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へ?
あ、ありがとライ兄!
私ライ兄のお菓子大好き!
[乙女な発言に対してライヒアルトから渡された包みにきょとんとしたものの、中を見れば嬉しそうな顔になり礼を言って。
祖父が煙草好きだったな、と言われればうんと頷き、続いた言葉には、そっか、と呟いた。]
…そうだね。
誰かの思いが届く術になるなら、それも良いね。
[そう言って微笑み、また空を見た。]
んー…
そろそろ私もおじいちゃんとこ行こうかな。
あれ。
……わりと、そーでもなかったっぽい?
[こて、と首を傾げつつ、近づく影を見やり。
その姿が視界に入ると、自然、口元に笑みが浮かぶ]
……キーファー!
お前も、元気だったか!
[近くの潅木の枝に止まった蒼鷹に向けて。
呼びかける声は、少しだけはしゃいでいた**]
あら、いいの?
馬に蹴られないかしらね。
[家に戻るというイレーネと、誘いの言葉をくれたゼルギウスに対しては、緩く首を傾げ、からかう様なことを言った後で]
構わなければ、ご一緒させていただこうかしら。
[お言葉に甘えて、と*頷いた*]
─村の通り─
[ベッティの礼には緩く頷き]
そうだな。
あんまり帰りが遅いと心配するかもしれんし。
[早く帰った方が良いだろうと
ベッティを引き止めることなく見送る仕草]
さてと……。
本が濡れては敵わんから一度戻るか。
ミハエル、引き止めて済まなかったな。
でも御蔭で愉しかったよ。
[思わず伸ばし掛ける手を引っ込めて
笑みのみをミハエル少年に向けた]
[両親の墓共々、娘は逃げるように遠さがろうと後ずさった。白状とも言えるその様子は事情を知らぬものからすれば非難されても可笑しくは無い態。仮令、神により人の運命が定められていたとしても、娘の中では幼き日の過ちが招いた結果でしかない。
塵は塵に、灰は灰に、土は土に還るとしても。]
喜んで貰えたなら光栄だ。
[クロエの嬉しそうな表情に自然と眸が和む]
……悪くない考え方だろ?
その煙草もちゃんと爺さんが受け取って呉れるさ。
嗚呼、行っておいで。
あちらさんもきっと心待ちにしてるさ。
[促す言葉を向けて青年もまたその場を後にした]
うん、あんな綺麗な刺繍は中々見れないよ?
[ミハエルがどことなく嬉しそうなのを見ればこちらも嬉しそうにニコニコして。
ふむ、と考える様子を見れば、だと思うよ?と首を傾げた。]
私からはミハエル君もライ兄も同じくらい本が好きで本の虫さんに見えるよ。
[引き合いに出したライヒアルトにも視線を向けて、ね?と首を傾げ。
その返答を聞いたかどうか、祖父の元へ行っておいでと言われれば素直に頷いた。]
うん、それじゃ私、おじいちゃんとこ行ってくるね。
ミハエル君もライ兄も降られないように早く戻った方が良いよ。
それじゃ、またね?
あ、ライ兄クッキーありがとねー!
[そういうと笑顔で手を振って、祖父の眠る其処へと向かった。]
― 墓地→ ―
[墓地を後にとぼとぼと重い足取りで娘は歩む。
道では無い草道を通った所為か細い足首は擦り傷が幾つか付いてしまっていた。もし、すれ違う人が居れば少し様子の可笑しい娘を訝しく想ったかも知れない。
後を引く花の香りと、手向けてくれた花の主の事を想いながら漸く道らしき道へと歩を進めるに至れた。]
―雑貨屋―
[くてんと首を傾げたのは、アーベルの表情にだったか、カルメンの応えにか。]
私の家では、馬は飼ってないですよ。
[冗談なのか本気なのか、微笑んで]
じゃあ、帰りましょうか。
お婆さん、長いしてすみませんでした。
……ゲルダさんに、よろしくお伝えください。
[何を想うか、ゲルダの名の前に間を置いて、願いごとを一つ店番の老婆に託す。
色眼鏡と帽子を装着すると、足は扉の方向へ。
女性2人をエスコートする形で、扉を開けた。]
―修道院―
[足早に回廊を進み図書室の扉を開けた。
ミハエルから受け取った本は元の棚に戻し
ユリアンからの本は机の上に一度置く]
――…砂漠の向こうから来た本、か。
[表紙を見詰めた儘葛藤する事暫し]
読み始めては出かけられなくなるな。
楽しみは後にとっておくか。
[後ろ髪引かれながらも別の棚に目を向けて
一冊の本の背表紙に青年の指先が伸びた。
其れは話に出た発明家の伝記物。
棚から取り出し机の上に並べておく]
─村の通り─
あれ?ゲルダだ、やっほー!
