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― 広間 ―
[刃が食い込む感触は、影に手が届くよりも前に返った。
外から見れば、短いとはいえ深々とブリジットの喉に突き立つ刃が見えただろう。
そのまま勢い余って突き飛ばすような形になり、反動で抜けた刃を手にしたまま、真っ赤な血飛沫を浴びる]
……何が。
[触れられないクレメンスの影を、深緋色がようやく捉えた。
形を変えず、世界も白いまま。
誰かを抱きとめるような格好で動いている]
え……人間?
[影の護り手である可能性はまだあると、どこか冷ややかに思いながらも。呆と呟いた]
─ 広間 ─
[ゼルギウスが動き、それにクレメンスが構えるのを見ても動かなかったのは、双方への疑念が消えなかったから。
或いは、蒼花と同様に、朱花の干渉があったのかも知れないが、自覚はなく。
ただ、それでも、そちらの動きには──反応していた]
……ブリスっ!?
待て、今近づくのはっ!
[危ない、と。
とっさの動きか、駆け出したブリジットに投げかけた制止の声は──届かない]
─ 広間 ─
[ブリジットの肩へと手を伸ばしたが、それよりも早くこちらに突き飛ばされた来る>>7方が早かった]
っぐ!
[自分が向かう勢いと相まって、突き飛ばされてくる衝撃が思いの外強く。
胸の辺りにブリジットがぶつかったことで、肺が圧迫され、くぐもった呻きが漏れた。
どうにか後ろに倒れるのは堪えたものの、抱き止めた形になったブリジットがぐったりしていることに気付く]
…ブリジット…?
おい、しっかりしろ! ブリジット!!
[ミハエル以外は疑っていると宣言した。
勿論、ブリジットも例外ではなかったのだが。
それでもこんな形で失うことになるとは思っていなくて]
ブリジット!! 目を開けろ!! おい!
[彼女を支えたまま顔をこちらへと向けさせたが、その瞳からは既に光が失われていた]
― 広間 ―
[蛇毒は運動神経に作用するもの。
喉に刃が埋まったのは良かったのか悪かったのか。毒が全身に回るよりは早く、呼吸停止と失血から、その命を奪っただろう]
なんで、クレさんを庇う。
人狼じゃないから。いや。それは誰も知らなかったはず。
知っていたらそれは人狼か影の護り手で。
[人狼なら、ローザが言うだろう。
けれどその声が聞こえてこない。人狼だと、言ってくれない]
ジットにも可能性はあった。
あったけど。
[ベアトリーチェが知っていたなら、もう一人も近くにいた必要性は特にない。だからそれほど疑ってはいなかった。
何度もブリジットの名を呼ぶクレメンスを、刃握ったまま、じっと見ていた]
[首筋がまた、熱を帯びている気がした。
大輪の朱の茨は、冷静に場を見定める事を望むよう。
けれど、それは、受け入れ難く。
振り切るように駆け出して、けれど、やっぱり、届かなくて。
見えたのは、空間に花弁を開く、花。
身に宿すそれとは違う、あかいいろのそれは、自身も散らしたもので]
……なん……で。
[零れ落ちたのは、その一言。
呆然とした様子は、多分、今まで誰にも見せた事のないものだった]
[言ったきり、言葉が続かない。
足元にやって来た猫の声が遠い。
自覚はないが、多分、泣きそうな顔になっていたのだろう。
不意に、温かい感触が包み込むように、触れてきて]
……姉さん。
俺……。
[振り返った先にあった姉の表情も、上手く捉えられない。
けれど、鎮めようと、なだめようとしてくれている事、それはわかって、だから。
常であれば、子供じゃない、とでも言って退けそうな、撫でる手も受け入れて。
──その場で、すぐに弾け飛ぶのだけは、留まれた]
[弾けなかった分の反動は、束縛を強めるという形となるが。
今はまだ、それと気づけず。
朱の茨が、身への浸蝕を広げていく自覚もないままに、ただ]
……俺がやる。
[埋葬を、と。
場の流れがそこに行き着いたなら、ぽつり、そう、紡いだ]
やるんだ。
……やらせて。
[言葉少ない様子は、教会に引き取られた当初の少年の如く。
その様子は、姉を案じさせるかも知れないが、振り切って、動く。
夜明けの後、もう一つの痛みを得る事になるのは、知る由もないままに。**]
― 広間 ―
[ゼルギウスが驚いたような顔で「人間?」と呟き>>7、人狼じゃないから>>10などの言葉も聞こえれば、小さく安堵の吐息を零した。
ブリジットが亡くなった事は悲しく思うけれど。
それ以上に、ユーディットを亡くした今、さらに伯父まで亡くす事がなくて良かった、と。伯父をこの手に掛ける必要がなくなって良かった、と。そう思ってしまった。
クレメンスがブリジットを抱き締め、嘆いている姿を見て、ひとつ深呼吸をしてから。
リネン室へと向かいシーツを一枚適当に取ってくる]
……伯父上。ブリジットさんを、眠らせてあげましょう。
[他の人たちと同じ場所に、とまでは言わなくとも通じるだろうと思って、そう告げる。
俺がやる、という声>>15には、対である朱花に視線を向けた]
─ 広間 ─
………ああ。
