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おや、語り部見習い ミハエル が来たようです。
─屋根の上─
[穴を掘り土を固めた煉瓦で洞窟上層に作られた家の屋根。]
うーん……
[その屋根に腰掛け、上を見上げぷらぷらと足を揺らす。
見上げる先は黒。てんてんと自生した苔や茸のひかりが見える。]
ん、ん、ん。
[見通せない頭上を見たまま、斜めに身体を傾け、
ぐぐぅっ、と、思い切り上へ手を伸ばす。]
語り部見習い ミハエルが村を出て行きました。
おや、語り部見習い ミハエル が来たようです。
[洞窟の中を照らす淡い光。暗闇をぼんやりと照らす。
真っ直ぐに伸ばした白い指先の向こう、
おおきな翠の瞳で凝らすように見て]
此処からでは、届かないのだね。
[淡いひかりに手を伸ばした姿勢のまま、わかっていることを
改めて確かめて噛み締めるように口にした。
翠の両目を細めて、口をへの字に曲げる。]
暗闇に光るあれに手が届くことを、
ボクは知っているが、
─── "星"。というのは。あのようなものだろうか?
[問うは、届かぬ細い指の先へ。]
おや、絵描き エーリッヒ が来たようです。
─自宅・香草畑─
[自宅の小屋の傍にある小さな香草畑。と言っても食用ではなく染料を作るためのもの]
これとこれと……あ、しまった。
あの色はキノコも入れないと作れないんだったなぁ。
ご飯調達がてら、貰って来るか。
[籠に摘んだ香草を自宅へと一旦置き。ふらりと小屋を*出て行った*]
─屋根の上─
かように淡いひかり、焦がれて見あげようと、
届かないのは同じであれど、
──うん?
[詠うような口調は染み付いた語りの癖なれど──その途中で視界の端に気をとられ下を向いた。上半身をかるく乗り出して下をのぞきこみ、]
よいしょっ
[思い立つが早いか平らな屋根の上についた手を軸に掛け声一つ、ぷらぷらとさせていた足に勢いをつけて振り上げ屋根の上に、とんっと乗った。]
[屋根の逆側まで歩き、そこから上ってきた樽にたんっと飛び降りてさらに飛び跳ねるように地面を蹴った。]
── エーリ兄! 買い物かね!
[明るい声で名を呼ぶ。
下の道までの階段、風切る勢いで駆け下りて、見つけた人影に走りよりながら、ぶんぶんと大きく手を振った。]
ん?
ああ、ミハエル。
[名を呼ばれ、振り返る。大きく手を振りながら駆け寄って来る姿を見て、こちらも笑みながらゆるりと手を振り返した]
そ、買い物。
ゲルダのところからパンを、ユリアンのところからキノコを貰って来ようと思ってね。
[跳ねてエーリッヒの二歩ほど手前で踏みとどまり、]
やはりそうか! ボクの見立ては間違っていなかったわけだ。
ではボクはエーリ兄のお供についていってもいいだろうか?
[首を傾げ尋ね、そのままエーリッヒに歩調をあわせて歩き出す]
ほう。
ゲルダのパンは無論食べるためとわかるが、
キノコ?
何に使うのだね? 灯り?
それとも粉にするのかね?
暇なのかい?
ついて来るのは構わないよ。
[歩調を合わせる様子に、いつもよりゆっくりめに歩く]
キノコは粉にして染料に混ぜるんだ。
香草の染料だけじゃ色見が足りない時があってね。
[問いに答えながら、ポケットから布を一枚取り出す]
見てごらん。
こっちが香草の染料だけ、こっちがキノコも混ぜたもの。
淡い色合いになるのが特徴なんだ。
[布には染色が施されていて、濃いめの色と淡い色で染められていた]
たまに淡い色になるんじゃなく、別の色に変わったりするものもあってね。
なかなか面白いんだよ。
おや。
ふ、ふ、ふ。ボクに暇などとそのような時間は存在しない。
ボクはいつでも忙しく、その忙しい限られた時間の中で、
エーリ兄との会話という選択肢を選択したのさ。
[隣に並び歩きながら、後ろ手に手を組んでくつくつと笑い、
差し出された布を言われるまま見てきょとんと翠の目を瞬いた。]
ほう?
ほう。
ほう、ほうほう。
[説明を聞き、いちいち感心したように頭を上下させて頷く。]
この布はたいそう綺麗な色でそれだけでも素敵だが
それ以上に不思議なものだな!
