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[見上げていた目を戻すと]
[駆けて行く少女の、赤いお下げが跳ねるのが見え]
[銀の光が包み込んで]
…あ…
[ふわりと夜空へ]
[それだけで言葉を失ってしまったから]
[その先にいる少年の姿には、気付く事なく]
[すうっと。
彼の手から逃れるように、ひかりは、ふわり。
浮かんで、天に昇り、月と同化するようにして、――失せる]
[残されたのは、呆然とした彼と、普段の微笑を消して、母のみで]
[ユーディットの姿は、何処にも無い]
[広場の中央、天を仰いで。金の珠の飛来を待つ。
……待って、居たのに]
………ふざけるな…っ!!
[此方の姿など目もくれず遠く飛び去り、そして天に還った金に。
低い悪態が口を突いた]
[フィリーネが天を仰ぎ、首を振って――窓を、閉める]
[ぱたん、と言う音]
……母上?
[漸く、声を発して]
[天のひかりを受けて、彼女の金糸の如き髪と、胸元の翡翠のブローチが、柔らかな輝きを放つ。小さく、息を吐いて。何時か見せた、困ったような微笑を浮かべる。
彼と違って、驚きの色は其処には無い]
[青年は目の前の光景に呆然と…していたら
赤髪に緑の該当がよく目立つダーヴィットが悪態をついていて]
………あ…ダーヴィット…どうか…したのか?
[ふわりと駆け出したミリィの背を追うように視線を向けて
――――瞬間、友人を包む銀の光。
昨夜エーリッヒを包んだ光と類似して、それでも違うもの。
それでも。 "連れて行かれてしまう事"にはきっと変わり無くて]
―――…っ、ミリィ!
[反射的に伸ばした手は届かずに、空を]
[ふぁさ。
そんな音を立てて、翅が消える。それに合わせて、瞳の色彩も、いつもの青に。
それから、アーベルの疑問の声に、一つ頷いて]
結界同士の継ぎ目……そのもろい所に、あり得ない衝撃を叩き込んで、ぶち破る。
それで、どーにか状況打破できねーかと思ったんだけどね。
……こういう事になるとは思ってなくて、な。
[ふと向けた視線の先には、髪を短くした金髪の少女がいて。
……そちらからはすぐに、目を逸らす]
……何ていうか……お疲れというか。
……本気で、親父が何考えてんのか、わかんなくなったんだけど、俺。
[怒りに震える声に、ぽつりと呟き。
肩の相棒も、こくこくと頷いて]
[昼行灯とかバカ親父とか何処かの誰かが言っていた悪態がぐるぐると頭の中で浮かんで消える事無く溜まっていく。
もう一言口に出そうとして]
……あ、あぁ………こんばんは。
[アーベルの声に漸く我に返るも。
口から滑ったのは妙に間の抜けた気がする挨拶で]
[ダーヴィットに声をかけた耳に届いたユリアンの説明]
……思ってなかった…と言うことは不発…なのか?
…………ミリィは…何処へ
[クレープ全体が机が落ちたのにも気がつかず呆然と。]
私も全くわからないよ…
[些か落ち着きを取り戻したか、ゆるりと溜息を吐いて]
……誰が連れて行かれてしまったのだろうな…
[ぽつりと、呟き]
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