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まあ……確かに、上機嫌とは、言えねぇけど。
と、ああ、さんきゅ。
[差し出された串。戸惑いながらも、半ば勢いで受け取って]
んー、今んとこはなんにも。
練習所で聞けるような話は、街に出回ってんのとかわんないしな。
[軽く、肩を竦めた矢先。
聴こえて来た歌声に、微か、目を細める]
今のは……にーさん?
[呟きながら巡る視線は、露店へと]
ー広場・露天周辺ー
たらららーん♪
[棒付きの飴を片手に機嫌良く、くるくると回っている。街に来た時から背負っていた大きな籠は今、その背中にない。代わりにだろうか、肩から斜めに下げた布袋から、カラカラと堅い物同士がぶつかるような音がする。]
[ぐるぐる回って酔ってしゃがむと、同じ視線になっている人が居るらしいのに気がつく。その人はすぐに立ち上がり、しかし頭を抱えていた。見覚えがある高身長に駆け寄り、声をかける。]
溺れてなかった人だ!!
頭痛なら薬を買いに行ってあげてもよいよ?
お洒落だってしたい年頃か。
悪かったね。
[共に旅をしていれば扱いはどうしても家族のようになる]
[子供として扱っていればこそのものもあるわけで]
[香水は自分で買ったものかと思っていたりもするから]
[バツ悪そうに目を逸らした]
……聞こえてたか。
[店の外を見ればアーベルがこちらを向いていた]
[楽団員見習い][かつての自分と同じく]
[苦い苦い笑みが浮かんだ]
んー……カヤちゃんがやる気満々なようだからお願いしようかな
始末は私がつけてあげる
さすがに身内を縛るとか、心苦しいだろうし
[くすくすと笑いながらそう告げる]
くっそー!
こんな訳の分からん仕事とってくんなよ、クソ親父!
もっとこうなんか、船の荷降ろし作業とかあるだろ!
[実に体育会系なことを言い出した]
クソ!メシだメシ!
[そう言うと大股で露店の一つに近づき]
おっちゃん!
豚の丸焼き!お持ち帰りで!
『へい……へ?』
[威勢よく言葉を返そうとした店主が言葉を詰まらせた]
豚の丸焼き!
[もう一度繰り返す]
ああ、そうそう
戻ってる道すがらですれ違っちゃったみたいだねぇ
一度戻ってからそっちに向かうよ
お話はそのときに。ちょうど、『本業』も手が空きそうだし
[それはアーベルに向けられたものではない]
[小さく頭を振る]
[普段のように戻った顔でアーベルに軽く手を上げた]
おや。
[視界の端でレナーテに駆け寄る姿]
[知り合いが助けているなら大丈夫かなとそちらからは注意を外す]
ん?んん?
[ゲルダの声に、少しだけきょとんとした、声]
俺が攫うのは、ちょっと難しい、かもだぜ?
おびき寄せる、誘い出す、鍵をあけるとか!
そーいうのは得意だけど!
[でも確か仕事は、彼らに従う事、と。
思いだして、あ、と声をあげ]
あ、でも方法次第では出来なくもないかな?
[出来ないわけじゃない、と、手を振る様子]
─広場・噴水傍─
[胸ポケットから予め作っておいた手巻きタバコを一本取り出す]
[手巻きタバコの先を見て、良く馴染んで居るのを確認すると]
[そのまま口元へと運んだ]
さしあたって試しに一番向いてんのは…あのオッサンだろうな。
離れてても掴めるかと、関係した事柄だけを覗けるか、の二点か。
[確かめるべきことを確認し、手巻きタバコの先に火を灯す]
[燃えた先から文字通りの紫煙、紫色の煙が立ち上る]
[いつも吸っているタバコ葉を使っているにも関わらず]
[その煙からは薫りが広がらなかった]
[立ち上った紫煙も直ぐに宙へと掻き消える]
Rauch öffnet sich überall.
Wissen Sie es und Gewinn; ein Phänomen.
Fortschritt zu meinem Boden.
[傍から見れば一服しているだけのような姿]
[その状態で小さく、呪のようなものを呟いた]
[程なく用意されたそれに勢いよくかぶりついていると、何度か聞き覚えのある声が聞こえてきた]
へう?
[豚の丸焼きに半分顔が埋もれた状況でローザに振り向く]
頭痛?
あー、まあ、それに近いかも?
