んだ記憶はなかっが、クレメンスには、そう答えた。]
[昨日から、記憶は曖昧なままだったので。][どこかで自分で飲んだのかもしれないと、思い直したが。]
[小さな引っ掛かりをのこしたまま。][食事はまだ終わってはいないが。]
エーリッヒになら、本当のことが判るかもしれねえが…
[だが、それは新しい悲劇を産みはしないだろうか?昨夜の彼の様子と、その結果を見れば、男は、そう思わずにはいられない]
[こちらを見上げるブリジットには苦笑を返しながらも、アーベルのことを問う言葉には]
いや、何もないさ。外に居るから心配だな。ってことさ
[嘘はついていない。何に対してというのは口にはしなかったが]
―→集会場―
[ずっと外に居たから体は冷え切っていて]
[だから屋内の暖かさがとても心地よい]
こんばんは?
皆さんおそろい…と言うわけでもないのですね。
[見回して、幾つかの姿が足りないことに気付いて]
まだ外にいらっしゃるのでしょうか……。
早めに戻られると良いのですが。
[どこか不安げに外を見遣って]
……ああ、いえ。
リューも欲しいらしいので、もう一つ貰えると嬉しいなっと。
[ハインリヒへの反応は遅れた。
差し出された、丸みを帯びた形――皿へと、手を伸ばす。
触れた指の先を辿り、少したどたどしい動きながら、両の手で包み込むようにして、落とさないようしっかりと受け取る]
?
[ブリジットの反応を見、不思議そうな顔になる]
でも君が効く薬なら、まわりにもよく効くかもしれませんね。
ほら、薬は慣れるじゃないですか。
[それから止められなかったので皿を持って]
ちょっと片付けて、湯でも浴びてきますよ。
[ユリアンの食事に対しての言葉にはハインリヒに任せながらも
エーリッヒの名の後口ごもる様子から心中を察してそっと目をそらす
だから僅かに反応したユリアンにも気づかずに
視線は自然とエーリッヒを探して彷徨う]
…そうです、かィ。
…なんつーか、兄さんも嬢ちゃんと同じような道通ってたんですネぇ
[声色は明るいままだったが。][それでも多少の気づかいの色はあっただろうか。][それに風が気づいたかどうかは分からないが。][むしろ余計に苛立たせたかもしれないが。]
ああ、そっか。
[知っていても、記憶ごと封じられていられたのならば知らないのと同意語で。][その辺のことはすっかり頭には無かったので。]
[母親が抑えていた、にはへぇとだけ。]
兄さんとこのお袋さん、なんかのまじない師みたいなんだったんデスかね。
便利なお守りだったんですネぇ。
[そこは純粋に感心した様子で。]
[自分の中に燻っていた疑問を。][ヴィントから明確な答えを導き出すことは出来なくて。]
[似たようなことでより苦悩している彼なのだから、それは当然といえば当然なのだが。]
デスネェ。兄さんに聞くのは間違ってたカモ…って、痛ぇ!
[けらけらと笑っていた所。]
[小さな意識から攻撃されて(もし姿が見えれば、子犬が抱えていた手を盛大に噛み付いた様子が映っただろう。)慌てて手を離した。]
ああ、そうだったか…
[ユリアンの言葉に視線を向け直し、皿を受け取るその仕草を見咎めて、男は眉をひそめる]
おい、目を、どうかしたか?
あ…。
[それまでは何故かそれは浮かばず。
つまりは死のうと思ってはいなかったのだろう]
望んだら。
ただそれを望めば、良かったの…?
自分の為に。
[兄が断れなかったのも。
そういうことだったのだろうか。
今更ながらに思いつく]
馬鹿だ、私…。
[肩の痛みは全身へと広がって。
ペタリと座り込んだまま、歩いてゆく背中を呆然と見ていた]
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