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[──物事全てに、論理的な理屈なんてつけられる訳はない。
わかっていても。
否、わかっているから。
たまに、それを無性に求めてみたくなる。
『それ』を見た瞬間、本気でそう思った──]
……まったく。
なんだって、俺がこんな面倒な事を。
[北館に向かって歩きつつ、零れ落ちるのはため息]
そりゃ、確かに次元魔法の単位を落としはしたし、他の魔法もぎりぎりではあるが。
……この選抜はありがたくねぇな。
[口を開けば零れるのは文句ばかり。
その様子に、左肩の上に乗った真白のふわもこが、みゅん、と鳴きつつ尾を振った。
外見は、狐顔のリス、と言った風。ふわふわとした毛に覆われたその姿の中、一際目を引くのは額に煌めく真紅の石。
その宝石が、それが単なる小動物ではなくカーバンクル、と呼ばれるもの──幸運の妖精である、と知らしめている]
『……アル、あまり文句ばかり言うものではない』
言いたくもなるっての。
……っとにぃ……。
[不意に響く、諌めの声。
声の主は、右の腕に鎖の如く巻きつくもの。
黒衣の袖の上にいるためか、一見するとわからないがそこには漆黒の龍がいる。
異界龍、と呼ばれるもの。
異空間より現れ、契約した者に異界の力を届ける力ある存在だ]
大体、ここは俺の意思を無視しすぎなんだと。
……いや、言っても詮無いんだが。
[愚痴のシメに大袈裟なため息を一つ落とし。
北館の扉を潜ると、真っ直ぐ事務室へと向かい、持参した書類を提出した]
────
【選抜試験参加者提出用書類】
■氏名:ライヒアルト=シュヴァルツェリヒト Reichard=Schwarzelicht
■学科・学年:影輝学科・3年
■種族:ダークエルフのクォーター 19歳
■取得魔法:符術(精霊魔法、治癒魔法、次元魔法)
■その他:『転科なしの影輝学科』、『龍を使わぬ龍持ち』として知られる、学院有名人の一人。カーバンクルのツキネ(月音)と月闇龍のフウガ(風雅)と盟約している。
魔力は高いようだが、魔法は最低限履修のみ。特に次元魔法に関しては、学院に来た当初から龍と契約しているにも関わらず、全く使おうとしない。
反面、符術・占術に関しては特化した才を発揮している。
ケンカ上等、売られたケンカは常に高値で買う気質のため、騒動を絶やさない問題児としても有名。
周囲からは『アル』という通称で呼ばれている。
ルーの出身ではなく、五年前に北方辺境地域にある『魔獣使いの郷』で保護されたらしい。
※縁故に関しては、血縁以外は無茶振り上等。
学院に来る以前の縁故希望に関しては、要相談、という事で。
────
3人目、機鋼学科導師 マテウス がやってきました。
[選抜された生徒へ届けられた封書。
そこに記されたサインの一つには『Matthäus=Tristan=Judelbein』の文字。
学長以外の、今回の試験担当導師の名]
ようやくこの時期が来たなー。
今回は誰が通過するのやら。
「なんやご機嫌やないか」
そりゃあそうだろう。
なんたってアーちゃんの特製弁当が食えるからな!