けど、これは薬じゃ解決できねえんだよ、生憎と。
ほわぁ……
[小さな歌声が風に乗る。その歌声に聞き惚れて]
[歌声が途切れると、感心したような視線を向け]
師匠って、意外な特技があったんですねー。びっくりびっくり。
[ふわり、風がスカートの香りを運ぶ]
えへへ、いい香りですねー。ローザさんに感謝しなくちゃ。
[師匠の言葉に同意の頷き]
[くるくると廻って香りを振りまいていると、蒼い髪と、今日は黒くないカヤの姿を見つける]
―練習所/1階―
[報告を終え、練習を始め、幾分か経っての休憩時間のこと。
いつもの通り長い髪は一つに結い、シャツにパンツスタイルという洒落っけのない格好のエリザベートは、鍵盤の縁に左肘を突き、右手の指だけを踊らせていた]
Stock und Hut stehn ihm gut,
er ist wohlgemut...
[弾む音は、昨日とは一転して簡素なもの。
まだ音楽を知ったばかりの幼い子供の歌だった。
眼を細めたさまは懐かしむ風でもあったが来客により音は中断された]
あ。モニカさん。
[現れた女性は、楽団の楽器を設えている人物だった。
開口一番、異なる曲目を演奏していたことをからかい混じりに叱られる。
それも、昨日は荒い演奏、今日は童謡と、どんな心変わりかと]
昨日も聴いていらっしゃったんですか。
ちょっとした気分転換です。サボってはないから、安心してください。
[誰かと違って、と笑っていたそのとき、ちょうど階上でちょっとした騒ぎが起こっていたとは、彼女は知らない]
[楽器を手荒く扱ったことを叱られはしたものの、談笑が続いた。
不意に、問いが投げられる。
――昔は色々手を出していたのに、どうして鍵盤楽器一本にしたの?
エリザベートは、変わらぬ表情だった。
微笑を浮かべている]
ん。子供っぽい理由ですよ。
[それきり何も言わない。ただ、軽く、笑うだけだった]
あっと、飲み物買ってきますね。
その間に、ピアノ、見ておいて頂けると助かります。
[答えを待たず外に出る。入り口付近に、おろおろとした様子の少年がいた]
─教会─
…………えっ? ライくんが私を? あ、はい、わかりました
[あのあと教会へ戻ってきて、神への祈りを捧げていたのだが、神父様に呼び止められ、ライヒアルトが彼女を探していたことを聞く]
……とりあえず、広場に行けば居る、かな?
[んーと考えていたが、そう呟くと教会をあとにした]
ふーんそっかぁ。
[噂の話には少し残念そうなそぶりを見せ
アーベルに釣られて目線を動かしながら]
おじさん。
[にかり、わらう。]
[頭を抱えていたかと思えば、気合い十分に豚の丸焼きを頼む女性に目を丸くした。]
美女と食用の野獣?
[顔が半分食べ物に占拠されている様子を見て、むしろ美女が野獣?なんて思い直してみた。]
近いけど薬じゃ解決できないの?…そっかー…。
…それって難病だったりして!?
[そんな事を良いながら目の前の女性をもう一度見やった]
いや。…ないかぁ、それはないなぁ、確実にない。うん。
胸おおきいのいいなー
あら、昨日の……
どうしたの?
[幾度か瞬いてから近寄り、問いを投げかける。
しどろもどろに返って来た答えに、また、瞬いた]
そう。
仕方ないわ、知らなかったんだもの。
[背中を軽く叩いて言うと、
外に行って来ると言い残して練習所を出て行った。
髪も解かず、大通りを歩んでいく]
では今回は任せる。
有事の際には連絡を。
[彼が仕事以外で端末を使って話すことは殆どない。
故に、次の言葉には了解と短く返したのみ]
ううん、師匠は悪くなんかないですよ。感謝してます。
それにアタシにお洒落なんて、分不相応ですからー。
[孤児院育ちの自分には、お洒落なんて夢の中の幻想でしかなく]
[すまなそうな口調の師匠に、満面の笑顔を向けた]
やっほー。何か買っていかなーい?
[カヤとアーベルに届くように大きな声をかける。挨拶の第一声はいつもこんな感じ]
……聞いたよ。アーベル、本番で演奏するんだって?
―広場・露店―
そんなに意外かい。
まあもう人前で歌うことはないだろうけどね。
[ベッティに返したのはそう苦くも無い苦笑]
[くるくると回る姿をみていると]
[やはり子供らしさを感じてしまって口元を隠す]
ローザさん?
[名前から顔が浮かばず][軽く首を傾げた]
やあ、カヤ君。
[おじさん呼びにはまた苦笑いながら]
[アーベルの近くにいる姿にも手を振った]
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