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だね。鑑賞するだけならいいのだろうけど。
さすがにそこまでして聞きたくもない
[それがどれだけ綺麗な音色でも。魂を喰らって放つ音色などおぞましいことこの上ない。と気持ちの上で付け加えつつ、オトフリートの浮かべた笑みは当然...もわからない。]
……それでも、こうして見れたのは、良かったかな。
形や意匠……その辺りの詳細は、見ないとどうしてもわからないからね。
[呟く表情はいつしか、研究家としての彼のそれへと変わり]
御大、毎度の事だけど、少しメモ取らせてもらうよ?
……ああ、わかってる。
手は触れないから、御心配なく?
[にこり、と笑いつつ、どこからともなく取り出したペンとノートで、オルゴールの外見的特長を書き出して行く。
それらが一段落すれば、魅入られたように銀の煌めきを見つめ。
それでも、お開きの合図を聞けば、*真っ先にそこを離れようとするだろうか*]
そうは致しましても。
折角皆様方にお越し頂いたのに、
お聴かせ出来ずに申し訳ございません。
[代わって陳謝する執事に、主は苦笑を浮かべようか。
招待したのは他ならぬ自分なのだから、と。
言っても、執事は聞きはしないだろうが]
[白の卓上、銀のオルゴールは静かに*佇んでいた*]
[またオルゴールを見つめる。
それは危険に魅入られるものではなく、冷静なものの眼差し。
オルゴールの伝承を聞いた...は最初からの疑問の答えがわかった気がした。
今なら言葉にできる。
オルゴールを見た。それは確かに魅力的だとは思う。
そして魅力的なものを見ると、それに触発されて自分も何か作りたい衝動に駆られるのだが…このオルゴールからはそれがなかった。
もう一つ。魅力を感じながらもなぜか怖れも抱いたのは、きっと、こめられている歌姫とやらの念が純粋だったから。
その逸話が本当かどうかは知らないが、中身は純粋だ。
純粋なものは確かに惹かれるが、なんのまじりけもないのはむしろ怖くも感じる。混じりけないものなど、はたして存在するのかどうか。はっきりいって異物だ。
そう、見るだけ。触れたくもないのだ。
きっと、それが...の感じた疑問なのだろう
そんな純粋なもの作れもしなければ、作りたくもない。そう...は思った]
…あの、すいません…
[俯きながら近くにいた侍女に声をかけ]
…気分が、優れなくなったので…部屋に、戻らせていただきますね…
ギュンターさんには、その…折角、見せていただいたのに、ゴメンナサイ、って…言っておいて、下さい…
[少女は自分の胸元に手を当て…視線は出口へと向いていた。
ふと、イレーネが震えていることに気付けば、一緒に部屋に戻らないかと肩を*揺すっていた*]
そう考えると、伝承とやらはあっているのかもな。もしくはそれに似たようなことがあったのか。
[魂までは知らないけど。といいつつ、一つの結論を胸にいう。
立証する要素なぞもちえていない...だが、自分の見る目、感じたものだけでそう判断する。
そして、囁くように言っていたヘルガの言葉には]
ま、そっちの意味だったらいいんだろうけど。本気で昇ってしまったら洒落にならないな。
[女はそぅとザムエルに近づき、彼にしか聞こえない小さな呟きを落とす。砂糖菓子のような声で紡がれるのは――甘い甘い毒]
…魂が代価ならァ、死の間際にしか聴けませんのネェ。
もっともォ、所有者であれば…ですけれどォ。
エェン、ギュンター様はとても壮健でいらっしゃるからァ、そんなご心配はありませんわよォ。
けれどォ…これほどに大切になさっているのならァ、生涯手放されないでしょうしネェ…決して聴けぬと思うとォ、すこぉし残念ですわァ…
[ギュンターがいる限り、ザムエルがこれをその手にする事はないとの唆しは、物思いに沈む彼に届いたかはわからない。
女は老人の反応を確認することなく傍を離れ、泳ぐようにオルゴールの元へと近づく]
にしても、ナターリエさんは。本当にというか、言っていた通り。
大切にされていたものが好きなようで
[逸話を聞きながらにしても、無言でオルゴールに魅入っているナターリエに声をかけるのも気の毒かどうか。]
ま、逆に影響が強すぎたのもいるようだけど。
[と、今度はブリジットやイレーネを見て思う。彼女たちは部屋に戻るのだろうか。それを確認せずに
人と、オルゴールとをどこか一歩引いたところから観察する。
各々がどのような想いを抱いているのか。と]
大変興味深いものを見せていただきました。
改めて、お招きありがとうございます。
[...はそうギュンターに言って一礼。
そしてそろそろ夜も更ける頃であろうか。、そろそろ部屋のほうに失礼させてもらいます。と早々に告げ、別に送るわけでもないが、魅入っているナターリエに若干心配を抱いたため、我に返るように一言声をかけ、彼女がまだいるのか。
それとも部屋に戻るのかどうかを確認することなく、*部屋に戻るだろう*]
イィエ…、見せていただけただけでもォ、この反応ですものォ。
本当に魂が奪われるならァ…仕方ありませんわァ。
[執事の言葉に、視線を怯える少女たちへと向けて肩を竦める。
それから、ユリアンには妖艶な笑みとからかいの言葉を投げた]
ゥフフ…昇るだけならァ、魂を捧げなくても可能でしてよォ?
