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――…、貴女程の力を持った星見が
人数までしか読取れないとは、奇怪な話ではありますが。
[笑みを湛えたまま、しかしクローディアの言葉にすぅと目が細まる。
空になったカップを静かにソーサへと戻しながら
柔く弧を描く口許から零れるのは、小さな苦笑]
…その話が真実か如何か知る由も有りませんが
どちらにせよ、随分と下らない真似をしてくれたものですね。
[何を思ってか、くつりと喉を鳴らす。
銀のフレームに縁取られたレンズ越しに、赤みを帯びた右の瞳が
ゆるりと瞼の下へと*伏せられた*]
まったくねぇ…ダミー会社の運営なんて、お人形でもできるからってほっときすぎたかな?
けど、あのお人形に裏切りなんて大それた事、思いつくとは思えないしねぇ…。
[うつむいてため息を付く。その目の表情は誰にも見せず]
…誰かが、お人形を横取りしたって事かな。
僕の奏でる音楽以外で躍らせた人がいるって事か。
僕の玩具の『糸操り人形』を…。
[正面近い席に座ったクローディアが告げる言葉にくすと哂い、扇子をぱちりと開き口元を覆う。]
ふーん……面白そうね。
[勿論その被疑者に自分も入ってるのは承知の上。それでも愉しき殺戮への期待が膨れ上がるのは止められず。]
問題は、その裏切り者が誰か特定しなきゃいけないのだけども……。
星読でもそこまではダメだったの?
そめて、尻尾を出した社長とやらからの情報でもあれば目星もつけやすいだろうにね。
[そう言いながらちらとノブを見やりぼそりと呟く。]
横取りって……自分の人形ならきっちり管理しておきなさいな。
ま、確かに退屈とは無縁そうではあるけれど……。
[言いつつ、ぐるりと居並ぶ面々を見回して]
面倒と言えば面倒、だねぇ。
粛清するのはいいとして、手当たりってー訳にも行かないだろうし。
[それって、裏切り者さんの思う壺っぽいもんなあ、と呟いてクローディアを見やるも、特に反応らしきものはなく]
……しかして、探すとこから頑張りなさい、って感じですこと、星詠みの君は。
若し其う云うなら、少々苛立つ物が在る。
[ディーノの言葉を聴いて、蛇使いへと目を向ける]
時間がかかっても判るなら、お前が特定すれば良いだろう。
真実、面倒だ。
何らかで裏切り者が尻尾を出すなら良いがな。
そんな簡単にできるんなら、こっちに探させないんじゃないかなー?
[星見の事はよくわからないけど、と。
シャロンの言葉に、こんな事を呟いて]
……もしくは、どこまで本気でやるか、で。
オレたちの忠義の程を見てみたい、ってコトなのかもだけど。
つまりシャチョウの影武者?をそそのかしてたヤツラが俺らの中に居て人数は3人と。で、それ以上はわからないから自分達でカタをつけろ、と。
[漸く整理がついたらしい]
…メンドクセェ。
[最もその理由は『流石にこいつら(一部除く幹部陣)相手には本気を出さなければならないから』と言う物だが]
其れも其うだね。
……まったくもって面倒だ。
[弄んでいたカップを机に置く。カツンと硬い音がして]
アハッ、忠義の程か。
何を今更云うんだろうね
[もぞりと服の内側で、哂いに応じて根が動く。くつくつと其れは止まらず]
面倒な事は厭だと云うに
裏切りが真実なら、真に厄介な事をして呉れる
面倒だよ、ねえ。
[カルロスの方を見やって、ごくごく軽い口調でさらりと。
どこか楽しげなのは、それに伴うもの──本気を出せる闘いへの好奇心が疼くが故か]
何にせよ人形の繰り手を探すのが最初だと云うのなら――
[隣の双児に視線を向ける]
僕らよりもお前が一番適任だろうよ。裏切り者で無いならね。
然し、一筋縄ではいきそうにないな――尤も此処に其うでない者など呼ばれはして居ないだろうがね
[*再度、蛇使いを見やって*]
[神経を集中させ、風の音を聴く。
クローディアの発言の真偽はともかくとして、少なくともこの13人の内に裏切り者が居ることだけは確かだろう。
辺りの気配に密かに『耳を澄ませ』、探りながら]
クローディアさんが「裏切り者」を特定できるなら、わざわざこんな所で、それも裏切り者が3人も居るこの場所で公言するはずがないよねぇ?
