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うん。母と祖母がね、望んでいたんだ。
父は、どうだったっけな。特に聞いたことはないや。
[それぞれ、違う理由ではあったけれど。
母は昔からの夢であったから望み、祖母は力を受け継がせるために望んだ]
それで、ピアノとか習わせたりしてさ。
お婆なんて、「リア」って呼ぶしね。
僕は、僕なのに。
[空いている椅子に座り、左手で頬杖を突いた。
視線の位置が、逆転する]
なんだろうね。
ブリジットが薬師だから、傷を治してくれるから、だけで、
皆が必要としているわけじゃないと思うよ、ってこと。
何かが出来るから、じゃなくて、いるだけで――
[言っていて、まるで、言い聞かせているようで、どこか、痛みを覚えた]
……まあ。
考えているだけじゃ、何も変わらないんだろうね。
[続けた言葉は、同じ話題にも、違う話題にも聞こえただろう。
彼女に話しているようで、独り言でもあった]
[居心地悪くなって、温いを通り越して、冷たくなったカップを手に取る。
甘いはずなのに、*そうは感じられなかった*]
へぇ…。
[他人の家の事情、などあまり聞いた事がなかったので。][興味深げに。][自分の家とは逆だったんだという事も拍車をかけ。]
[彼のピアノを聴いたことは無かったが、きっとこの間のような不可解な音とは比べ物にならない音だろうと比べてみたり。]
[失礼甚だしいかもしれない。あえて誰にに、とは言わないが。]
リア…うん、ちょっと女の子みたいだね。
でもどっちで呼ばれても、ユリアンはユリアン、でしょう?
[不満そうなユリアンに小さく笑み。][名前を違われるのは確かに少し、不満があるかもしれないと理解はしたが。]
[逆になった視線、今度は見下ろして。][光の加減が変わったからか、見つめる瞳の色は少し変わっていた。]
[居るだけで。][切られた言葉が痛みのせいとは気づかなかった。][その先の言葉は無かった。][だが何となく言いたい事は、伝わっていた。]
そう、かな。
薬師でない…ローグでない私は、きっと…
[だから、その先の言葉は、掠れ。変わりに、曖昧な笑みを浮かべた。]
居るだけでいいって、思ってくれる人ももういないし。
[優しい温かで満ちた幸せな思い出は、10年前で止まっている。][父との二人きりの暮らしも、十分な孤独を味わうものだった。]
[そしてそれすら失ってしまい、今はただ独り。][むしろ独りだと思い込んでいる。]
…それは、そうだね。でも…
[考えているだけじゃ変わらない。][だが具体的に如何すればいいのか、結局の所、全く分かってはいない。][薬師の業も、何の役にも立たないような気がして。][視線は一旦外れ。]
[戻せばユリアンが何となく気まずそうに、カップを口にしていて。][湯気の出ていないカップは、おそらく冷えてしまっているだろう。][だから、彼の前からは立ち去る。][ありがとうと囁く小さな礼は、会話を交わしてくれた事へで。]
[大袋を持ち。][二階には何だか戻りたくなかったので、空いたソファーに腰かけて、体を休めるように深く座る。]
[眠る前に窓を見れば、外はまだ明るく。][銀の月はまだ*見えはしない。*]
本当に体調のおかしな人が多いですね
[聞こえた言葉に、まわりを見回した]
[目を伏せる]
……皆さんが癒えるまでどれくらいかかるでしょうかね
[やがて台所から食事のにおい]
[ノーラに返せていないハンカチはせめてもう少し後にしようと二階にあがる]
血のにおいがきついですからね
湯を浴びますかね
[*湯をわかしに行くことに*]
―外・死体のある場所―
[先に行った二人に追いついた時には、作業は既に始まっていて。
出遅れを詫びつつ、マテウスを手伝う。
立ち込める死の臭いにか行う事の憂鬱さ故か、自然、言葉は少なくなっていた]
っとに……。
好き勝手始めて、好き勝手にやった挙げ句、無責任に死んで。
そんで、手間だけかけさせやがって。
[口をつくのは、悪態。
死者を悼むには程遠いその物言いは、シスターの柳眉をひそめさせたかもしれないが]
……どこまでも、勝手なんだよ。
[最後に運ぶ事になった団長に向けて、ぽつり、呟く。
口調は淡々と、声はけしてあたたかくはなく。
それでも、微かに震えを帯びて]
大体、なんで。
父さんだけ、殺した。
[今になって殺そうとするなら、あの時に殺しておけば良かったのに]
……余計なコト、しやがって。
[生きていられた事は嬉しい。
だが、今は。
人の感情を切り離せず、それを抱えたままで獣の覚醒を果たした今は。
自らを生かした、語られぬ肉親の情は、苛立ちの対象に過ぎぬモノ]
[始めていいか、とマテウスに問われ、ああ、と頷く。
形見の類が欲しいとは思わなかった。
そこまでの情など、持っているつもりはなかったから。