「って、そこかいっ!」
[ずびし、と盟約龍である碧の異界龍に尻尾で突っ込まれる。
突っ込まれた当人は楽しげに笑っているのだが]
しかし作ってもらうには頼みに行かねばならない。
と言う訳でれっつごー。
[そう言いながら男は北館の自分の部屋を出る。
碧の異界龍も男の肩に乗り、行く先を共にした。
目指すは勿論、最強寮母の居る食堂]
[そんな男の情報も、事務室のメモボードに貼られていたりする]
──────
【試験担当導師データ】
■氏名:マテウス=トリスタン=ユーデルバイン
Matthäus=Tristan=Judelbein
■職業:機鋼学科導師
■種族:魔族混血 年齢不詳(と言うか覚えていない)
■取得魔法:次元魔法・魔導錬金法
■その他:盟約龍は疾風属性のヒュレスト。何故か関西弁。
魔族の血を受け継いでいるらしく、何年も前から今の姿。
古代語魔法等、本来の魔法と呼ばれるものを扱う資質は無く、特殊な技術ばかりを取得している変わり者。その代わり、先天的な身体能力の高さを持ち、前衛として活動する方が得意。
出生に関しては覚えていないに等しく、約120年前に異世界から落ちてきたと言うことだけは、学院の記録に残っている。
唯一習得出来た次元魔法を学んだ後、新設された機鋼学科へと転科。余程魔導錬金法と相性が良かったのか、初期のうちに学び切ってそのまま導師の道へと進んだ。
最強寮母をアーちゃん呼び慕う天真爛漫さを持ち、学院内に弟として引き取った生徒が居る。
──────
─北館・大図書館─
[事務室から出た後、向かったのは『学院の中立区』大図書館。
とはいえ、だからと言って何か調べ物をするでなく、本を読むでなく。
閲覧室の窓辺に陣取り、しばし、ぼんやり]
4人目、学長 オトフリート がやってきました。
― 学長室 ―
さて、そろそろ用意した方がいいですね。
[手にしたハーヴティーのカップを置いて、窓辺の安楽椅子から立ち上がる]
『我が力の源、我が時の従者、我が存在の鍵、力を壁に、時を狭間に、存在を扉に、新たなる迷宮を開け』
[古代語で綴られる呪文と共に、中指の指輪に口づけると、部屋全体が輪郭を失い、灰色の空間に変化した]
[指輪の青い石が、キンと澄んだ音を奏でると、灰色の空間は一瞬のうちに渦を巻いて凝縮し、小さな指輪の中に吸い込まれて消える]
では、と…ああ、アーデルさんにお茶を頼んでおかないと。
[指輪の中に、奇妙な「迷宮」を閉じ込めたまま、事の仕掛人とも言える当代の学長は、のんびりとした足取りで食堂へと向かう]
【学長基本データ/公開部分のみ】
■氏名:オトフリート=シュタイナー Otfried=Steiner
■職業:ラスファ魔法学院学長・精神学科導師
■種族:一応人間・年齢不詳
■取得魔法:古代語魔法・上位古代語魔法
■その他:当代の魔法学院学長。出身地は不明。相当に強い魔力を持つと言われているが扱う魔法は古代語魔法系列のみ。学長に就任したのは20年ほど前だが人間のくせに容貌があまり変わっていないとか。実は、その数十年前から学院に在籍していないのに存在していたとか、色々曰く因縁つきの噂がある。性格は、いたって温厚で一見呑気そうに見える。
好物はハーヴティーとキノコ茶とせんべいっぽいもの。
5人目、雷撃学科3年 ブリジット がやってきました。
─第一別館・武芸訓練場─
[朝の訓練場。そこには、腰を落とし鞘に入ったままの日本刀を構える一人の少女。その正面には藁人形。
目を閉じ、ひとつ深い息を吐いた後 ──── 一閃。
チンッという刀を納める音に遅れてズズズと藁人形の上半分が斜めにずり落ちていく。
だが、彼女はその結果にも、はぁっと溜息を吐き]
…………あー、いまいちだなぁ。
原因は……まぁ、間違いなく『アレ』だよね。
[そう言ってちらりと、部屋の隅に置かれた自分の鞄を見る。
そこから顔を出すのは、一通の封書。封は既に切られている。]
……まあ、うじうじ考えていても仕方ないか。
どうせ逃げられないんだから。
うんっ。やるからには天辺獲ってやろうじゃないですか。
[そう言って、心機一転。気合を入れる]
[ちなみに、そんな彼女の格好だが。
洋服の上から陣羽織を纏い、首には紅いマフラー、左手には篭手、腰に日本刀を佩き、背中に布巻きのブロードソード、さらには周囲にふよふよと浮かぶ水の珠と、なんというか……節操がない。]
[そうして、気合を入れた彼女が向かうのは北館事務室。
書類は既に昨日のうちに書いてあるあたり、結構殺るk……もとい、やる気なのかもしれない。]
■氏名:ブリギッテ=フォン=キルシュブリューテ(Brigitte=von=Kirschbluete)
■学科・学年:雷撃学科3年
■種族:人間
■取得魔法:精霊魔法:流水、疾風
■その他:洋服の上から陣羽織、首には紅いマフラー、左手には篭手、腰に日本刀を佩き、背中に布巻きのブロードソードを背負って、周囲に水の珠をふよふよ浮かせている。
周りからは変わり者と見られているようだが、本人は至って普通のつもり。
ちなみに、日本刀は実際のところ模造刀であり、斬撃の9割は無意識下で放っているカマイタチであることに本人は気付いていない。
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