情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
―― レイスとキリルの家 ――
あぁ。そう言ってもらえて良かった……!
[遮られるように立てられたままの扉。
疑われたり恐れられたりするのは当たり前で、こうして合って貰っているだけで感謝すべきだ。分かってる。でもどうしようもなく不安だったから]
中にレイ兄はいる?
[その在不在を確認したかったのは、中で一人よりは中に彼がいた方が安全なんじゃないかと思ったから。彼とはふるい付き合いだが、キリルと恋仲になってから何となく後ろめたい思いを持っていた]
あのさ。今日、その、シーマの件があったから。
だから、
[扉で遮られて彼女の視線の先は分からない。
背後の気配に落ち着かなくて時折挙動不審に振り向くけれど、それは森の中で感じた幻想と同じなのかもしれない]
人狼がいるってこと、怖がってるんじゃないかなって。例えば、俺とか。
生きるために──…
誰かを犠牲に。
[嗚呼。くらりと眩暈がする。
でももう少し。今はまだ呑み込まれるわけにはいかない]
…────、今日は誰にしようかな…。
[最後は密やかに、冷酷な獣の気配が滲んで嗤った]
[抱き上げている間は俯く彼女の口許がちらと見えるくらいか。
玄関で待つ間、考え事をするように視線を足元へと向ける。
声が掛かり、戻ってきたカチューシャを見遣れば
開いた傷口から赤が一筋の線を描こうとしていた]
急がなくていいっていったのに。
困ったこだね。
[彼女に向けることは柔い響き]
キリルやロランの言葉ならキミは素直にきくのかな。
[小さく呟き、なんでもないというように首を左右に振る。
袋を手にした彼女に歩み寄り
先ほどと同じように抱き上げようと手を伸ばした]
―森―
[薄暗くなり始めた頃には、ランタンに火を入れた。
普段ならば鳥の鳴き声くらいは聞こえるのに、今日は耳にしていないように思う。]
結局、今日は何もみつかんなかったな…。
[未だ銃を構えたまま、広場の方へと戻ろうとして、ハタと足を止めた。]
あ、…篝火。
……は、もう要らねぇ、か。
[マクシームは篝火のある広場横で殺された。
篝火には何の意味も無かった、ということだ。]
─ 自宅 ─
…ごめんね、イヴァン。
[大きく安堵の息を零すのに、彼の裡の怖れを知る。
それが申し訳なくて、ボクは僅かに眉を下げた。
問われるのに、再び首を横に振る]
ううん、まだ誰も。
今夜はカチューシャも泊まりに来る予定なんだけれど。
だから今は、……だい、じょうぶ。
[戸口で話をしているのを気にしたかと、付け加えた。
木の陰に隠れた兄の姿は見えていたけれど。
気遣ってくれているのかと、声立てるのを抑える]
ボクが、イヴァンを…?
[意外な言葉を聞いた。とばかりに、瞬いた。
目を見張り、緩く首を横に振る]
……ごめんなさい。
早く戻ってきたかったから……
[柔らかい声で告げられる言葉に、しゅんと俯いた。
さきほどまで傷を意識していなかったから、血がまた流れている事に気づいて心配させてしまったのだと理解する。
キリルとロランの名前に首をかしげ]
ユーリーさん?
[不思議そうに問いかけた。
小さな呟きはちゃんとは聞き取れなくて、何を言ったのか考えていたから彼の行動への反応が遅れた]
ひゃっ! っ、ま、また……?
[抱き上げられて、近い位置にある顔を見上げ。
羞恥をうったえるように、含羞を含んだ瞳で睨む]
…イヴァンが、今は目の前に。
兄貴もすぐ、傍にいる、から。
────…辛い。
[扉を押さえる手に、力を篭める。
今はと抑える理性と紅い月に呼び覚まされる本能と。
波のように打ち寄せる二つに抗うように、木の扉をきつく掴む]
― 広場 ―
[空を見上げつつ、広場へと向かう。だから足元はあぶなっかしく、
時折躓きかけたりもした。
やがて辿り着いたそこには篝火はなく
暗い森には明かりが一つ、ゆらめいている]
ロラン、まだ、外に居たの。
そろそろ夜だから、ちゃんと鍵しめておかないと。
[広場の影に、まずはそんな風に声をかけた]
…ねえ、イヴァン。
本当に人狼は、いるのだと思う?
本当に村の中にいるのだと思う?
だとしたら誰だと思う?
ボクは──…、
[一つの名、告げかけて躊躇い、]
………ボクが人狼なら、イヴァンはどうする…?
[きつく木の扉を掴んだまま、問い掛けた。
───月が、紅い]
─自宅前─
[聞くつもりは無いのだけれど、辺りが静かな所為か。時々聞こえてくる会話。
如何して僕の不在を尋ねるのか。
如何して何処となく挙動不審なのか。
疑念は重なって、その度に嫌な想像が掻き立てられる。知らず知らず眉間に皺が寄っていた。
それらは全て、ただの想像に過ぎないのだけれど。]
―― レイスとキリルの家 ――
いや、いいよ。こんな時間に尋ねてきた俺の方が悪い。
[謝罪合戦になってしまいそうだから、くすりと笑った。
でも、笑みはどこか薄く、切なげに眉が寄る]
そっか、カチューシャと、レイ兄と。
じゃあ安全だ。良かった。
[さすがに兄を食べないだろうし、妹を食べないだろう。
けれど、自分が傍にいられない場所にいることを許されている人が多くいて、辛くなってきた。ぐっと拳を握りこむ。香袋を持ったまま、扉の上の方に手をついた]
[そこで、きっぱりと信じると言われた。目を丸くする]
え?