どしたの、配達の途…
[祖父の元へと向かう途中、ふと前方に見えたのは雑貨屋で店番をしていた幼馴染で。
思わぬ所で会えたのが嬉しくて笑顔で駆け寄ったが、常と違う様子に言葉が止まり。
道の先、思い当たることといえば一つで。
それには触れず、彼女の足に視線を落とした。]
…ゲルダ。足、怪我してるよ?
それで帰ったら、きっとおばあちゃん心配しちゃう。
手当てしてから帰ろ?
─村の通り─
長居しちゃったな。
ゼルギウスのところにも行かなきゃいけないのに。
[一人になると口調が砕けて。
移動し始めようとして、ふと手の中の紙包みに視線を落とした]
うーん…仕舞えない……。
[上着のポケットに入れるのも躊躇われ、どうするかを悩む。
自宅に戻るかも考えたが、天候が崩れる前に用事を済ませて置きたかった。
ちなみにこの場で食べてしまうと言う選択肢は、無い]
……割れたり崩れたりしない事を祈ろう。
[考えた末に紙包みは隙間から零れ落ちないように気をつけながら、上着の胸ポケットに入れられた。
普段はハンカチが収まっている場所]
よし。
ぶつかったりしなければきっと大丈夫だよね。
[呟いて、一度胸ポケットの中を覗き込む。
入れる時に零れたりして居ないのを確認してから、ゼルギウスの工房がある方へと歩き*始めた*]
─ 村の通り ─
クロエ
[幼馴染の声に、下がり眉のかんばせを晒し。言の葉は少なく多くを語らずに居るが身形は様子を知らせるのに十分で。]
草場を歩いた所為かもしれないね
…ほら、僕って少しそそっかしいから
[思いつめたような表情は傷ついた脚が痛むからと主張するように娘は両足を擦り合わせる。深手の傷では無いにしろ白い肌に赤い筋は痛々しく映る様で。]
……うん、有り難う
でも、クロエはおじいちゃんの御墓参りに行くんじゃ
[幼馴染と足元を交互に見た後胸元で手を組み祈るような仕種となり。]
―修道院―
[大人顔負けの会話をする少年を思い出しながら
僅かに目を伏せた]
良い子ではあるんだがな……
甘えるのが苦手なのかね。
[昔から要領よくあった青年には
頑張り過ぎやしないかと心配になるようだった]
……ま、また話す機会もあるだろ。
[結論など出るはずもなく
そんな言葉を呟いて再び出かけるべく歩み出した**]
夏の草は強いからね。
気をつけないと、せっかく白くて綺麗なのに傷が残ったら大変だよ?
…怪我してるゲルダ放って会いに行ったら、おじいちゃんに怒られちゃうよ、私。
[ゲルダの顔は見ず足元に視線を向けたままそう苦笑したものの、小さな声で言葉を続けた。]
でも、傍にいる方が辛いなら、離れるよ?
[彼女が自分から弟や両親たちについて話すことはないし、こちらも無理に聞くこともしないから詳しいことは解らないけれど。
ゲルダが一人で胸に収めているそれは彼女にとって辛いものなのだろうことだけは解る。
けれど自分は上手く慰める術など知らないから、傍に居るくらいしか出来ないのが情けなく思いながらもそう聞いた。
ライヒアルトやベッティ達ならもっとちゃんとゲルダを気遣ってあげられるだろうにと思いつつも彼女の返事を*待った。*]
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