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……なによ?
[物言いたげな視線に、睨むような視線を向ける。
真紅の龍は、別に、と言いつつ目を逸らした]
別に、って態度じゃないわよ、グラナート?
[その様子に、更に突っ込みを一つ。
真紅の龍はゆら、と尾を振った後]
「眠いのは、夜に眠らぬからでは」
[ぼそり、と言った]
……大きなお世話っ!
[余りにも的確すぎる突っ込みに、とっさに出たのはこんな一言]
4人目、氷破学科2年 ベッティ がやってきました。
氷破学科2年 ベッティが村を出て行きました。
4人目、火炎学科1年 ベッティ がやってきました。
…あれ、迷っちゃった。
えーとえーと、どっちから来たっけ。
[と、やや濁った声で呟きながらぐるりと一回転すると、はいもう何処から来たのか分からなくなりました。]
あ。
[何時もの事ではある。]
[とりあえず外なことは間違いない。が、似たような建物(に見える)が沢山あって、自分がどこから出て来たのかも良く分かってない。
はて早くここに慣れようと散策していたはずなのに、成果はいまいちあがっていないのが。]
ぁーぅー。
どどど何処だここー!
ああもう、そろそろ戻らないと暗くなるのになぁ。
ええとええと、こういう時は誰かに聞くのが一番なんだけど。
[と周囲を見渡すも人影はなし。]
だよねー。
[独り言も何時もの事。]
さぁてぇ。
そろそろ、寮にもどろーか、グラナート。
さすがに、今日は大人しくしてないと、アーデル姐さんコワイもんねぇ。
[美人の寮母は怒ると怖い。
更に、彼女の心得ている系統の怖さは自身も良く知るところ。
お怒りの調整は、生き残りに必須だとかなんとか]
……よっ、と。
[ふわりと広がる翼、その力で滑空し、下へと降りる]
はっ。何か音が聞こえた!
誰か居る?それとも鼠か何かとか!もー喋ってくれればそれでもいいんだけど。
どなたかぷりーずへるぷみー!
南館へ戻るにはどこをどういけばいいんですかー!
[両手を万歳降参しながらやや大きめの声で一人喚く喚く。]
[ふわり、と降りた先には元気よく(?)騒ぐ少女の姿]
……元気いいわねぇ……。
そんなに大声上げてると、瞑想修行してる連中に怒鳴られるよお?
[冗談めかした口調で言いながら、くすりと笑う]
で、なに?
もしかして、迷ってる?
あ、あはははは。一応それくらいが取り得なもんで。
[笑われて少々照れながら頬をぽりぽりと掻いた。]
って瞑想修行かー。うわーなんか座禅とか組んでそう。
どうかうちの学科にはありませんように。
[とか祈りながら、改めてゲルダを見ると、何と背中に羽が生えているじゃないか!と驚いたが、今はそれどころじゃありません。はい。]
そうだ道!私迷子なんです!
[改めて言わなくても分かりそうなくらいに喚いていたが。堂々とそういい切ってから。]
南館に戻りたいんですが、そもそも南館ってどんな建物だったかもうろ覚えでもうどーしようもなくって。
どこをどういけばたどり着けそうですか?
[そう訊ねた。]
瞑想って、けっこーどこの学科でもやるんじゃないの?
精神集中って、共通単位だし。
[祈りを打ち砕くような事をさらっと言いました。
翼に驚かれるのには、ちょっときょとり、としながら]
きっぱり言い切るわね。
[ちょっと面白い、と思ったかも知れない]
南館……南館?
そんなの、ここから真っ直ぐ南に行けば目の前じゃない。
[言いながら、ひょい、と南を指差した。
肩の上の異界龍は、何か感じるものでもあるのか、少女をじいい]
まーじでーすかー。
さ、サボったら怒られますよね…。
[うるっとした目で見上げたが、むしろ落ち着きがないので、お前は重点的に修練なさいとか先生に言われそうです。
面白いとか思われてるのはいざ知らず。
建物を指さされればああ!と一つ手を叩いて指差した。]
あれか我が家!
そっかあっちが南か。覚えとこ…。
[本当に覚えきれるかどうかは不明だが。]
わーい助かりました!これで遭難せずにすんだ!
ありがとうございまーす。
[そうぺこりとお辞儀して顔をあげると、ゲルダの肩に乗っていたものと目が合った。]
わ、おっきいトカゲ。
[思わず呟いた言葉はけっこう失礼かもしれない。]
学科の導師次第じゃない?
[さらっと言った。
かく言う自分も、瞑想の修行は苦手なのだが]
この校内で遭難って……。
あ、ちょっと笑えないかも。
[何せ、広さだけは定評がある。
実際、飛べなかったら最初は迷っていたわけで]
「……トカゲ、とは失敬な」
[呟きを聞きつけた異界龍、ちょっとむっとしたよにぼそりと呟いた]
ひぃ。どうかいい人でありますように…。
[さらっと言われて改めて祈る。むしろサボりを許容する導師とか悪い人な気がするが。]
あはははは…実はもうすでにごにょごにょと…。
[遭難前科はすでにあったり。しかも入寮初日。
夜中に森の隅っこでがたがたしていた所を寮生に発見されたのは、恩であり恥でもあったりするわけで。
あの時は仕方ない、で片付けてもらえたわけですが。次またやらかしたらどうなる事やら。]
ですよねー。この学校広すぎだってば。
うちの学校の何倍なんだろ…。
ってうわぁあ?喋った!あ、ひょっとしなくて使い魔?