火が起き、鮮やかな色が舞う。
しばしぼんやりと、それを見詰めて]
……ん、そう言えば。
[全てが終わり、鎮魂の歌が空へ溶けたところで、ふと気づく。
残った狼たちはどうしたのか、と]
俺……森、見てくる。
[村に近づかなければ、自衛団に咎められる事はないだろう。
養父の様子を見には行けないが。
狼たちの様子を伺うくらいは可能だろう、と]
平気。この森は、俺にとっちゃ庭みたいなもんだし。
奥までは行かないし、様子みて、すぐに戻るから。
先に戻ってて。
[引き留められても、軽い口調でこう返し。
返事も待たずに、*黒の中へと*]
[ユリアンが小さく首を傾げれば、同じ方向に首を傾げた。
引かれる服、チラリと覘く色。
続いたブリジットとの会話は聞こえていたけれど、何も言わずにただもくもくとプリンを食べていた]
……ごちそうさま、でした。
[立ち上がり台所へと片付けに。
置かれたままの食器があればそれも一緒に運んで。
ポトフを作っているハインリヒの手元を興味深そうに覗き込んだ]
美味しそう。
こういうのって、作る人によって全然味が違ったりするのですよね。
お婆様と母様でも味が違…。
[フッと口を噤む。軽く首を振ると洗い物を済ませて。
休む人々を横目にフラリと広間の外へ出て行った]
―回想・死体のある場所―
そうだな。では、行こうか。
[ナターリエの言に従い、己が案内する形で森へといき
雪を踏みしめしばらく歩くと昨夜の惨状の現場へとたどり着く。
その光景を見て立ち尽くすナターリエ。
それにかける言葉も見当たらなく、ただ黙って、恐怖に見開かれていた自衛団員の遺体の目をそっと閉ざさせ、狼によって食い荒らされて無残に成り果てた遺体を空いた地に集める。
しばし作業も進んだところで、アーベルが現れる
出遅れに詫びを入れるアーベルにゆるく首を横に振り]
気にするな。こういう作業は、この中じゃ慣れてるほうだろうからな
[そしてまた作業に戻る]
[作業の途上祈り続けるナターリエ。
信心に薄い自分だけじゃなくてよかっただろう。と思いながら遺体を集めていると、アーベルの悪態が聞こえる。
が、...は咎めるような気持ちはあまりなかった。
似たような気持ちは持っている。いや、むしろ、村にきてすぐな...には別段悲しいという感情を抱かない自分よりは、淡々と呟きながらもその声に微かな震えを帯びているアーベルのほうがましだろう。
そしてアーベルがギュンターの遺体を運び終えたことで遺体を集める作業は完了し]
始めていいか?
[と、ギュンターの肉親であろうアーベルに問う。
何か形見のようなものを取っておく気はないか?という意味合いの問いであったが、それにああ。と頷くアーベルを見て、油を染ませた布を、遺体を集めたところに広げ火を起こす。]
[火は遺体へと燃え広がり、緋色の火花が舞い、煙が立ち上る
こちらの作法は知らないから、自分の知っている作法で
立ったまま頭を垂れ、胸に手を当てて、じっと死者を悼む。その後ろでナターリエの鎮魂の歌が火の盛る音しかない空間で響きわたった
そして火葬も終わり、ふと気になったことを思い出したのか、森に行くというアーベル
昨日の今日であるからとめるべきなのだろうが、昨日起きたことと符合する件の連続殺人事件は夜に起きるという噂を聞いていたため]
わかった。が、自衛団員や狼には気をつけて、できるだけ早く戻ってこいよ
[といって見送ると、まだ祈りを続けるのかも知れないナターリエに向き直り
どうする?と*聞いた*]
どっちで呼ばれても……ね。
[祖母は、僕を僕として見ていなかったのだろうが]
[そうだね、と曖昧に答えて、続いて返された彼女の言葉には、否定をしたかったけれど、それを自分がするのは酷く滑稽な気がして、口に出せなかった。
カップを更に傾ける。
去っていくブリジットに、声をかけることはしなかった]
……そう言えば。
[窓の方へと視線をやる。陽のひかりが照らす。
空になった器を、卓上に置いた]
アーくんって、マテウスさんたちと、何しに行ったの?
[監視なのだろう、戻って来たかと思えば、じっとこちらを見ているリューディアへと問いかけた。……ザフィーアの視線もあるから、妙にやり辛い。
答えがどうであれ、そう、と呟いて、しばらく外を*見つめていた*]
どうしたのさ、これ。
[指で嘴をつんつんと突付きながら、黒鳥に足輪について問い掛ける。問われたほうはカァ、と一鳴きしただろうか。
勿論鳥の言葉など分からないから、首を傾げた。]
っと、・・・・・っていないし。
[鳥は不意に飛び立った。その先を追って、漸く見張るべき対象の不在を知る。
慌てて追いかけて広間に入ったものだから、ブリジットとユリアンの会話は殆ど聞くことなく終わった。]
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