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難しい……。
そう、だよね。
世の中、そんなに、簡単じゃ、ない、や。
[身体のことだけでなく、仕事のことでも当てはまること。誰もが皆、順風満帆とは行かない。蓮実の返答は言及せず、納得するように頷いた。
謝ってくる琉璃には]
ううん、気に、しないで。
何があったのかは、分からない、けど。
私は、こうして、体調、戻せた、から。
[完全に戻ったわけでは無いが、あの時よりはマシな状態なわけで。ふるりと首を横に振ってから、小さく笑んだ]
遺伝で猫に嫌われるなんてのは、初めて聞いたな。
…好きな相手に、嫌われるのは……つらい、な。
[呟きつつ、頭を撫でて]
琉璃も、可愛いものが好きと言っていたし、会ったら会話が弾むのかもしれないな。
…ん?礼を言われるような事をしたか?
ああ、撫でられるのが嫌だったならすまない。
[照れた様子を勘違いしたのか、そんな事を告げた]
支えあうことは大事だし、ね?
[蓮実に笑いかけて]
都会は冷たくなったって聞くけど、
蓮実は冷たくなってないみたいでよかったよ。
できることだけでも、
やっぱりそういうのって、うれしいしね?
[部屋の隅に行く利吉には、一応灰皿を放って。
ぽつり呟いた小百合の言葉に自分の事を棚に上げ]
なんだ。まだ、小百合は食べてなかったのか。
そうだな。とは言っても、車に詳しいわけでもない。
故障していても直せはしないんだが。
ああ、天気が悪化しそうなら早めに行動すべきだな。
[食事を食べるスピードを速め、食べ終えれば片付けを。
小百合の促しに、一つ頷いて]
そうだな。涼ちゃんが、お待ちかねだ。
[けらりと笑った]
ありがとう榛名、そういってもらえるとうれしいな。
世の中、いろいろとうまくいけば。
皆幸せなのかな?
思い通りにならないことばかりじゃなければ…。
[呟く言葉は何に対してであろうか?
ふと空を見上げると雲行きはあやしく]
んっ、なんだか空模様があやしいね。
雨、振る前に榛名の家にいこうか。
[榛名と蓮実に同意をもとるように笑いかける]
歩きながらでもお話はできるしね。
30、近い、もんね。
[冗談めかす口調と内容に、ようやく少し明るい、おかしそうな笑みが浮かぶ]
支える…一緒に、居る、くらいなら、出来る、かな…。
支えられるかは、分からない、けど。
琉璃には、返せて、る?
私でも、誰かのために、何か、出来てる…?
少し、ずつでも、返せてる、のかな…。
はい。簡単じゃありません。
…ま、私の場合は仕方ないといえば仕方ないんですけどね。
[思い出すのは昔から今にかけての様々なことになるわけだが]
そりゃ、私は私。全くとは言いませんが、そうそう本質というのは変わりませんよ。
…ま、あまり過度の期待はしないでくださいね
[最後は困ったような表情で琉璃に応え、空模様を指摘されれば確かにそうで、頷き、榛名も同意すればやはり榛名の歩調に合わせて歩き出すだろう]
世の中が、上手く、いけば…。
どう、なんだろう。
皆、幸せに、なるのかな…。
なれると、良い、んだけど。
[「どう、なんだろう、ね?」と琉璃に首を傾げる。天候のことを言われると空を見上げて]
本当、だ。
降らなきゃ、良いんだけど。
[降る前に、と言う琉璃に頷いて、ゆっくりと歩き始める]
そうそう、もうすぐ三十路。
史人に言われちゃったよ。
[笑いかけながら]
うん、ボクもいっぱいもらっているよ。
二年前の時も、それよりも前にも後にも、いっぱいね。
それに榛名の本を見てたくさんの人が楽しんでいる。
それだけでもこれは大きなことじゃないのかな?
[世の中が上手くという二人の言葉には無言でこめかみをかく。困った時や、何か考えるときの癖で
もし己が上手くいく状態というのであるならば、そもそもからが違うのか。それとも己の性格がやはり起因しているのか。]
二人ともまだまだ若く感じますがね
[ただそれだけを、嘘でもなく言うが、考えれば自分が一番年下だった]
ほんと。揃って猫が嫌う匂いでも持ってたのかしら?
