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[窓から離れ、ベッドへと座り込む。大きな溜息をつき、ふ、と視線を上げると、机の上の執筆道具が目に入った。若干、表情が曇る。色々なことがありすぎたために、今は小説を書く気にはなれなかった]
…連絡、入れた方が、良い、かな…。
[出版社に執筆の見通しがつかなくなったことは伝えねばなるまい。ただでさえ、題材にしようとしていた祭りの継続が怪しくなっているのだ。心身的にも、材料的にも、執筆が遅れるのは明らかだった。
しかしここには電話が無い。誰かの家で借りる必要があった]
…お母さん、ちょっと、出かけてくる、ね。
出版社に、原稿、遅れるって、連絡、しなきゃ。
[自室を出て、階下に向かい、家事をしていた母親に訊ねる。返ってきた答えはNO。何かあっては駄目だから、と言う心配から来た否定だった。しかし連絡しない訳にも行かず、どうにか許可を貰おうと母親の説得を試みる]
[それは天候が酷くなる少し前。許可が得られる頃には使いたかった電話も役に立たなくなっていると言うのは、現時点ではまだ*知らない*]
[ぞっとするような、ぬめついた風でした。
ざわり、ざわりと、何かが騒いでいるように、少女は感じました。
それが何か、掴む前に形は失われて消えてしまうのでした。
聲を出そうとは思いませんでした。
ぎゅっとてのひらを握って、湧き上がってくるその感覚に耐えていました。]
[桜の色が目にちらついて、離れてくれないのです。
花びらの一枚でも手に入れられたら良かったのに。
そう思ったけれど、もうこの雨風ではなくなってしまっているでしょう。
"なにか"ほしいものがある気がしました。
だけれど、その"なにか"を、手に入れてはいけない気がしました。
るりの悲しそうなことばも、よく覚えています。
きっと今は、手に入れてはいけないのだと、思いました。
そう思うと、心の中で、"なにか"を望んだ"なにか"が、底無し沼のような深くて深い場所に沈んでいきました。
まだ見ていない「血」と「死体」。
少女が"なにか"を、はっきりと理解したその時には、既に深く捕えられ、二つの一つを選ぶことになるのでしょう。
―― 人 か 、 魔 か ――]
[とまれ、今はまだ早く。
鼻腔を擽る雨のにおい、土のにおい。耳を劈くような土が崩れおちてゆく音。自らが望む"なにか"の正体。
そんなものに、確かに怯え、そして確かに、
少女は、歓喜する心を、*遠くから眺めていたのです*]
桜が咲いた後の雨なんてのは良くある事だが。
花腐しの雨が、すぐに花を散らしたなら…むしろ、村の人間は安心するのかもしれないな。
涼ちゃんは、散らないでいてほしいのか。
[3人で会話をしつつ、桜へと歩み。
性別を知って驚く涼に、けらけらと笑った]
そう。実はおにーさんは、おねーさん。
呼びにくいなら、おにーさんのままでも何も問題ないが。
琉璃とは、その辺り違うからな。
謝らなくていいんだ。
[小百合の笑い声に、こちらも悪戯な笑み]
豪快ぐらいの方が、驚かせられるかと思ってな。
っふふ、どういたしまして、というべきかな?
[お兄ちゃん、と呼ばれて、不意をつかれたようにはたりと瞬く。
少し間の抜けたような顔は、またすぐいつもの笑みが浮かび]
ああ、じゃあ人の少なそうな方へ行くか。
道無き道なら行けたりするのかもな。
[似たような方法で桜に近付いた人物がいたとは知らず]
……しかし、制限がかかってるなら、聡はどうしたんだろうな?
強行突破の一つもかまして無いと良いんだが。
[ぐるりと回り道をして、桜のある丘を登っていく]
…すごいな。これ、本当に昨日までは……?
俺は見ていないから、なんとも信じられないんだが。
[2人がさらに近付こうとしたなら、少し制して]
まずは、黙祷を捧げるか。
知らない相手とは言え、場所が場所だ。
それに近付きすぎれば、村の人間にばれそうだしな。
[手を合わせ、眼を伏せる。暫しの沈黙。
改めて、眼を開ければただぼんやりと桜を眺め。
ぽつり、諳んじる]
…桜咲くとき、災いあれり。
其は、紅き狂乱の……宴。
[強い風の音に、はたりと我に返って]
そろそろ帰るか。降られるのは、御免だろう?
