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僕が元に戻そう。
君は……
フィロメーラが、かの女が、まだ生きていてほしいのなら、
星の光で、回復できないか?
[それは、しかし、
かの女を心配するもの。]
[痛むからだをなんとか起そうとしますが、上手くいかずにぺたんと座り込みます。]
……鍵だと、思っていたの。
[少しぼんやりとした、掠れた声は、ティルの言葉をきちんと聞いていたでしょうか。膝の上に置いた書を、じっと見ています。]
何の、鍵だと?
[かの女のそばで足をまげて、片膝をついて
そっと左の手をかざす。
聖なる少女に、そっとそっと、樹の力を。
その光が、少しでも強くなることを願って]
[疾風を放ったとき、それは来た。
――きしり、身体が悲鳴をあげて地面に倒れ込む]
[内蔵までもえぐる激痛に。
体の自由が拘束される]
ベアトリーチェ……。ティル……。
[声もでずコエにもならず。
ただかろうじて呻きが空気を震わす]
[風の子の声に、うめきに。
そっと花が額から抜け出る。
その花は、苗床の願いどおりに瓶を首から奪い、
それを持って風の子へと飛ぶ。
舞う。
それは、常と同じよに。]
[未だ辺りに残る肉の焦げるにおいを嗅ぎ、鼻先に皺を寄せた]
[何事かを話そうとしたが、出かけた言葉は途切れ、獣は少年の姿に戻り、少年は地に伏す。上体だけは、腕で支えたが。]
[一瞬のためらいから、気が緩んだところへと掛かる負荷。
治りきらぬ傷口は裂け、羽ばたけず地へと落下する。
そのまま地面へと叩きつけられ、気を失うと共に、鱗に覆われた人の姿へと戻る。]
[それは『鍵の書』の力でしょうか、ふわりと光が舞うと、辺りを包んでゆきます。]
その王国には 都市があり
その都市には 町があり
その町には 通りがあり
その通りには 小道がくねり
その小道には 庭があり
[粒子はかたちを変えて、うたのとおりに世界を創ります。けれどもそれは実際のものではなくて、幻でした。]
[それは見るものにとって、いちばん馴染み深い場所に見えたことでしょう。それぞれの住まう、世界とおんなじように。]
その庭には 家があり
その家には 部屋があり
その部屋には ベッドがあり
そのベッドの上には 籠があり
その籠の中には 花がある
[けれどもうたが終わると、それははかなくも消えてしまいます。夢のように。]
[かの女のうたから見えたのは、
ふかいくらい、やみの森。
魔界の森の、姿だったか。
しかし次に見えたものは、
この町のふるい、ふるい、時の情景。
“ ”のいた時の。
少し、ふるい、時の風景]
……
[花は風の子の下に、小瓶を届ける。かの女の魂の入ったそれを。]
君は、
君の世界が欲しかったのかな
[聖なる子へと手を伸ばす。
かなうならその頬に触れようと。]
……君は、あたたかな場所を、望んでいたのかい?
[...は三つ花から小瓶を受け取る。
骨と筋肉が分裂するような感覚に悲鳴があがる]
……これ、は。
ティル、こんな大事な、もの、どうして、僕に?
[疑問と不安がふくれあがり、ティルを見る]
わかんないよ。
そうなのかもしれない。
外の世界に行きたかったのかもしれない。
[その云い方は、いつもと少し違ってこどもぽかったでしょうか。そのかおは、いつもと少し違って泣きそうだったでしょうか。]
幸せに、生きたかったのかな。
ううん、幸せだった、はずなの。
どうして、おかしくなっちゃったんだろう。
[頬に触れられたのなら、その手には雫が零れ落ちたことでしょう。]
[声が届いて、そちらを向く。
風の子の言の葉に、軽く首を傾げて]
どうしてって。
僕が、迷宮に行くからだよ。
そこには何があるのかわからない。
だから、君に持っていてほしいよ、ユリアン。
君なら、ちゃんと、持っていてくれるだろう?
[微笑む。
それ以上は何もないのだと言うように。]
[それから伝わる声に、
指先に伝うしづくに。
苗床はただ、ただ、かの女を見やる。
その涙をぬぐうように、不器用に、少し鈍く、左の手は動いて。]
外の世界、か。
……多くを望んでは、すべてが壊れてしまうのだよ。
君はそれを知らなかった。
だから誰にも責める事はできないのだろうね。
……しあわせを望んでいたことを、僕も責める事はできないよ。
[それから、安心させるように、微笑んで。]
大丈夫、もう、元に戻るよ。
そうしたら、きっと、幸せに生きられる。
だから、鍵を――
迷宮……?
あそこは、モンスターうじゃ、うじゃなんだよ、ね?
大丈夫……僕も、ついて、痛っ!
[立ち上がろうとして、もちろん立ち上がれず]
[渡された黒い書に、苗床は微笑む。
頭の端でまだ鳴り続ける、何か。
風の子の声には、ふりむいて、立ち上がって笑うだろう]
大丈夫だよ。
僕は魔族なのだから。
それに、だいぶ力も戻っているし。
……いってくるよ。
[――そうして苗床は、消えそうな微笑をひとつ、*のこして*]
[...は小瓶をしっかりと握りしめ、
去り行く背中にコエをあげた]
ティル?戻ってくるよね?
約束、覚えてる?花見をしよ、うって。
戻って、きたら、西の桜見にいこう、ね?
[その言葉に返事は返ってきたかどうか。
聞く前に...は意識を*手放した*]
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