[艶やかなウインク付き]
そう言って頂ければ幸いです、フラウ。
お休みなさいませ、好き夢を。
[肩を竦める女性に言葉を返した後、
立ち去る客人を、深々と礼をして見送る]
[少女を怯えさせたとあっては、主の表情はやや翳るか。
それでも、その素晴らしさを知らしめた喜びはあるようで]
主、あまり興奮され過ぎないよう。
お身体に障りますゆえ。
[一応という程度に忠告はしておくものの、
果たしてどこまで聞いているかは不明だ]
「本当に魂が奪われるならァ…仕方ありませんわァ」
『代わりに魂を捧げさえてェ、唄わせればいいんでしょゥ?』
[どこまでも無邪気な欲望は、魔ゆえか…*それとも*]
[エーリッヒの邪魔をせぬよう伸ばされたそれは、館の主の意を無視して銀に触れることなく。
女の赤い爪からふわり放たれたのは、ほんの微かな薔薇の香り。
女自身の香りにかき消され、はっきりとわかる者はいないだろうが。
まるで慈しむように、けれども決して触れぬようにその輪郭をなぞり、主の代わりに孔雀色の眼を眇める監視者へと微笑む]
…アァン、美しいことォ…。
でもォ、触れてはせっかくの銀の輝きが…ですものネェ?
[銀の品を美しく保つのは大変でしょうとでも言うような笑み。
そして何事もなかったかのように手は引かれ、ショールをかき抱く]
『銀は魔に触れると黒ずむと言いますものネェ…
マァ、魔との契約の品ですしィ、大丈夫とは思いますけどォ』
[流石に皆の前で騒ぎになるのはわずらわしいのか、無理はせずに【印】をつけたのみで、怖い監視者へと微笑んだ]
御理解の程、ありがとうございます。
[銀には触れぬ薔薇の艶女の指先に、瞳は同じく微笑を象り]
確かにそれもありますが、
もし魂を吸い取られてしまっては、一大事ですから。
清廉の歌声を聴いてみたいという好奇心はあれど、
そのために美しきものが失われるのは大きな損害です。
[実際のところ、触れただけで奪われてしまうのならば、
既に幾人もの命が喪われているであろうから、それは単なる冗談に過ぎず]
アラァ、お上手ネェ…。
[執事の冗談に自尊心がくすぐられたか、鷹揚に笑みを返し。
やや翳りを帯びつつも、興奮冷めやらぬ館の主へと妖艶に笑む]
ネェン、ギュンター様ァ…誘って下さってありがとゥ。
素晴らしい夜でしたわァ…。
それから貴方…オトフリートもォ、ご苦労様ァ。
とても素敵な晩餐でしたと皆にお伝え下さいなァ?
[館の主への感謝と、使用人たちへの労いの言葉を紡ぎ、もう去ることを伝える。
熱帯魚のように銀と深紅を靡かせて、女は*ホールを後にした*]
[甘い薔薇の香りは、オルゴールがどこにあるのか女に知らせてくれるだろう。
そうして、人が寝静まった時刻――魔の刻に女はそぅと*動き出す*]
かしこまりました。
お休みなさいませ、ヘルガ様。
[揺らめく色を見送った後に、緩やかに視線を室内に巡らせる。
銀のオルゴールと深紅の天鵞絨が目に入り、今の客人のようだなどと思った。
人も少なくなり夜も更けたからと、主がお開きだと告げれば、
熱心に見ていた研究家は一転、挨拶を述べて足早に去っていく。
執事はそちらを見遣るも、他の客人と同じ対応をするのみで]
[横合いから投げかけられる、主の声。
執事は顔を上げて、柔らかな微笑を向ける]
はい。
なんでしょう、ヘル・オストワルト。
[聞けば、オルゴールは自分に任せて欲しいとの事。
使用人は宴の後片付けが大変だろうからとは言うものの、
やはり、今宵ばかりは浸りたい思い出があるからだろうか]
わかりました、お任せ致します。
ですが、……くれぐれもお気をつけて。
[――予感めいたものは、あったのかもしれない。
けれど主の意思を尊重し、敢えてそれを口にする事はなく。
敬礼をすると、執事は一足先に、小ホールを後にする。
白いテーブルの前に佇む、老齢の主人を置いて]
/中/
戻った!何とか繋がった!(ぜは)
安定はして無いけど、あとで調節しなおせば行けるかも。
気遣いサンキュ!
まぁ、とりあえず能力者臭だけは出してるつもりなんで
簡単に票は集まらない…と思う。発言数も一応あるしね。
もし厳しそうなら、一言断ってCOも考えるよ。
マジサンキューな。
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