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[カタ、と小さな音を立て。蓋を開ければ、
現れる鍵盤に規則正しく黒と白の鍵盤に、小さく笑みを浮かべ。
中音を、軽く人差し指で叩く。それから上へ辿るように、一つずつ。
誰かが定期的に弾いているのか、手入れだけで済まされているのか。
それですら定かでは無いが、音の狂いは見当たらなかった。
柔い笑みを口許に浮かべれば、再び、その指を鍵盤へと滑らせる]
─書庫─
[くるりくるりと、ノートの上のペンの動きはさながら踊るようにも見えるか。
いつもはどこかのほほん、とした翠の瞳は、いつになく真摯で。
目の前に広げた数冊の本の間を視線が行き来し、小さな呟きと共にそれらから得た言葉が踊るペンによって綴られる。
完全な、集中状態。
先ほど、書庫を訪れた者がいた事にも、恐らく気づいてはいないだろう。
無防備といえば無防備なその状態に陥っていられるのも、肩の上のカーバンクルのお陰と言えるのだが]
[ややして、すい、と黒から手を離すと、土埃を払った。
とは言っても、不思議と、殆ど汚れは見られなかったが。
衣服は変わらぬ黒を保っている]
新しい庭師を雇って頂かないと、仕事が増えるばかりですね。
[以前に働いていた庭師は、暫く前に辞めてしまったのだった。
それをすんなりと受け継いで、こなしている執事も執事だが]
よっし……。
この間の、『呪いの宝珠』に関する追加資料は、大体そろったな。
後は、家にある資料との誤差を確認して、研究室に送ればよし、と。
[軽い口調で言いつつノートを閉じ、それから、周囲に引っ張り出した本を丁寧に片付けていく。
広い書庫だが、どこに何があるのかは、ここに来るようになっての三年間でほぼ把握していた]
さぁて、と……。
一休み、一休み。行くぞ、ローゼ。
[声をかければ、カーバンクルはみゅう、と鳴いて尻尾をゆらり]
―→1F―
[階段を下りる、その足は軽く。
覗いた足元は涼やか。
少しヒールのある靴は、危なげなく床を、絨毯を踏む。]
…あら、音が。
[微かに聞こえたそれに、彼女は首を傾げた。]
邪魔、しちゃわるいかしら…?
[首を傾げたまま、裾を揺らす。]
庭も、邪魔になるかしらね。
おわったところを見せてもらえばいいかしら。
たまには、骨董品ではないものを見るのも良いものね。
[縺れる事無く、慣れた旋律を指が走る。
…僅か短い旋律を奏で終えれば、苦笑気味にくつりと零して。
つ、と。軽く黒のキーを撫ぜる]
随分、触れてなかったが。
……しっかし、相変わらず柄じゃねーな。
[大分鈍ってる。と独り呟きながら笑みを崩す事無く。
再び、左手だけで弾く簡素な旋律。]
[暫し本へと向けられていた意識がふと途切れ
耳に届いてきた微かな旋律に顔を上げる]
…珍しいの。
誰か客人でも弾いておるのかの?
[この邸でこの音を聞くのは、はて、何年振りであったか、と首を傾げ]
……楽器……ピアノの音だな。
「うん。おと、きれいー。どこかなー、どこかなー」
[呟きに、カーバンクルが妙に嬉しげに鳴いて尻尾を振る]
……探しに行くか?
[妙にはしゃぐ相方の様子に苦笑しつつ問えば、カーバンクルは元気良くみゃう! と鳴いた]
オルゴールってどないなものなんだろうなー
[一通り、知恵の輪を使って遊び終わると。
今回の披露する品について考えてみる。
実は...は、オルゴールの逸話なんて知らないのだ。ただ見せたいものというぐらいだから、宝石などをこれでもかというぐらいちりばめた豪奢なものなのかね。
と、見せたい=自慢。という感覚からそんなことをぼんやりと思っている。]
興味がわけばいんだけどなー
[ただ豪華なだけならあまり興味はわかないだろうなーと思うが、変わった物であればそれなりに面白いだろう。
どんな風に。どんな想いで作られたのか…]
ま、それも見ればわかるっと。
[声に気付いてゆるりと振り向けば、
黒には及ばず、白には程遠く、灰とも違う色の髪が揺れる]
ご機嫌よう、フラウ。
このような格好で、失礼致します。
[鋏を手にしていたからか、そう断ってから、一礼して]
丁度終わったところです、御覧になりますか?
