情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [29] [30] [31] [32] [33] [34] [35] [36] [37] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
礼拝室で、婦人を見送り、祭壇の前で、足下に現れた黒猫を抱き上げる]
実に魅力的な御婦人だ。素晴らしく不安と不信に満ちた魂を賞味させて頂いたよ。ほら、晴れ晴れとした足取りだろう?
だが、ひと月は保たないだろうな。何しろ、彼女の夫は、あの美しい秘書と、実に親密そうだった。
すぐにまた、良いおやつを頂けそうだ。
そう、彼女の夫も実に良い男だね。
ほら、彼の置いていった銀貨だ。この曇り具合は素晴らしい。
奪われたものと奪ったものの執着が余す所無くこびりついている。
[銀貨の表面をゆっくり舐める]
これですっかり無垢な銀だ。いずれ、聖別して十字架に作り替えよう。
きっと神々しいロザリオが出来るだろう。
[笑みを浮かべ、胸に提げた銀の十字架を手に取る]
親愛なる我が主よ、我を許したまえ。
[礼拝堂に光が差し込み、やがて暗く翳る]
ー教会の前ー
[出て来た婦人に、旅人らしき男が、教会を指差して問いかける。婦人は愛想良く頷く]
「ええ、神父様なら、旅の方でも歓迎されるでしょう。どうぞ訪ねておいでなさいな。え?ええ、神父様のお名前ですか?確か…」
■名前:クレメンス (Klemens)
誰もフルネームを知らない。クレメンスがファーストネームなのか、ラストネームなのかさえ不明。
故に単に、神父さん、神父様、等と呼ばれることの方が多い。
■職業:神父
■年齢:外見年齢30歳〜50歳の間。
ヒゲで老けて見えると思っている人と若作りだと思っている人がいるようだ。
(補足)
シュリセルには、10年程前から在住。すっかり町に馴染んだ神父として顔を知られている。
職業柄か、町の住人全ての名と顔を覚えていて、旅人の事までいつの間にか知っている。
教会に居着いた黒猫が、時折傍に寄っていくが、別に飼っているわけではないようだ。
告解室を、応接室仕様として、気軽に悩みを相談できるようにしたためか、身の上身の下相談に訪れる者が大勢居る。
特に主婦層に評判が高い。
<以下PL視点情報>
属性:精神
種族:魔族
魔界の創世期から存在している。実際の年齢は不詳。本人も忘れているかもしれない。真実の名や、その本性を知る者もほとんどいない。
黒猫は使い魔で、通常は影に潜み、情報収集などをしているらしい。町の人間や旅人の情報に詳しいのは、そのため。
ちなみに、黒猫は生き物ではないので、餌も食べないし、殆ど人にも懐かない。名前も無い。
なんのためにシュリセルにやってきて滞在しているのかも、誰も知らない。
それなりに大きな魔力があるようだが、聖別されたロザリオなどを身につけることによって、相殺している。
人間の負の感情を好んで食べる。告解は、そのための絶好の機会として利用している。
ただし食べなければ生きられない訳ではなく、単に嗜好品として楽しんでいるようだ。どろどろした複雑な感情ほど美味しいらしい。
食べられた人は一時的にストレスが解消されて気分がすっきりする。
[婦人はようやく、その名を思い出して旅人に告げる]
「でもお名前を知らないからといってご心配なさらなくてよろしいですわ。神父様は、この町にただ一人の方。誰も間違えたりはしませんもの」
[旅人は礼を言って、教会へと歩き出す。婦人は旅人に会釈して、家路につく。桜の花びらを巻き込んだ風が、*通りを吹き抜ける*]
少女 ベアトリーチェ が参加しました。
[いつものように自分の部屋で、ふかふかのベッドの中でねむっていたのでした。胸の鼓動はゆっくりなのに、頬はほんの少しだけ熱を持っています。不思議な夢を見ていた気が、誰かの声を聞いいた気がするのですけれど、それがなんだかは思い出せません。
天蠶絨のカーテンの向う側から降りそそぐ、朝の陽ざし。そらに燈った炎はあたたかく世界を照らして、新らしい日の訪れを優しく優しくみなに告げます。
ベアトリーチェは寝ぼけ眼をこしこしと擦って、ふるふると何遍か首を振って、よいしょと小さなからだを起こしました。さらさらの髪はお日さまの光に金いろにかがやいて、きらきらの瞳は青ぞらとおなじに澄み渡ります。]
、お早う。
[ひまわりみたいに笑って挨拶をすると、兎みたいにぴょんとベッドからおりて、とんと床に着地しました。いそいそと着替えをして、ぱたぱたと部屋を出ます。]
[冷い水で顔を洗って眼をさましてから、ベアトリーチェは居間への扉を開きます。]
お父さんに、お早う。
お母さんに、お早う。
[さっきとおなじに、にこおと笑って挨拶して、ぺこり、ぺこりとお辞儀を二回。お父さんの大きな手に頭を撫でられて、お母さんの料理の甘い匂に鼻をくすぐられて、くすくすと笑み声が零れました。
樫の木造りの椅子は子供のせいには高くて、腰掛けると足が床につかず宙に浮んでしまいます。両の手を合わせて「いただきます」をしますと、ゆらゆらと足を揺らしながら、ベアトリーチェは採れたての小麦をいっぱいに閉じ込めたパンやお日さまに負けないくらいに綺麗な黄いろをした卵焼きをぱくぱくと平らげました。]
ごちそうさま!