それで一番危なくなるのはクローディアさん自身だ。
そんなリスクを負ってまでここに出てくるなんて、なんて健気な事だろうねぇ。
[クスクス、と含み笑いを浮かべながら]
『仮に裏切り者、若しくは十二宮に化けた者が居たとしても、間違いなく殺人のエキスパート。僕自身だって、この中の二人以上を相手にして生き残れる程の自信は無い。それはクローディアのみならず、他の全員にとっても同じ事だろう。』
……つくづく、面倒事がお嫌いなようで。
[シャロンの様子に、くすり、と笑って]
ほんとに今更なお話ですが。
裏切り者さんが現れたというなら、それも已む無し?
[つくづくいい迷惑だよねぇ、と笑いつつ、シャロンがノブに向けた視線と言葉にこて、と首を傾げ]
……ま、確かにそうかも。
[小さな声で、ぽつり、呟く]
[隣の席から聞こえた笑い声に、そちらを見やり]
健気と言うか、無防備と言うか。
……ガードはついてるだろうけど、ねぇ。
[だとしても、幹部に名を連ねる者たちを相手取れるだけの力量は果たしてあるのか、と。
そんな事を考えつつ、円卓に頬杖をついてクローディアへと視線を向ける]
『これからは』道具の管理はしっかりしとけよ?
[シャロンの言葉にこちらもノブの方を見やり]
…これからがあるかはわかんねぇけどな。
[後半は声を潜めて言うと視線を戻した]
ねえねえ、その裏切り者って見つけ出してどうするの?
やっぱ殺すの? 殺し合い? ねえ、殺していいの?
……あーでも、まだ誰か分からないんだよね?
探さないと駄目なんだよね?
……むー、それは面倒くさいな
殺っちゃうのに、問題はないと思うよ?
ボスからも、処刑しなさい、と指示が出てたっぽいし。
[クローディアが告げた言葉を思い出しつつ、カレンに答えて]
うん、誰かわからないのが問題だねぇ。
どうやって探せばいいのか……そも、ここにいてそういうコト、どやって調べれというのか。
[答えはなさそう……と思いつつも、一応、クローディアをちらりと見る]
[結局、飲み物を頼まれたりした為に座ってクローディアの話を聞いた時間はほんのすこし。
シャロンやディーノに紅茶を注いでまわり、カルロスにブルマンを用意する]
…何とも妙に現実的というか、非現実的というか…。
これが織姫殿からお聞きしていなかったら、くだらなさでメッセンジャーの首をはねてしまうところですね。
[本気かどうかはさておき、軽く肩を竦めた]
[各人の感想を横耳にしつつ]
大体、それで探すってーのはいいけどよ、どうやって?疑わしきは裁くべしってなのもあるだろーけどよ、ここにいるメンツを全員裁くと、その後がメンドーでいけねぇ。
ま、ぶっちゃけ、一番怪しい奴からっていうなら、双子座が死亡したとか口にして、挙句に死亡したのが影武者とかわかったら結構慌てていたおっさんなんて、何処から情報を仕入れて、何をそんなに慌ててるのか〜? とかおもっちまうけどな?
[そう言って、冗談半分に含み笑いをしながら、第一席をちらりと横目にした]
[アヤメの呟きを聞いたか聞かずか]
お人形はねえ…
完全に操れてしまったら詰らないもんだよ?
たまに勝手に動くくらいのほうが、抑えつけて操る愉しさが多いしねぇ。
…にしても『人形はちゃんと管理しろ』か。
そりゃ裏切り者を出しちゃったボスへの苦言かい?
[そう呟いてククリと笑う]
[目線をカレンの方に向けて]
まぁ、僕も裏切り者が尻尾を出せばすぐに消すつもりではいるけどねぇ。
・・・君の自慢の馬鹿力だけで、殺せればいいんだけど。
[にこり、となるたけ優しい笑みを送りつつ]
(……普通、人形ってちゃんと管理して、保存状態よく保つもんじゃねーのかなー)
[等と、ノブの意見に糸目になって関係ない事を疑問に思っていた]
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