[片手を広げて、執事の後ろに広がる緑を指し示す]
[スタッカートの混じる、端的な音。
かつん、と当たる音に僅かに目を見開く。
奏でていた旋律を止め、掌を返して指先を見れば僅かに伸びた爪]
……サボった分のツケが来たかな。
[忘れてた、と小さく舌打ちして。
後で爪の手入れでもすっか、と内心決意する。
…した所で、恐らく頻繁に鍵盤に触れる事は無いのだろうけど。]
─音楽室─
[そっと、音を立てないように気遣いながら、扉を開けて中を覗き込む]
…………。
[そこにある、漆黒のピアノと、その前に佇む蒼い髪と。
その組み合わせはやや意外だったためか、つい、声が出そうになったが、一先ず抑え。
カーバンクルにも、声を上げるな、と身振りで示しておく]
[時折途切れがちではあるが、その旋律に耳を傾けつつ]
しかし、一体誰が弾いておるのやら…
[昨夜居合わせた者達の姿を思い浮かべてまた首を傾げる]
……見に行った方が早いかの。
知った所でどうなるものでもなかろうが。
[そう呟くと本を置いて立ち上がり、音の聞こえる方へ、と]
――→音楽室――
[辿り着いた先には既に先客があり、無言で中を伺う様子に]
……どうしましたかな?
[と、極力抑えた声で訊ねる。
肩に乗ったそれが「静かに」と言いたげに此方を見るのには気付かなかったが]
―庭園―
執事さんが庭を手入れするなんて、庭師さんはやめてしまったの?
邪魔をしてごめんなさい。
終わったところ、だったなら良かったのかしら。
[広げられた片手を追い、見る風景に彼女の色づいた口唇が微笑みに]
いつ見ても、綺麗。
満開になったら、きっともっと綺麗なんでしょうけど。
そのときが、楽しみね。
[アーベルに、声をかけていいものか、ちょっと悩んでいた所に声をかけられ]
あ、いや……。
何となく、邪魔しちゃまずいかな、何て思いまして。
[一つ、瞬いてからこう答える。
その肩からカーバンクルがぴょん、と飛び降り、とてとてとピアノの方へ]
[ふわり、主音に触れて。静かに響く低音に柔い弧を浮かべる。
弾くように、上主音、中音。と室内に響き。]
[…ふと。ピアノへと近寄るカーバンクルが視界の端に入る。
そうして漸く金髪の青年と老人の訪れに気付けば、僅かに目を見開いて。
何処か狼狽たえた様に視線が一瞬彷徨えば、僅かに口を開く]
…ぁー、と。
……コンニチハ。
[もっと言う事はあるだろーに]
ええ、体調の方を崩してしまいまして。
次の者が来るまでは私の担当になっています、
前任者に比べれば未熟でお恥ずかしい限りですが。
[先の問いかけには小さく頷いて肯定の意を示すも、
邪魔を、と言われればとんでもないとばかり、首を振った]
いいえ、お客様の為とあらば。
[柔らかく微笑みを浮かべながら、
彼女が観望しやすいよう、一歩横へと退く]
そうですね。
後数日もすれば見頃になるでしょうか。
赤や黄の薔薇も美しいですが、
この黒と白のコントラストは他では見られないかと。
[アーベルから投げかけられた言葉に何か言う前に、そちらに近づいたカーバンクルがみゅう、と元気良く鳴いて尻尾を振る。
その様子に何となく、苦笑しながら音楽室の中へと足を踏み入れて]
ん、こんにちは。
……邪魔したかな?
[にこりと笑いつつ、こんな問いを投げかけて]
やー、全然。
戯れに弾いてただけだし。
[カーバンクルが尻尾を振る様子に、へらりと笑みを返しつつ。
はた、と気付いた様に首を傾げれば、]
そーいえばお揃いで…何か探しに来てた?
[俺の方が邪魔してた?、と僅か慌てたように席を立って。
まさか、音が零れてたとか音を辿られてたとか、思いも寄らない。]
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