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─広間─
[ナターリエが頭を下げる様子>>421に、オレは軽くひらひら手を振るのみに。
ゲルダ>>428から一度、オレの分は無いよ通告が入ると、ショックを受けた表情をした]
何で!?
てか毎度この手のことで一旦否定すんの止めてくんね?
結構心臓に悪いんだぞ。
[実際言われた方は結構ショックなんだからな。
旅先で他所者的な空気になるのは仕方ねぇにしても、知った奴から言われるのはもうね…。
オレはぶつぶつ言いながら、運ばれたスープをきちんと確保した。
がっつり食べたい人は、とかゲルダから忠告が入ってもスープを貰った後は動く素振りを見せない。
そんなに食べたくないと思うくらい、こう見えても精神的には*キてたんだ*]
───……こんなのより、もっと美味いもの喰いたいよなぁ。
[ゲルダ達の料理が不味いと言うわけじゃない。
あの味に比べたら、どの料理も劣るってもんだ。
スープを口にしていると、それとは違った甘い匂いが、特化されたオレの鼻に届く]
誰なんだろうな、こんな良い匂いさせてんのは。
[人が多すぎて特定までには至らない。
けれどそれは確実に、オレら人狼を誘う極上の餌の匂い*だった*]
─広間─
そりゃそうかもしれねぇけどよ。
器によそって持って来る時だったら無いって言えるじゃん。
[スプーンを銜えたまま、オレは拗ねたように言う。
つまりはそれを危惧したわけで。
そのままスープを飲み進めていると、ゲルダの良い笑顔>>431が見えた。
……ヤバい]
だあああ、それは止めてくれ!
マジで勘弁!
[旅先で、お前の分ねーから!をマジでやられたことあんだよ!!
………あそこ男姉様方の店だったけど。
ああもう、余計なことまで*思い出した…*]
紙と書くものを借りるぞ。
[何も書かれていない用紙を選んで何かを書き記した。]
読んだら燃しとけ。
[と、言いつけてから広場へと降りて行っただろう。
残した紙にはただ一言。
『朱花はすぐ隣に』
と書かれていただろう。]
― 広間 ―
普通、給仕は最後に回るものじゃないの。
だから無いとしたら僕の分だろう。
それに三人で分けて持ってきてるのに、量が少ないはずもないし。
…そこまで君を虐めて、僕に何のメリットがあるっていうの。
[何でこんなに被害妄想が強いんだ。
なんて思ったか、あきれたような視線になった。
だが続けられた言葉>>432に、あぁ、やられたことあるんだなぁなんてつい視線の種類が変わる。
ものっすごい生ぬるい目だった]
わっっかりやすい反応だよねぇ。
そういう反応だから面白がられるんだろうけど、
うん。エルはそのままでいるといいと思うよ。
[可愛いからなんて、さすがに*言わないでおいた*]
[ゲルダとエルゼリートの遣り取りは相変わらずにみえて
微笑ましげに目許を和ませる。
――が、ゲルダ>>428に手放しで賛辞を送られれば]
……あ、ありがとうございます。
ゲルダさんがくださったこの髪飾りのお蔭で
何だか一生分の賛辞を頂いたような気がします。
[頬や耳朶が熱くなるのを感じながら
照れたような笑みを見せ感謝の心を彼女に伝えた]
[菫に映るは義兄の柔い笑み。
物心ついてからはずっとあにと慕い頼りにしてきたひと。
大事な家族であると女は思っている]
はい。
おにいさまが痛い思いをするのは哀しいですから。
おにいさまとラーイの無事こそが私の願い。
[一瞬過ぎる翳りを隠すように微かな笑みを
クレメンス>>433へと向けて祈るような仕草をみせる]
だって。
……すみません。
[クレムに諭され、僅かに口先を尖らせた。>>433
それでも大人げない態度かと、神に仕えようとするものには相応しくないかと思い。ヴィリーに頭を下げ直した。
警戒自体は残るけれど、これは現状では解きようがない]
[降参するからと言われ話題を変えた方がいいかと思う。>>418
別にナータを困らせたかったわけでもないので]
子供達がいるとそうもなるけどさ。
俺は男だし。
[着飾ること限定の話で脳内完結させたらしい。
エルゼリートや戻ってきたゲルダの言葉にも、今度は念押ししたりせずに笑って聞いているだけだった。
ただし、贔屓目じゃないよ、とだけは呟いた]
ありがとうございます。
いただきます。
[食欲は沸かなかったけれど、これ以上食べずにいたら身体が参ってしまうだろう。ブリジット達にもお礼を言ってスープを受け取った。温かさが沁みて深緑を細める]
美味しい、はずなんだけどな。
[同じく一度血肉の味を覚えた今は、スープの旨味を感じても美味と思うことが出来なくなっていた。
むしろあれをもう一度と煽ってすらくれるよう]
食べたいね。
[誘うような甘い香りは近いようにも感じられる。
スープと一緒に戻ってきたのは、ゲルダ、ゼルギウス、ブリジットか。その中にもいたりするだろうか。分からない。
忌避と誘惑がせめぎ合い、悩ましげな甘さを含むコエになった]
――…みんな元気にしてるかしら。
[子供達とライヒアルト>>441の口から紡がれれば意識は其方へと移ろう。
自分のものよりも子供達のものを、と思ってしまうのは
女にとっても当然のことで衣服や食事も当然のように
子供達へのものを優先していて自らに費やす時間は少ない。