[わー、と間近に視えるトカゲもとい竜をじーっと見つめながら、思わず額の辺りをつんと撫でたんだかつついたんだか分からない様子で触ってみた。]
ごめんごめんええと…
[またトカゲと言いかけて、あわてて黙った後で、トカゲはおろか目の前のおねーさんの名前も知らないのに今更気づく。]
っと、そういえば名前。言ってなかったですね。
私ベッティって言います。こんばんはー。
[最後は今更すぎて、ちょっと間が抜けていたりするのだが。]
5人目、影輝学科2年 カルメン がやってきました。
―(南西)第二別館―
ふふ……手伝ってくれてありがと…
[荷物を運んでくれた年下の男女の学生二名に、くすりと笑み浮かべ礼をいいつつも、慌てている二人を見下ろす眼差しは普段の眠たげな様子とは違い、肉食獣にも似て]
…いえ、本当に助かったのよ…それにしてもあなたたち可愛いわねぇ…どう?…私の下僕にならない?
[赤い舌をだして舌なめずりしながら鼻にかかった声で言えば、あわあわと断りの言葉を述べてからさって行くのを楽しげに見送って]
あ〜ら…残念ねぇ…
[言葉のわりに残念そうな響きもなく。初心な子をからかって楽しんでいたのか。本心であったかは当人しか知らぬまま、実験室へと*姿を消した*]
その様子だと、前科あり、か。
ま、確かにだだっ広いけど、ゆっくり覚えるしかないよ。
[口ごもる様子にまた笑いながら、さらっと言って]
んー?
ああ、あたしはゲルダ、こいつはグラナート。
使い魔とは違うね。異界龍……ほら、寮母のアーデル姐さんも連れてるでしょ、あれの同族。
[大雑把な説明。
つつかれた異界龍はちょっとむう、という感じの表情を作り。
それから、挨拶するよに尻尾を振った]
6人目、翠樹学科4年 カヤ がやってきました。
[果樹園で小柄な学生が枝に小さな手を伸ばしていた。
本来なら届かない筈の手に葡萄の房が自ら落ちてくる]
樹の恵みに感謝を。
[帽子のつばの下から常緑の瞳が樹を見上げ微笑む]
ですよねー。なもんでこう、西へ東へと繰り出しては、慣れ親しんでおこうと思って毎日毎日励んでるんですけど。
[その前に地図が必要だ。]
あれ違うんだ?あ、そういえばそんな説明もあったような…。
[どうやらまだ頭の中で混同しているぽいので、少々首を傾げつつ。異界、には少々神妙な顔をしたが、へーといった様子で流した。
グラナートが尾を振る様子にわーとにっこり破顔して。]
あは、可愛い。わーわー、よろしくねー。
グラナート…は長いから、グラでどうだ!
[勝手に略しつつ、こりこりと猫にするより柔らかく、頭のあたりを掻いた。]
って、はっ!もういい時間じゃ!
[自己紹介とか色々和んだ時間を過ごして居る間に、辺りはいい感じに暗くなりはじめているような。]
大きくてツヤツヤ。
とてもいい実。
…味も最高。
[泉の水に濡れた房から直接食み、味の感想を述べる。
サヤサヤと葉が擦れる音に片手を振りカヤは歩き出した]
……あんたさあ。
先に、事務局で校内図もらった方がいいんじゃない?
来客案内用の携帯版があるはずだけど。
[目印なしで歩かせない方がいいんじゃないか、と思いつつ、突っ込みいれた]
そ、色々と、根本的に違うから。
……グラナート、あんたも少しは愛想良くする。
[撫でられたからか、使い魔と間違えられたからか、はたまた略し方が気に入らないのか。
とにかく、どこかむすっとした異界龍の様子にくす、と笑い]
ああ、確かに陽が落ちるか。
のんびりしすぎてると、アーデル姐さんがうるさいねぇ。
な、なんだってー!そんな便利な物があるんですか!?
[ちなみに入寮時に生徒用の校内案内図は貰ったはずだが、説明書は読まないタイプで、諸々書類やら何やらの山に埋もれっぱなしである。]
よし明日は校内図を探す所からはじめよう。
[新たな目標を見つけて希望が持てた気がした。根がおめでたい証拠である。]
あはは、人見知りしてるのカナー?
[グラナートの機嫌が悪そうなのには全く気にせず、イイ笑顔で笑いかけながら、寮母さんの事に話が移るとこくこく頷いた。]
ですねー。さくっと帰ってごはんだごはん。
今日の探検はしゅーりょー。
[うーんと背伸びをし、南館へと足を向け。]
あ、そういえばゲルダさんは何処なんですか?
[寮と学科の事を差しながら訊ねた。]
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