[覚悟を決めている以上、死を受け入れられないわけではない。
ミハエル>>16に言われれば、直ぐに応じて身からブリジットを離した。
首元が当たった部分は血に濡れていたが、黒い服だったために目立ちはしない]
おぅ、んじゃ、一緒に行くか。
[ライヒアルト>>15の言葉にもすんなりと応じた。
ブリジットと青年が親しかったことは知っている。
ミハエルが持って来てくれたシーツにブリジットを横たえると、ブリジットについた赤を拭ってから包みに入った]
……すまねぇな……ありがとよ。
[自分を庇ったことに対する謝罪と、感謝と。
その言葉を紡ぎながら一度ブリジットの頭を撫でて。
それが終わってからブリジットをシーツで完全に包んだ]
― 広間 ―
[視界はまだ白一色だった。
整えずに力を使えば当然のように代償は大きい。
その力は、後世になって作られたもの。
無理やりに掛け合わせて、発現させた歪な力。
それを作った者達の手から取り上げられ、場の要素となる因子とは別の命視る力を持つ先代が、どうにか安定させたもの]
眠らせる。埋葬を。
[手伝いたい、とは言う前に拒絶されただろうか。
思考は麻痺していた。人狼でないブリジットを殺すのにも、快楽を感じてしまった自分を自分で否定して。
血のついたままな刃をのろのろと仕舞い、隅の方で頭を抱えた。頭痛が酷い。力を振るうのを否定することへの警告。
本当はもう一つ。
誰が狼なのか、自分の中の消去法では決まったはずなのに。
歪な力の一部が反乱して、そこを取り上げさせなかった]
─ →集会場外 ─
[ブリジットを運ぶのはライヒアルトが申し出たか。
そうでなければ自分が運ぶことになる。
前の時と同じように雪に穴を掘り、ブリジットの骸を横たえて。
静かに雪を被せて行った]
………………。
[その間の口数は少ない。
何か問われれば、それでも答えただろうが。
埋葬が終わればいつもより長く瞑目し、ブリジットの冥福を祈る。
それでもライヒアルトよりは弔いが短かったことだろう]
― 広間 ―
[クレメンスやライヒアルトが、ブリジットの遺体を外へ運ぶのを見守る。
ローザとゼルギウスは、彼らと一緒に埋葬に向かっただろうか]
………さて、と。
アマンダさん。
すいませんが……暖かいお茶の用意を、お願いできませんか?
伯父上たちが戻ってくるまでに。
それと、できれば…ゼルギウスさんの様子も見てて欲しいんですが。
[アマンダがその場に残っていたなら、彼女にはそう頼んで。
具合の悪そうな様子のエーリッヒと、ゼルギウスの2人を見て、エーリッヒに歩み寄る]
─ →浴室 ─
[広間に戻った時、ゼルギウスはどうしていたか。
未だ隅に居る>>18ようなら、その様子を一瞥してから北側の扉を目指す。
どこへ行くのかを問われたなら、服を洗うために浴室へ行くと答えた]
………………。
[浴室の洗面台で、血に濡れた服を洗おうとして、手を止める。
他者の手によって流された、ブリジットの血。
その赤がついた服が、いやに重く感じられた]
………殺さねぇと、なぁ。
[洗面台の鏡に映る、服に付いた赤を見詰めるクレメンスの瞳は、昏い。
決意の如く呟くと、意識を取り巻く昏いものが一層濃さを増した。
呑まれる寸前までに膨れた昏いもの。
抱いた殺意を増幅させる、殺戮衝動。
今はまだ矛先が定まっているために他へ飛び火することは無いが、この状態ではいつ意識を全て呑みこまれるか分からない]
[結局、服は洗うことなくそのまま来た。
まるで、ブリジットの命をも背負うかのように。
広間に戻って何かを腹に入れたりするが、口数は少ないまま。
かけられる声に反応はすれど、日が落ちれば早々に部屋へと戻るの*だった*]
エーリッヒさん、大丈夫…ですか?
少し、部屋に戻って休んでください。
[エーリッヒの返答はどうだったろうか。
彼が渋るようなら、それ以上は何も言わずに自分も広間へ残るが。
エーリッヒが部屋に戻るならば、彼に肩を貸そうとし、断られても部屋の入り口まではついていく。
そして……]
エーリッヒさん。貴方は、何者ですか?
[エーリッヒと2人になる機会があれば、そう問いかけただろう。
ゼルギウスが偽りを言っていないならば、もう人狼の可能性が残っているのは彼しか居ないけれど。
何故か、彼がそうであって欲しくないと*思ったから*]
― 広間 ―
[結局、自分は見ているだけだった。>>0蛇毒の量だけ濁って見える刃も、>>4二人の間に入るブリジッドも]
ゼルギウス、やめろおぉぉぉぉぉぉぉぉ!
[しかし、願いは届かない>>7 ブリジッドの喉に突き立つ刃。奪われた命。ゼルギウスが下した判定など耳元でごぉぉ、と鳴る血流の音でまるで聞こえなかった]
[村から離れて働くブリジッド。いつか帰省が被って、村のどこかで会った時に、どうしてか、と聞いただろうか。そして、自分も聞かれただろうか。
その答が似たようなものだと気付いたときは、二人で笑った]
[もう、彼女とそんな一時はもてそうにない]
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