じゃあ、何で。
[ああ、だめだ。そんなにきっぱり言われてしまうと、本当に顔が見たくなる。大丈夫、抱きしめたいけど触らない。顔だけ見られればいいや]
[知らず、ちょっと声が低くなった。
ちょっとだけ下心が滲む声]
ねえ、キリル。じゃあ、って言うわけじゃないけど。
お願いがあるんだ。もっと近くで顔を見たい。
ここを開けてもらえないかな。ちょっとでいいんだ。
ああ、そうだ。渡したいものがあるんだよ。
それを渡すまででいいや。
謝らなくていいよ。
[しょげる様子が目に留まれば
カチューシャにそっと言葉を重ねる。
小さな呟きが彼女に届かなかった事に僅かな安堵。
年下の彼女に、拗ねているのだと知られるは恥ずかしい]
ん、なんでもないよ。
さて、いこうか。
[慌てるような響きが耳朶に触れれば
クツクツと愉しげに喉を鳴らす。
睨む青に花色を重ね]
カーチャは可愛いね。
[にっこりと笑みながら囁いた]
[イライダの姿に、ペコリと礼をした。
パチパチと、目を瞬いてから、茂みを指さした。
遠く、ランタンの灯りがチラチラ見える]
…ん。
あれ…なんだろう
[膝の上の材木はまんまに、
不思議そうな顔をイライダに向けた]
[夜の帳の下りた道を歩み
男はカチューシャをキリルたちの家へと運ぶ。
玄関に人影がみえればきょととして
彼女へと一度視線を送るが――]
――…何をやってるんだか。
[ぽつ、と呟いて。
家の前まで行ってから
抱いていたカチューシャをそっと地面に下ろす]
[しょんぼりした気分とか、聞き取れなかった言葉への疑問とかは、抱き上げられた羞恥にどっかに飛んでいった。
愉しそうに笑う人を、赤く染まった顔で睨み]
〜〜っ、ゆ、ユーリーさんの意地悪……っ
[花色の瞳に見つめられた上に囁かれる言葉に、耳朶まで赤く染めて。
手にした袋を抱きしめて顔を隠した。
可愛いといわれるのは、はずかしくて、でも嬉しい。
さらには抱き上げられているものだから、まともに彼を見ることもできなかった]
ううん、誰か――
[いるんじゃないか、と。
そんな言葉は、茂みの音に止まる。
そこから現れたミハイルを見て、瞬いて。
告げられた言葉に、少し拗ねたような表情を作ってみせる]
あら、そんなこと。
ミハイルもじゃない。出歩いて、しかも森なんて――
[不自然な言葉のとぎれ。それから、うつむいてしまうのに、こちらも言葉が止まった]
……あなた、具合悪いの…?
[羞恥に染まる肌も
顔を隠すその仕草も
意地悪と紡ぐ声さえ可愛いと思う。
思うもののそれ以上言葉を重ねれば
カチューシャを困らせるだろうと思い飲み込んだ]
─ 自宅 ─
…、ん。
[ごく小さく零される笑みに返る声は、ごく短い。
恐れぬという指先は、それでも微かな震えを帯びていた。
堪らず、一度地面へ俯く]
心配してくれたの。…ありがと、イヴァン。
イヴァンこそこんな時間に、危ないのに。
[声がくぐもる。
問い返しに、ふるふると首をまた振った。
それ以上をこたえずに、続く願いに顔をあげる]
[暗くなった道では、他に誰か居てもよくは見えず。
というか袋で視界をふさいでいるから明るくても見えはしなかった。
ユーリーにつれてきてもらったキリルの家の前。
そろ、と周囲を見れば玄関から離れた位置に居るレイスと、玄関先のイヴァンが見える]
……なんだろ……?
[同じような疑問を零し。
ユーリーが丁寧におろしてくれる仕草に、ありがとう、と小さく告げて]
……たすかりました、けど……恥ずかしいので、次ぎはやらないでほしいです……
[そんな頼みを、しておいた]
イヴァン。それは駄目。
駄目なの…大好きだから。大好き。
だからお願い、……っ
[もう帰って。とまで言葉にはならずに扉を掴む。
ほそく開いた木の扉は、切迫した声の調子を恋人に伝えよう。
それでも不安定な境界は、力篭めれば容易に開く]
明日の朝じゃ、駄目…?
[拒みきるには迷いも多く、揺れる声が問いを向けた]
…っ
[ミハイルの声に、肩をきゅっと竦めた。
けれど、次の言葉が降ってこないのに、瞑った目を片目だけ開けて]
ミハイル!?
[大きな声を出した。
車椅子を咄嗟に動かし、彼の側に倒れるまでに間に合うか]
[どういう状況なのかは掴めない。
疑問零すカチューシャにわからないと言うように首を傾げる。
礼の言葉が聞こえれば目許を和ませ]
――…そうだね、善処しよう。
[頼みを了承するのは
また彼女が怪我することがないよう望む気持ちがあったから。
ひら、と手を掲げるのみで次を約束する言葉は紡がない]
[扉開けば、紅い月の光が目に飛び込む。
そうなれば本能抑える自信は、もう既にない。
恋人との境隔てるのは、僅かに開いた薄い木の扉が一枚だけ。
そして傍には兄も居る。
やがて程なく、カチューシャも来るであろうに]
…ひと、多すぎる……
[懸命に堪える。今本能を解き放つのは、自殺行為だ]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新