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─ 『蝕』翌々日/自宅前 ─
[陽の光を浴びながら、瞳を閉じて意識を集中する。
頭に思い描くのは、『封』が破られた後に泉で会った青年の顔。
あの場所で手折られた睡蓮を持っていたからずっと引っ掛かっていて、けれど調べ損ねていた人]
[ねむらせているのは あなた?]
[心の中で問う。
エリィゼの時は何も感じられなかった。
けれど]
────ひゃ!
[唐突に駆け抜けるものを感じ、両手で頭を抱え込む。
手から零れ落ちた睡蓮が地面へと舞い落ちた]
………いま の
[瞑った瞳を薄く開き、跳ねる鼓動を落ち着けようと何度も深く呼吸する。
───嘆きだった。
慟哭にも似た感情がクレムから感じ取れた。
今まで調べた者とは違う結果。
つまり]
クレム君、が。
[会わなければと、そう思う]
……やっぱり、そうなんだ……
アルカお姉ちゃんが……
[目の前で見た事実に、それは確信となって]
眠らせることが出来ないなら、どうすればいいの、かな……
─ 村中 ─
[青年がアルカの家に向かったと知らない男は、彼の住む家を目指し歩く。
が、眠り込んだ家族のいる村人から呼び止められれば足を止めるしかなく。
家族の安否を問う彼らに、明確な答えを返せない歯痒さを留めて頭を振って]
…すまんが、いつ目が覚めるかは正直解らん。
今日明日の間は寝かせたままでも問題無いとは思うが…
眠ってしまった者は増えてはいないか?
[そう問いかけると、返されたのは親しい者の名前で。知らず、目を瞠る]
クレイグと、ソーヤも。
…そうか。
[自分に出来ることをすると決めてはいるけれど。
あまりに無知で無力を感じながら、声をおとした**]
─ 『蝕』翌々日/自宅前 ─
[鼓動が落ち着いた頃、腰を折って地面に落ちた睡蓮を拾い上げる]
クレム君、どこだろ…。
[封じもそうだけれど、聞きたいこともあったから、クレムがどこにいるか村の中を*探し始めた*]
………アルカお姉ちゃん、待って……!
[咳き込む声>>5に近くにいることを知って、一瞬そちらに気を取られ。
アルカを引きとめようと手を伸ばすのが、僅かに遅れる
その手は届いたとしても、引き止めるには弱く]
[よろける足で、必死に歩きながら、考える。アルカには馬がある。追ってこられたら忽ち追いつかれてしまうだろう]
は、あ...
[残る手は一つしか無い、立て続けに力を使い続けた身体は悲鳴を上げているけれど]
逃げる……うん、そう、だね……
アルカお姉ちゃん、走って追うつもり、みたい
[引きとめようとしても、子供の力で敵うとは思えずに]
ごめん、眠って...アレッキオ......
[馬に向かった力は今度は通じたろうか?もしかすると、人間に対する時よりも、弱い力しか作用しなかったかもしれないが]
[それでも、追いすがろうとしたのは、自分の意思なのか、夢を見させた祈り子の想いか]
待って、追いかけないで……
[その声は、どこか懇願に近く。
そうして]
………逃げて!クレムお兄ちゃん!!!
[今まで、隠し通そうとしてきた名を、叫んで]
[足止めの効果はあったか無かったか。いずれにせよ、馬で追われることは無くなったから、なんとか逃げ切る事が出来た]
はあ...は...くるし...
[へたり込んだ、その道端が、ヒューゴの家の前だったのは偶然だったが]
[ヒューゴの両親の様子を見に来ていたアルビーネが、外の気配に気付いたのか、外に出て来た]
[最初はうずくまる自分を心配して様子を見に来たのかもしれないが、近付いてから、何かを感じたようで]
え...アルビーネ、さん?
[同時に、自分も彼女の中に、強い力を感じる。これほど近付く事がなければ、気付けなかっただろう、それ]
そう、か...貴女も......
[『祈り子』の力は、さすがに今は使えない、けれど、睡蓮の花弁は、まだ手元にあった]
だめ、なんだ...
[手を伸ばし、柔らかな花弁で、屈んで覗き込んできたアルビーネの頬を撫でる。封じの力は、平等に働いて]
まだ...捕まるわけには、いかない...
[崩れ落ちる身体を、懸命に支えて、そのまま横たえる]
ごめん、ね、僕には運んであげる力も無い......
[祈り子の力を使う事が出来ても、何も出来ないままなのだ、と...]
[せめて、と、ヒューゴの家の中から毛布を探し出して、アルビーネの身体にかけて、それから、またあてどなく、歩き出した]
[引き寄せられる様に向かうのは、森の方向**]
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