…そうねぇ。まぁまだ猫だから…ってのはちょっとあるけど。それでもねー。
[裕樹の言葉には同意して。]
琉璃ちゃん?ああ、あの可愛い子。
[思い出すのは榛名を送って行った時。琉璃とはその時しか会っていない。勿論性別も今の所女、しかもだいぶ年下だと思っている。]
まだ顔あわせただけなのよね。
そっかー、それは楽しみ。
ううん、嬉しかったわよ。撫でられるなんて随分昔以来だったから。
この歳になると、撫でる方が多くなるしね。それはそれで悪くないんだけど。
たまにされると新鮮でいいわねー。
[だから、ありがと、ともう一度礼を言った。]
こっちもさっき起きたばっかりだったからね。
そうね、じゃ、行きましょう。
どこまで近づけるかは分からないけど。
おとーさんいってきまーす。
[余計な一言は忘れずに。
そういえばさっちゃんとかどこまで行ったかなーとか思いながら、待ちくたびれてコダマと戯れまくっていた涼と裕樹と共に、桜の丘の方へと向かう。]
[小百合の笑顔には、こちらも満面の笑みを返した。
傍から見れば、全く問題ない、と意思の疎通が行われているように見えたのかもしれない。真偽の程は確かではないが]
まあ、散歩程度で、村の人に止められたら桜に近付くのを止める。
それなら、向こうも何もしてこないだろ。
[ほんの少し、声を落として]
何せ、こちらは女しかいないし、手荒な真似をするのは向こうだって遠慮するだろうしな。
問題は、俺が女には見えにくい事にあるが。
[蓮実の返答に「そう、なんだ」と言葉を返し。仕方ないと言うのがどう言う意味かは分からなかったが、特に言及する気も無くて。
琉璃の言葉には小さく笑いながら]
史人も、言ってたんだ。
あの時、だけじゃなく…?
そう、なんだ…自分じゃ、気付かない、もの、なのかな。
[少し考えながら首を傾げる]
本、も?
どのくらい、読んでくれてる人が、居るのか、分からない、けど…。
そ、っか、読んで、くれてる、人には、楽しみを、あげれてる、かも、しれない、んだね。
そう、かな?
[蓮実に若いと言われ、小さく笑いながら首を傾げた]
年下に、言われるんだったら、まだ、いける、のかも、ね。
[少しだけ、軽口を叩いた。そんな会話をしていると、ようやく榛名の家へと辿り着く]
二人とも、ありがと、ね。
…色々と。
[送ってくれたことだけでなく、今までの会話についても含めて、礼を述べた]
まだ琉璃とは、顔を合わせただけか。
…っふふ。ああ、楽しみにしておくと良いと思うぞ。
[彼、の性別はまだ知らないだろうと思って、笑う。
こんな短期間で2度も同じ様に驚くことがあるとは、小百合でも予想できてはいないだろうなどと考えて。
再度の礼には、ふむ、と声をもらして]
確かに、撫でるほうが増えるな…。
増えるというよりは、撫でられた事が俺はまず滅多に無かったが。
なにぶん、身長がある上…両親が褒めるよりも、叱って伸ばす類の教育方針だったからな。
嬉しかったのならば、良い。
それはきっと蓮見が外を旅して社会経験が豊富だからよ。
[くすりと蓮実に笑いかけて]
いわゆるひきこもり?に近いしボク達。
[榛名に礼を言われれば]
どういたしまして。
こっちからもありがとうだよ。
いままでも、これからも。
[そのまま榛名と蓮実と話しながら榛名の家へと*向かう*]
ええ。そうですよ
[と榛名に言い]
経験豊富というだけでもないとは思いますがね
[と琉璃には言う。性格もあるだろうと自分では思っていた。
そして榛名のなにがいけるのかとかはそういう思考が薄いのか。あまりわかっていないままに頷いて]
謝罪ではなく感謝ならば受け取ります
どういたしまして
[榛名が家に入るのを見送った]
ああ、せめて、花びらが見れる程度には近づけると良いな。
…っふふ、利吉おとーさん、いってきます。
[小百合の言葉に便乗し、悪戯に笑む。
扉を開け外に出れば、空の色は早い時間にもかかわらず暗い]
風も出てきたか…。
雨が降ったら、厄介だな。一応傘は持って来たが…役に立つかどうか。
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