エーリ兄のやっていることはジッケンのようで面白い!
[ぱあっと笑って、ぱちん!と手を打ち合わせる。]
なぜ? どうしてそうなるのだろう?
まったく違う色になるというのも不思議だ!
まるでゲルダの新作のパンの味のようだぞ。
組み合わせと言うのは、不思議で、
兄のいうとおりに実に面白い!
[たとえば、他のきのこと混ぜてみたらどうなるのだろう?と、勝手な想像を膨らませて考え込み、ふむ?と首を傾けた。]
ははは、ミハエルの貴重な時間を俺は使わせて貰ってるのか。
それは光栄だね。
[ミハエルの返答に楽しげな笑いが零れた。布を見せるとミハエルは興味深げにそれを見詰めていて。その様子を微笑ましげに眺める]
あはは、お褒めの言葉ありがとう。
不思議だろう?
キノコと染料の組み合わせでまた結果が変わるんだ。
うん、実験と言えるかも知れないね。
これ、ヒカリゴケの粉末を混ぜるとまた結果が違うんだよ。
[明るい笑みにこちらも笑みが零れる。が、ゲルダのパンの味のようだ、と言われると、笑顔がちょっと引きつった]
あー……うん、まぁ……否定はしない、かな…。
[目を逸らしていた。確かに成功も失敗もあるしな、とは心の声]
ふふん。
ボクはエーリ兄も、兄の話も大好きだ。
よって、たっぷりと時間を使うのもやぶさかではない。
[えへん。と胸を張って、とんっと薄い胸を叩いた。]
うん、褒めた。勿論、褒める。
素晴らしいと感じたものの為に言葉を尽くすことこそ、
語り部の仕事であり大事なことだ。
エーリ兄の仕事は面白い。
絵も染物も。
色の再現は、世界の再現の様に思う。
色の創造は、世界の創造の様に思う。
とても興味深──うん?
[つと歯切れの悪くなる言葉と視線に途中できょとんと首を傾げた。]
[うん? と眉間に皺を寄せて三秒ほど考え]
む。
エーリ兄……、ゲルダのパンをばかにしてはいけないぞ?
あれも一種のあたらしさの追求であり創造だ。
[腕を組んでむん、と高説を述べるように言葉に力を込めた。]
ははは、愛されてるなぁ俺。
ありがとう、ミハエル。
[胸を張るミハエルを見て、その頭を軽く撫でてやった]
語り部の仕事、ちゃんと学んでるみたいだな。
良い子に育ってお兄さん嬉しいよ。
色の再現・想像は世界の再現・想像、か。
そんなに大層なものじゃないと思うけどなぁ。
[大袈裟に言われているように思え、照れるように言う。言葉が途切れたのに気付くと、ミハエルと同じように「うん?」と声を漏らし]
あー、いや、そのな。
馬鹿にしている訳じゃないんだが。
[どう表現しようか言葉に迷う。しばし目を泳がせてから]
アイツ、たまに独創的なものを作るよなー、と。
[失敗した時が酷い、と言ったらおそらくゲルダの耳にも入るだろうから、と。言葉を布で包むように表現を変えた]
[大きな手に撫でられて首をちぢこめ擽ったそうにくすくすと肩を揺らす。つり気味の大きな翠の猫目を瞑り表情は猫が喉を鳴らし、安らいで家族に甘える様。]
勿論だ。あいしている。
ボクはエーリ兄も、語り部の師匠も
ゲルダも、ユーディも、ユリアンも──、…
…ここも。大好きだ。
[住人の名を上げて、薄く目を開き
兄を見上げ目を細めて]
愛している。
エーリ兄は、もっと胸を張るといいぞ?
[目を開き照れる兄を見上げ、照れもてらいもなく言い切り、
撫でられた兄に似た色の金色の髪に自分の指で触れて笑い]
…うむ。
[ゲルダについての話に迷う様子に、重々しく頷く。]
確かに、まれに子一時間は忘れられぬ
生の苦味を思わせるかのよう如く苦すぎたり
塩味のスパイスが少なすぎて綿を噛んでいるようだったり
表面が硬すぎ中がぐっちょりしていたりするが──
ボクはゲルダのパンは斬新であり革新であり
素晴らしい試みだと思うのだよ。兄。
あれこそ、味覚の新発見と言うのだと。
実に独創的だ。
[ごくごく真面目な顔で、素晴らしい。と、本人としては本当に褒めているつもりに見えるが率直過ぎるほど率直な意見を述べて頷いた。]
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