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えー、逃げちゃうんですか?
狩りはあんまり得意じゃないんだけどなー。
[普通に仕事でやっているくせに、けろりと言った]
別に変わりませんよ?
普通に人として生活してきたんですからね。
[獣人だからと言われると眉が寄った。
ぴくりと帽子が揺れる]
……いーですけどねー。
ま、拠点なんかもまた作ればいーんです。
[拗ねたようにぷいと顔を背けた]
…あ。いえ、そうではなくて。
その…
[ちょっとばかり言い淀んだものの]
食べ方、を…。
[見ていたらしい。
小さく口を開けて、焼けた魚をかじった]
…美味しい。
おやおや、でしたらちょうどよい訓練になるでしょう。
私はその方面でもプロですよ〜
ふむふむ。でしたら、単なる感覚の差ですねぇ
[ならば、接近戦を主としているからか。などとも思ったが、深くはあまり考えず、揺れる帽子には一度だけ目を向けてすぐに戻し]
おや、お嬢さんには目の毒でしたかね
[拗ねて顔を背ける様子にくすくすと笑う]
[大きく吐き出された溜息にまた笑う]
大変ですね、狙われるってのも。
女の子っていうのも。
[狙われるのはこの現状では誰にでも当て嵌まることだが、後者は生憎自身には当て嵌まらない]
[そのまま廃墟の一角、匂いの漂う場所を覗き込んで]
……お邪魔しました?
[男女が二人きりの状況。
ゆるりと首を傾げてカルロスに意味ありげな笑みを浮かべた]
忙しいことは忙しい、かな。
[細かいことまでは告げずにまた一口齧って]
本来なら一日にやりあうのは決まってるんだがねぇ…
そういうのばかりじゃない事を願っておくさね。
[一度破られたものが維持されるとも思ってはいないが]
今日のところは、ね。
[そう言って笑う]
二人かねぇ。
なら、煙幕使ってでも逃げらぁね。
[集音機に手を当てつつ、煙幕があった場所の近くを通る]
しかし、意外に…出会い頭、戦闘開始ってワケじゃないのかねぇ。
ならありがたいが。
…ま。俺に対してどうかはわからんか。
[眼鏡を中指で直すと、何処か、食糧がありそうな場所を探す]
ずーっと一緒にいるいわれもないですね。
私も休憩中だから別に仕掛けませんけどっ!
[自信満々な台詞に渋い顔のまま答える]
追いかけっこで疲れた所を誰かに捕まったりしたら最悪だし。
[深呼吸一つ]
狩られるのも当然好きじゃないです。
好きってヒトもそーいないでしょうけど。
……べーつーにー。
[笑われて機嫌は急降下してゆく]
大変だよお、ホントに。
……ま、言っても仕方ないんだけど。
[軽く、肩を竦めつつ、言って。
同じように、匂いの源を覗き込む]
あ、花のおねーさん、と。
[ロザリーには、やほー、と言いつつ手を振り。
男の方を見て、しばし、思案]
あー。
鳩のひとと話してた、おべんとのひとだ。
[それはそれで、どんな認識なのか]
食べ方、って…
[少しばかり驚いてロザリーを見て]
確かにナイフもフォークもないのは慣れないかな?
[そう言って、笑うのも失礼だと表情を改めようとして]
……邪魔じゃねぇけど?
[声を掛けられて振り向いて、そこにいた姿にへらりと笑って返す]
らしくないなって感じただけですからっ!
それじゃ、私も行きます。
さよーならっ!
[クルリと踵を返し扉まで一気に走る]
あ、肉まんはごちそーさまでしたっ!
[扉前でぺこりと頭を下げ、食べ物のお礼だけはちゃんとして。
勢い良く路地を駆け抜けていった]
皆様、お仕事がお仕事ですものね。
一日に一人、…されど一つの誓約は破られた。
これを理由に法外に踏み出す方は――…
[増えるかもしれない、と言外に。
また一口、魚をかじって]
貴方が、そちらがわでないのがなによりです。
[軽い笑みには穏やかな微笑を。
そうして新たに聞こえた声に紫紺を向ける]
ええ、ですよ〜。とはいえ、いつのまにか一緒にいたのに気づいたのが今だっただけですがねぇ〜
[その認識ののんびりさ加減ゆえにスティーブンが誤解したなんてしらないが]
ま、狩られるよりは狩るほうがいいですよね。狩られるのが好きとか面と向かって言われたら私も困ってしまいそうです
[思わずそんな光景を想像したり、また機嫌が急降下する様子にくすくすとまた笑みを浮かべ]
はい。さよーなら。ああ、あれぐらいなら別に構いませんよ。
[扉まで一気に走り、そして礼を述べて路地へと駆けて行くのを手を振って見送った]
あ、天使さ…さん、も。
[男の後ろからもう一つ声が聞こえ、途端に嬉しそうな響きを帯びる]
…こんにちわ。
邪魔ではありません、よ?
