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…かかわりを、もつ…。
[そういえば、あの少女は義兄の娘だといっていた。]
だからといって…どうやって。
[違う考えが一瞬脳裏をよぎり、やや口にするのを躊躇う。]
相手は人狼です。
「どうやって」ではなく「どうして」という観点で見た方がいい。
……何か、別のお考えでも?
[首を傾げつつ、聞く。]
聞かせてください。
それがどれほど恐ろしい考えであったとしても。
きっとそれは、この事態を解決する鍵となりうるはずだ。
[コーネリアスに、話してくれないか。という視線を向け。]
以前、古い書物で読んだのですが…、
[ふと思い出した、その凄惨で切ない物語。]
とある男と、後ろめたい関係になった女がおりました。
二人は、ひと目を忍んで逢瀬を重ねましたが、その最中に…女ははずみで男を殺してしまいました。
その男を失うのを恐れた女は、男の身体の一部を切りとり、そっと持ち出して逃げたそうです。
…大切だから傍に置きたい…そういうのは、
いえ、流石に考えすぎ、ですよね?
……。
[ 余り他者の機微に聡いとは云えぬ青年でも、其の様子が不自然なのは明白で、如何したものかと視線を彷徨わせ額に手を遣り息を吐く。]
無理すんな、って云っても其れこそ無理だろうが。
少しは吐き出せ。
[ 然う云い遣るも神父の言葉を耳に留めれば其方へと視線を向ける。]
……人狼?
昼にも、云っていましたが……。『退治屋』だとか。
[ 訝しげな声。]
[ 確か。表向きの彼は聞いていない筈だから、然ういう反応をしなければならない。悟られてはならない。知られてはならない。……嗚呼、同族も叉、斯うして欺く事を憶えていったのだと理解する。]
……ハ。
[ 微かに自嘲の聲。]
[悲鳴の衝撃から][暫く後]
トビー。は、なれて。つら、い。
[震えがまた]
[それでもしがみ付く腕を捥ぎ離そうとはせず]
[不快感と恐怖の入り混じった][眼。]
ねえ、なんで。
なんで、あんなことするの?
あんな、酷い……。
[足以外のアーヴァインの遺体を彼女は見てはいなかった。
昨日見たものも十分に酷いものだったが、自分の部屋にあったあれは、既に人であったとは思えないものだ。
アーヴァインの遺体を自分達が見ることを止められた理由がやっと、実感として理解できる。]
なんで私なの?
ええ。
異端審問官とは、元々そういった職業です。
職権濫用をなさる方も少なくないのは、嘆かわしい限りですが。
何をお聞きになりたいので?
[ハーヴェイの方へ視線を。]
[ネリーに縋る少女と、周りで交わされる会話に暫し思考が止まる。
その視界の隅でローズを捕らえ、部屋の隅で座り込む姿にそっと近寄る。
その様子は怯えているようで、視線を合わせるようにして囁く]
…大丈夫、ローズ。
大丈夫、だから。
[そう言ってそっと抱き締める。
少しでも安心させようと]
す、こし、やす、みたい。
どこか、ある?
[じっとりと][脂汗の浮いた]
[蒼白な顔面に][何とか笑みめいたものを]
[少年に向ける]
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