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─カウンター─
[ゼルギウスがエーリッヒの処置を始める。
結構な勢いに見えたから、オレはぶつからないようにとカウンターに乗ってたミーレを咄嗟に拾い上げた]
マジかよ…。
[オレはミーレを抱えたまま、茫然とゼルギウス達を見ていた]
─ 二階/自室→ ─
[ナイフをしまい、首にかけてあった小瓶の蓋を開けて、一度中を覗き込む。
そこには大事なものがちゃんとしまわれてあり、確認すればまたコルクの蓋を固く閉じて服の中へとしまった。]
お?
[部屋を出ようと扉を開けると、すぐ傍の階段から騒ぎが聞こえてくる。ヴィリーはもう立ち去ったのか、姿は見えなかった。]
何かあったのか?
[部屋を出ながら、姿の見えたフォルカーに尋ねる。
エーファはもう動いていたか。]
なあ、司祭さんなら知ってるかい?
人狼てのは、人間を食いたい衝動を堪えようとすると、酷く苦しむんだそうだ。
もしかすると、そうなんじゃないか?
[懐から、するりとスティレットを抜いたのは、正面からなら見えただろうか]
/*
メモの通りですが、もう少しで箱復帰します。
俺が行ったでいいですか。独り占めはしません(
ナータが譲ってくれるようなので、表襲撃どうするかも悩み中
生きることを…諦めていたからな。
[眼差しも少なくヴィリー>>7には短く答える。そこに含まれる怒気と、そんな状況じゃない現在。
僅かな呼吸と体内の音を頼りに頭を動かし気道を確保させ、体に手を当て肺の辺りに触れる]
―二階/個室―
おやすみなさい、おにいさま。
[扉を開けて部屋に戻ろうとするクレメンスに
ふわりと微笑みその背に声を向ける。
それが最後の会話になるとも知らずに
優しい義兄を女は見送ってしまった]
[気付けばクレメンスは、止めようとしただろう、白い猫も、必死にその腕に飛びついたか。しかし、男の動きは熟練者のそれで]
そうでなくても、もう終わらせてやるのが親切ってやつだぜ。
[目を細め、まるで手術を行う外科医のような滑らかな動きで、正確に、エーリッヒの心臓を貫く]
/*
>>*1
鳩お疲れ様です。
そちらが行くのは問題なく。
連動させるならそれで頑張って下さい(笑)。
おこぼれ貰いに行きますね!!
―二階・廊下―
ああ、大丈夫ならいいんだが。
[迷う様子には]
服のことは後回しで大丈夫だから。
[そう言葉添えをして、エーファは下に行くことにしたらしくその姿を見送った。
人が多いところでならば問題も起こる可能性も少ないだろうと。
アーベルがすぐにやってきて、エーファもアーベルが来たことは知っていたかもしれない]
さぁ、俺が上がる前にはなにも。
[下の騒ぎの原因はわからず、ちょうど部屋を出てきたクレメンスが騒ぎを聞きつけ下に降りていく姿が見えた]
[ああ、でも助からないだろう。必死な行為の横で、どこか冷静な思考が訴えている。
もしも、この場で、他に誰か怪我をしている人がいるならば、見捨てるレベルだ。
ヴィリー>>10の言葉に反応もせず出したものを見ることもなく。胸をはだけさせ、心臓を―――としたとき]
へぁ?
[目の前のあまりに自然と突き立てられた>>13に思わず間抜けな声があがった]
―二階・ナターリエの部屋―
おやすみなさい。
[ナータと一緒にクレムを見送って。
けれど階下が慌しくなったのはその直後だっただろうか。
ナータにも聞こえていたのかは分からない。
ただ不安と怯えが強くあって、すぐには動けなかった]
─カウンター─
あ、こらっ!
[腕に抱えたミーレは同居人を思い暴れて。
オレの腕から逃げてエーリッヒの方へと跳んで行く。
それを翡翠で追うと、ヴィリーが刃を振り下ろす丁度その時に直面した]
っ、ヴィリー!
[カウンター内に居たから、手を伸ばしても届くはずもなく。
煌めきは違わずエーリッヒの生を奪っていた]
[カウンターの方は見ていた。
ただ、動かないのは、――蒼い印が、誰かの死を、人狼の死を望むから。
人狼かもしれない人が死ぬのは、血が喜ぶから]
……生贄なんだ。
[そっと呟いた言葉はどこか、冷たい]
多分ね、そうなったほうが良い。
だって、僕は――今、人を殺すのを、なんともおもわないから。
[ヴィリーが、エーリッヒを貫くのを、ただ見ていた。
観察するように。
それから、ゆるく首を振って]
見ちゃだめだよ、ブリジット。
[...は、慈悲の一撃を与えるとされるそれは散った血が顔にべとりと張り付いて、音が消えた。
なくなったのだ。と正確に感じ取りながら、スティレットを見上げていき、その持ち主こと、ヴィリーへと目を向けた]
[扉からは少し離れた窓の傍に居たから
ライヒアルトが感じた慌ただしさには気付かない。
ただ怯えたような気配がおとうとからして]
ラーイ、如何かした……?
[そ、と寝台に座る彼に歩み寄り
その前で膝を折って彼の眸を覗くような所作]
やってくれるねぇ。
[嗤う聲。
表層とは裏腹に、オレは感心するような目でヴィリーを見ていた]
リート、エーリッヒ死んじまったわ。
[告げた言葉は軽い。
死を何とも思っていない聲だった]
― 広間 ―
わりいな。けど、やらなきゃいけねえことなんだ。
[男の言葉は、自分の右腕に爪を立て、叫びに似た泣き声をあげる真白の猫に向けたもの。その白を染めて、赤が刃を持つ手を濡らしていく]
もしも、こいつが人狼なら、こうしてトドメを刺してやらなきゃ、終わらねえ。
[だから、死にかけている青年を敢えて「殺した」のだと、宣言して、その心臓が完全に止まったのを確かめてから、ゆっくりとスティレットを抜いた]
― 広間 ―
[すぐに主の姿を探すと、ゲルダの傍に居た。
惨劇はちょうど見えていないだろうか。
フォルカーやエーファが入れば、二階に行ってなと告げるのだが聞いただろうか。
その後、間近に居たゼルギウスたちの方へと、こちらも近づいた。]
―→広間―
[階下に降りたのは、アーベルが来る少し前]
[何が起こっているのか分からず]
[ただざわめきの中心にエーリッヒがいることを何となく認識して]
……え、
[はたり]
[ヴィリーの動きは、妙にゆっくりとして見えた]
[異変に気付いたのは視覚からではなく聴覚から。
白猫の興奮したような声、誰かを制止しようとするエルゼの声に顔を上げようとして。]
―――…え…?
[見てはいけないというゲルダの声に、何が起きているのかとつい目を開いて。
朱がエーリッヒの周りを染めているのがみえた。]
エーリッヒ、さん…!?
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