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[エーリッヒの言葉に、あわあわとした様子を隠すこともない。
しばらく野菜を握り締めたままdoorと彼とを見比べて。]
広間で。
ええと。
…お任せしてよろしいですか?
[野菜を見て、彼を見て。
なんとかその一言を。
…でもすぐにでも走っていってしまいそうな。]
─一階・書斎─
……さすがに、暗くなってきたな。
[呟いて、手にした本を書架へと放り込む。
それから、ぐるりと周囲を見回して]
……ったく。
役に立つのか立たんのか、良くわからん空間だな。
[そうは言っても、一日の大半をここで過ごした事で、それなりの情報は手に入った……とは、言えるだろう。
主に、人狼と呼ばれたモノの伝承に関するもの─それらは、朝の内に広間で聞いた話と、だいぶ合致するように思えた。
それは同時に、これから始まるといわれた事が冗談ではない、という事を示唆していて]
生きるために、殺せ、ね。
……別に、それ自体はかまやしねぇが、な。
ええと…こばんわん?
[金の髪の青年にいわれて言い直す。]
おてつだう?
[興味ありそうに食事の用意をする手を見上げる。]
それにしても、だ。
[言いつつ、歩み寄って手に取るのは日記。
金髪の青年が手にし、思わぬ様子を垣間見せた原因となった物。
その時の様子を思い出し、微かに笑みを浮かべつつ、手にしたそれを開く]
……随分と、律儀な神さんだわな。
わざわざ、記録つけてくなんてよ。
[皮肉っぽい口調で言いつつ、書かれた文字を追い。
それをまた元のように置いてから、ふらりと書斎を後にする]
嗚呼、構いませんよ。
どうぞ御気をつけて。
[すぐにでも走って行きそうなシスターの様子に、僅か苦笑を零して。]
・・・ん。そうだね。
それじゃあ、お皿を持ってきて貰えるかな?
[未だ名を知らない少女にはそう告げて。壊したりされるとまた面倒だけれど。]
i'm sorry...!
ありがとうございます、感謝します。
[ごめんなさいと、手伝いを申し出る少女にも告げて。
...はkitchenを出。]
―go to father's room―
――裏庭――
まさか俺にも、こんな幸運が舞い込んでくるとはなぁ。
[幸せな生活――
働く必要すらなく、欲しい時に欲しいだけ食べ物を得られ、好きな時に好きなだけ眠りを貪れる生活。
それも今までの人生の中では見たことの無かった、煌びやかな屋敷の中でだ。
物語の中の貴族様くらいにしか、そんな日々は許されないのだと思っていた]
[強い声]
[朧げな記憶よりもずっと]
[熱く力に満ちた声]
[ふらりと窓の傍へ近寄る]
[優しくも激しい、思いの詰まった歌]
だめ、だ。
立たないと。
僕は生きないと。
[涙を拭う]
[まだ幾分かふらつきながらもクローゼットへと向かい]
[着替えればどうにか毅然とした顔を取り戻せるだろうか]
―To Room (K)―
[自分が使う階段をかけあがり、だいぶ遠くにあるfatherの部屋。
戸の前に走って、knockする。
けれど聞こえる声。]
father?
神父さま、大丈夫ですか?!
[共に居る者達、以前からの知り合いにも、ここに来て知り合った者にも、そう悪い人間はいない。
中には調子の悪そうな者も居るけれど…特に、世迷言をくり返す哀れな老人を除けば皆、好ましくすらある。
屋敷での生活は実に気持ちの良いものだ。
なぜ、どうして、そしてどうやって自分がこの場所に来ることになったか。そんなことはもはや、ユリアンにはどうでも良いことだった]
…今まで、ろくなこと無かったからな。
きっと神様が下さった幸福な時間ってやつさ。
嗚呼、少しは・・・
えりぃ?
[シスターは行ってしまったし、此処に他に人はいない。僕のことだろう。
如何して知っているのだろうかと少し考えて、表札のことに思い至った。]
君のことは何と呼べばいいのかな?
[フライパンを用意しながら、少女に向けて。]
とは言え、こういうのはいつまで続くかわからんものだから…
今のうちにたっぷり堪能しない手はない、ってね。
[独り言を続けながら、まだ元気に動く足で広い広い庭を踏みしめて、散歩を続けている。
建物の中も十分に広くて、そこを歩いているだけでも閉塞感など感じることも無かったが、やはり外は気持ちがいい]
夢ならまだ覚めないでくださーい、
白い雲に、青い空、そして緑の芝よ!
おっとそれに…
…謎の壁穴?
father!?
[in his room, i take it he is in bed.
i run to there.
神父様はベッドにいるようだったから、わたしはそこにかけよる。
and have a hand on blanket.
毛布に手をかけて]
うん、えりぃ。
[肯定するように頷く。]
あたしは…
[しばし考えるように、続く沈黙。]
むつかしーから、『べす』でいいよ。
[ゆったりとした寝具の裾から覗くのは、獣の腕]
[魘される声は人に近いが、獣の呻き声]
[振り向いた双眸は、銀の色]
[incredible sight, i see.]
--father?
神父様?
[Unbelievable, but.
my ears are ringing.
しんじられないけれど。耳鳴りがして。
silver.
i learn between asleep and awake...
ぎんいろをゆめうつつに見た覚えがあって]
[子供のような目でぱあっと笑う。
立派な屋敷の敷地内の一つの綻び。
もしかしたら、誰も知らないかもしれない壁の穴。
…秘密の抜け道!
何とわくわくするスポットだろうか。
幼い頃夢見たように冒険者としてのユリアンは、何の衒いもなくその壁穴を覗き込み――…そして、後悔する。
枝の形をした冒険者の杖が握っていた手から落ちた。
ひゅっと息を飲む音。
自分がたてた音だと認識する間もなく、混乱となったそれが喉を通って戻ってくる。即ち、悲鳴として]
うわぁああ!!
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