男だから、とそれを理由にされれば]
私もラーイやおにいさまと同じが良かった。
[違うと何処かで理解しているからこそ意識しないようにしてきた。
だからこそ、ぽつと吐露されるのは覇気なき声]
きっと大丈夫だよ。
外の嵐は収まったみたいだし。
[窓の方を見て、できるだけ穏やかに言った。
同じが良かったと言われると、深緑を何度も瞬いて]
ナータはナータだからいいんだよ。
たまには甘えられるし。
違うからこそ出来ることも沢山あるじゃないか。
[クレムにも甘えることはあるが、ナータのようにはいかない。
覇気のない声に離していた手をまたそっと触れさせて笑った。
すぐに離してしまうのは、近くの人も増えたから、だろうか。
食事の前には簡単な祈りを捧げてスープを一杯平らげた。
それだけで十分と、食器を片付ける]
……そうね。
みんな甘えただけどしっかりしているし、
心配しすぎだってあの子たちに笑われてしまうかしら。
[倣うように窓の外に視線を向ければ冬空が映りこむ。
瞬きを繰り返すライヒアルトにはことと頸を傾げて]
ありがとう。
ラーイはもっと甘えても良いと思うわ。
甘えてもらえると私も嬉しいし。
[元気付けようとしてか一度触れるその手。
かけがえのないあたたかさを感じ嬉しそうな笑みを浮かべる。
弟がスープへ手をつけるのが見えれば安堵したよう]
それでもね。同じが良かったの。
[小さく独り言ちるとゲルダたちに感謝の言葉を伝え
スープの皿を受け取るけれど食欲がないのか口に出来たのは少量]
上の子達もちゃんと面倒見られるようになってきてるし。
声を揃えて「だいじょうぶー!」じゃない。
[子供達の口真似をすると、本人もかなり子供っぽく見える。
のは当人ばかりが知らぬ事かもしれない]
……ん。
[嬉しそうなナータの笑みを眩しそうに見て。
くすぐったそうな表情をしながら答えは誤魔化した]
ナータらしいなあ。
[小さな独り言には、やっぱり頑固だと笑いながら呟いて、食事のために一度会話が止まる。
ナータの食欲が進まなさそうなのは少し心配したけれど、自分も多くは食べられないから注意するに出来なかった]
あのさ。念のためにまだ残ってる薬飲んでくる。
約束したから。
隣の部屋だから、気をつけてれば戻ってきてすぐに分かるし。
[体調は本当にもう良いのだけれど。
あくまでも真面目にそう言って一足先に部屋へと引き上げた]
―広間→二階個室―
―二階個室―
[窓の外は白い世界。
惨劇のあった場所は同じ側でも少し遠くて、強いて覘かなければよくは見えない]
俺も、同じが良かったな。
[空のコップを机に置き、白を見ながらそう*呟いた*]
[子供達の真似をする弟の口調が可愛くてくすりと笑みを零した]
うん、言いそう。
何時の間にかどんどん大きくなって……。
嬉しいことだけど、少し寂しい、かな。
[子供の成長を見守る親の気持ちになってしまう。
置いていかれるような、そんな気分は
子供達だけでなくライヒアルトやクレメンスに対しても抱いていて。
食事をする間だけは口を噤み静かに其れを頂く。
あたたかなスープを冷ましつつゆっくりと。
時間を掛けて誤魔化したそれも弟にはばれているのだけど
何も言わずにいてくれるから言い訳はしなかった]
ごちそうさま。
おいしかったです。
[食事を用意してくれたゲルダやブリジットたちに礼を言い
いそいそと片付けをして戻る]
[リエルと囁き合うのは十分に心地が良い。
けれど、どうしても。
思いきれない部分もこうして首を擡げてくる]
うん。
花を持つもの、広間にいる誰かなんじゃないかな。
こっちだとそれほどでもない。
[白と同じならば良かったとも思いつつ。
甘い誘惑が薄れたことを感じてコエを出す]
リエルの言うとおり、クレム兄さんは人を見る目に長けてるし、話し上手でもあるから。
気を引き締めておかないとね。
[>>*65言われた忠告を心に刻みながら、外の白を*睨んでいた*]
[部屋に戻るらしいライヒアルトの言葉に頷き向けて]
ええ、分かったわ。
[薬を飲み大事をとってくれるなら其れに越したことはない。
おとうとを見送ってから自らの懐へと手を伸ばす。
其処にあるのは常備している痛み止めの薬。
それを手に取り暫し見詰める]
これに頼るのは止めよう。
[逃げた罰が左足に科せられた痛み。
薬によって痛みから逃げていたけれど
抱えた罪の意識は強まりそれを享受する道を選ぶ。
調合してくれた者を思うと捨てるのは忍びなくて
結局、薬の包みは懐へと再び仕舞いこまれることになる]
―二階/個室―
[クレメンスの食事を済むのを見計らい話をする為階上へとを誘う。
隣にあるライヒアルトの部屋の扉を叩き声を掛けてから
宛がわれた部屋へとクレメンスとライヒアルトの二人を案内する。
きちんと扉をしめれば椅子と寝台を示し二人に席を促す仕草。
女は窓を背にして立つと少しだけ躊躇うように間を置いて]
――…これは私の独り言。
戯言と思ってくださっても構いません。
[前置きするのはそんな言葉。
信用など求める心算は無く]
双花支えし見出す者――。
私は生ある者を見極める力を有しております。
[礼拝で見せるような感情の色の乏しい双眸。
臍のあたりで重ねた自らの手をぎゅっと握る]
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