それに、俺が多少濡れる分には構わないが、可愛い妹たちに風邪を引かせるのは嫌だからな。
[聡のいうままごと遊びは続行中。
空を見上げた後、ほんの少し眼を細めて丘を下っていく]
[ゆきおねーさんの口にした言葉はむずかしかった。]
ふぇ。
うん。おねーさんも、おねーちゃんも、風邪引いたら大変だもんね!
[丘を降りるのも一緒。でも、一回後ろを見て、桜を見た。]
――きれいだね
[それから慌てて後を追った。]
早くしないと、おいてくぞ、と。
[立ち止まり、振り返る涼に声をかけつつ、足は止めない。
少し歩む速度を緩めはしたが]
綺麗なのは分かるが、あれが血の色かもしれないとか思うと少し気味が悪くもあるな。
伝説を何処まで信じるかは微妙なところだが。
ああ、走るのは良いが下り道だ。転ぶなよ?
[こちらに向かう涼に警告を]
…とか、言っている間に……。
[ぱらぱらと、小さな音。皮膚の濡れる感触。
持って来た傘を無造作に開き]
降ってきたな。
…って、警告したそばから。
[傘を持っていない方の手を差し出して]
立てるか?痛むようなら、旅籠まで背負っていくが。
[こんなときに雨ふんなくても!
ゆきおねーさんの手を借りて立ち上がる。]
だいじょーぶ!
転ぶのにも慣れてるから!
[捻ったりもしてないし]
って傘!
さすがおねーさんだなぁ…
だいじょぶだいじょぶ、とりあえず早く行こう!
転ぶのに慣れてるって…まあ平気なら良いけどさ。
[微苦笑を浮かべ、つないだ手を引き上げる]
傘はあるが、俺のは折りたたみだからな。
風が出てくると厄介だし、早く行くのは大賛成だ…けど、急くのは良いが、今度こそ転ばないようにな。
次は雨のせいでどろだらけになるぞ、と。
だいじょーぶ!
[立ち上がったら手を離して、ぐっと親指立てるんだ!]
ありがと、ゆきおねーさん!
でも、うん。
次は転ばない。どろどろになったらりきっちゃんより身だしなみが悪くなっちゃうからね!
どういたしまして。
[元気のいいお礼の言葉に、にこりと笑う]
っふふ、一度くらいは、きちんとした服装の利吉さんも見てみたかったりするか?
髪を整えて、ヒゲを剃らせて、パリッとしたスーツを着せて。
[時折強く吹く風に、傘を両手で押さえる]
村から出るのに、これは徒歩だと厳しそうだな。
後で、出て行きたい人間がいるなら、車で送ってやるべきか。
……俺自身も、どうするかな。
えー。
びみょーに見てみたいけど、ぜったいムリだと思わない?
[しっかりまじめにムリだと思う!]
うーん、本当に困っちゃうよね。
なんでこんなに雨なんだろ。
涼ちゃんの頼みなら、簡単には断らない気がするが。
まあ、スーツから何から、お金を出してくれるスポンサーをみつけないと厳しいか。
2人はそんなスポンサーに心当たりは?
[けらけらと笑って、無責任な事を言い放つ。
丁度擦れ違った村人にはその明るい様子を睨まれたが、悪びれる様子も泣く]
ん…なんでだろうな。誰かの代わりに泣いているとか。
巫女か宮司さんか、それとも…。
[歩く先には、ようやく旅籠が見え始め。
ふるり、首を振って、大きく息を吐いた]
こういう事を、俺が言うのは似合わないな。止めておこう。
ザンネンナガラ、マッタク
[だってあったら、きっとその人が着せてるにちがいないからね。
村の人たちはなんだかこわい顔。]
そうかな、似合わなくないと思うよ。
でも、泣いてるんだとしても困っちゃうね。
桜も散っちゃうし、地面もどろどろだし。
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