[おなかいっぱい、しあわせいっぱいのかお。]
[それから部屋に戻って肩から鞄をさげると、今度はせわしなく居間を通り抜け、]
いってきまあす。
[扉を勢よく開け、一歩外へ踏み出しました。朝いちばん、毎日のお出掛けです。
雲はくるくると移り変わり、日は銀の盤のきらめき。仄かに新緑の薫る春の大気を両の手を広げて目いっぱい吸い込んでから一気に駆け出せば、髪が風にゆれて琥珀の波が生まれてゆくのでした。]
名前:ベアトリーチェ=ブルーメンガルテン
Beatrice=Blumengarten
職業:小学生/精霊使い
年齢:8歳
────────────
天聖属性の、シュリセル出身の人間。
身長は平均より少し低めの125cm。
赤ん坊の頃に死の淵に追いやられたが奇蹟的に一命を取り留めた事、歳にそぐわぬ強大な力を持つ事などから、一部からは神童、神の御子とも呼ばれている。
が、当人は至って呑気なお子様で、いつもにこにことしており、怒ったり泣いたりしているところを見た者は居ないだろう。
理由は不明だが、現在は休学中。
日課である教会でのお祈りと、町中の散歩は欠かさない。「Kirschbaum」にもよく訪れており、カウンターに座って足を揺らしている姿が見受けられる。
鎖に通した指輪(材質不明)を首から提げている。普段は服の下に隠れて見えない。本人曰く、お守り。
[――シュリセル。『鍵』の名前を持つこの町には、素敵な場所がたくさんあります。泉をつくり流れる水は町ぜんたいを駆け巡ってゆくとベアトリーチェは知っています。町のまん中にある時計塔は休まずに時を刻むのだとベアトリーチェは知っています。
まずは広場を走り抜けて教会へと向います。ちょうど家へと戻る途中の女の人を見かけぺこり頭を下げ、大きく手を振って見送りました。いつものとおり中に入りシスターに挨拶をすると、朝陽のひかりを受けたステンドグラスは眩ゆいうつくしさ。ベアトリーチェは小さな両の手を一つに組んでしゃがみ込み、眼を瞑ってお祈りします。]
…………、………。
[いいえ、ほんとうは、心の中で神さまにもお早うと挨拶をしているのです。]
[それから眼を開くと、教会に居ついているらしい猫を見附け、じいっと眼を合わせます。でも、猫はいつもすぐにぷいっとそっぽを向いてどこかに行ってしまうので、にらめっこになりません。いいえ、どこかではなく、町にひとりの神父さまのところだと知ってはいるのですけれども。]
またね。
[言いながら笑顔で手を振り、日課を終えたベアトリーチェは教会を飛び出します。]
お早う。お早う。お早う。みな、お早う。
[歌うみたいに繰り返しながら西の通りに向かってあるいてゆくと、梢からひらめいてとびたった鳥がそらのあおを截るのが見えました。それにつられて零れ落ちた花びらは、風に吹かれてちいさな鼻に乗ったのですが、ベアトリーチェは知りません。
「Kirschbaum」と書かれた看板に眼を挙げて、おろして、それから、お店の庭にある巨きな桜の木をじいっと飽きもせずに眺め、薄紅色の欠片がちらちらと雪みたいに舞うのを見ています。
お店に入っていく人たちは、そんなこどもを不思議そうに見たかもしれませんし、いつものことだと思ったかもしれません。]
少年 ティル が参加しました。
[くらい くらい 森の中]
[まくらで しずかな 森の中]
[一ツ目 からすは どこへゆく]
[やみいろ 小枝に 羽休め]
[一ツ目 からすは 何語る]
[やみいろ 蔦の 上にして]
[一ツ目 からすは 羽広げ]
[やみいろ 空に 飛び立った]
[ やみいろ 森が 動き出す ]
―シュリセル北東部/森林地帯―
[菫色のふわぽふ縫い包みヴィオレットは、森の中の一本の樹をじぃぃ(中略)ぃぃぃっっと見ていた。
影輝王の分身たるかれ(ないしかの女)が見ているということは何かあるわけだろうが、普通の人間には普段と変わらずに見えるに違いない。その菫色の縫い包みが浮いているのを見てしまえば、間違いなく非日常であり異常事態だと思っただろうが。
まあそんなもしとかの話をしているんじゃない。
実際今は異常事態でもあった。それは力に関してであるのだが。
何がって強すぎるのである。翠樹の力が。
その要因であるのは、ちまいぬいぐるみ竜が見ている一本の樹。もといその根元に埋まり今は見えないましろな苗床。すなわち魔族。
一年に一度、シュリセルにやってきている苗床と呼ばれる魔族は、今回久々に強すぎる力を微妙に抑えそびれてきた為に、自分の力を自分で封印しているわけだ。
そういうわけで、ヴィオレットは強すぎる力に警告にやってきたという話。
だんだん力が抑えられてゆくのを感じたからか、そのままどこかに飛んでいく。縫い包みが。
しばらくして、樹から白い苗床が姿を現すけれど、当然そのときには居はしない。]
[首を軽く横に振る。表情は穏やか]
コン、力をお願いするよ。ヨウ、君もコンと一緒に残ってくれる? 誰かが僕の力を奪いにきても、君たちなら大丈夫だよ。
[足に絡む最後の根と、肩に留まる一枚の葉に。]
僕も大丈夫だよ、だって君たちを育てているんだよ。
それに、はなも、つたも、ケイも、カもいるんだから。
守れるのは、君たちしかいないんだよ。
だからお願い。
[囁くと根と葉は身体から離れるか]
ありがとう、コン、ヨウ。ぜったい見つからないように隠しておいて。
今年は少し、僕が早いから、きっとまだあの、ふるい桜は咲いてないし。いつもよりは遅くなるけれど、お願いだよ。
影の王に睨まれてしまうから。
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [29] [30] [31] [32] [33] [34] [35] [36] [37] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新