[手首から先だけを振るように、挨拶を返す]
なんなら手伝います?
一人でやるよりは楽だろうし。
[白翼に振り向いて、ことり、首を傾ぐ]
『運命の輪』殿には邪魔じゃなくても、
[朽葉色の視線は流れ、生花を飾る女性に止まる]
『太陽』殿にはお邪魔になってしまうでしょうか?
[己の胸に右手を当て、上体を僅か傾いで伺う態]
あんまおおっぴらに言えるもんじゃねぇけどなぁ。
『月』のマスターがなに考えてやらかしたんだかはしらねぇけど…
面倒なことになったのだけは確かだよなぁ。
[面白くない、と口の中で呟いて]
でもまぁ…いつ立場が変わるかわかんねぇけどな。
[自分が残るためには、と言うのは内に残して]
うん。
廃墟でおべんと広げてるひとだなー、って覚えてたから、おべんとのひと。
[間の抜けた返事に、あっさりと返す。
他者を覚える際、最も印象深かった部分をキーとするのが常であるが故に、こんな呼びかけになったわけだが]
─街の郊外・とあるビル屋上─
[街の風上に当たる場所に位置するビルの屋上。担いでいたものをよっこいせと床に下ろす。ゴトンという重い音。
それは、様々な計器の付いたタンクのようなもの。]
さて、そういえば力場が形成されたらこれ使えって言われてたんだっけかぁ
なぁんか、半分減っちまってるけど……ひはっ、まっいっかぁ
[そう言って笑いながら、ガンッと乱暴にバルブを蹴っ飛ばす。
ブシュウッとタンクから吹き出る霧状の何か。それは風下に向けて流れていく。]
しっかし、情報収集用のナノマシンねぇ
まったく、うちのクライアント様はどこまで『知りたがり』なんだか
全知の神でも騙りたいとしか思えねぇ
[そう言って、上空を見上げる。その視線は遥か遥か上空を見据えていた。]
[適当な民家らしき場所へと入ると、棚とかを漁り始める]
…
[未だ食べれそうな食糧と酒を見つけると、それらを持って一つの部屋へと入り、鍵を閉めた]
――酒は飲めねぇなぁ。
反応が鈍るのは危険だからな…
[やれやれ。と、小さく呟くとくすんだベッドに寝転がった*]
[やっぱり微妙な間の空いたロザリーの呼びかけに、ちょっとだけ表情はへにゃ、となったかも]
え、手伝ってくれるの?
……とはいえ、お礼はなんにもできないよー?
[それでも、マイルズからの申し出に、表情は明るいもの、そして、悪戯っぽい笑みへと短い周期で変化してゆく]
……なんかびみょーに勘違いしてんぞ、それ。
[マイルズが酷く改まって言うのにそう言って]
おべんとと鳩の人、って…あぁ、あの時かぁ。
なんかすごい覚えられ方したなぁ、俺。
ちゃんと挨拶しとけばよかったかぁ?
[呼び名の所以に思い至って、ぽり、と頬を掻いて]
ナイフとフォークのある食事の方が多いのは、事実ですわね。
[笑った様子を見たとして、少し恥じらう表情を見せる程度]
『月』の主殿ならば…。
まぁ、らしい、というふうにも見受けられましたけれど。
[会話をした上での、短い感想は確証に基づくわけでもないが]
きっと、愉しまれているんでしょうね。
……。
[隠者にとって、静かなことは好ましい。
元より、誰かと和気藹々と会話ができるような性格だとも思っていない。
現在の状況にくつろぎながら、ゆっくりと煙草を吸って、男は次の戦闘への下準備を進めている。
派手なことは自分にはできない。
華のある生き方は自分にはできない。
だから、ただ確実な方法を。
静かに生き残れば、*それでいい*]
―廃墟―
うぁ。ウソ。
[走り出たのは機嫌のため。
けれどその途中でスゥと青ざめた]
まずい。本気で隠れないと。
[速度を上げて走り、少し前に潜り込んでいた廃屋へ。
逃走経路の確保してある物影へと滑り込んだのは人ではありえない小さな姿]
……なー!
[魚の焼ける匂いはその隙間にも届いてきた。
悲しげな小さいなきごえが狭い空間に*響いた*]
構わないけど、
[エリカの明るい表情が見る見るうちに変化していく。
こちらの表情は少しばかり引き攣ったかもしれない]
…お手柔らかに頼みます、よ?
[それから息をひとつ、吐いて]
勘違いも何も。
前回貴方がやったことをやり返しただけでしょう。
[しれっとカルロスに言い放った]
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