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[彼は堪えきれずに笑った。
銀糸が幾つか床にある事は気になるが、この少女の顔と自分の顔は、あまりにもアンバランス。
転がっているベアトリーチェの近くに腰を下ろした。――ある程度の距離は置いて。]
こんにちは、姫君ベアトリーチェ。
少しお話を聞いても宜しいかな?
──自室──
[クレメンスは自室で、書斎から持ち出してきた本を読んでいる。まだ熱が残っているのか、溜息を零す。]
うむむ…。
[洗面所に行き、水を張ると顔をざばりと洗う。
顔を上から手で拭いながら、タオルをとり…ふと鏡を見る。]
異能か…。
[人狼が居らずとも御伽噺となろうとも、人は違和を感じる人間を迫害する。
教会の異端審問局は、異教徒を。
人間達は、異能を。
己に違和を感じる人間は、自分から身を引く。世界に受け入れられないと。
それでも、この世界は美しい。クレメンスは信じている。]
アーベル…。
[何故裏通り暮らしを選んだのかを、クレメンスはまだ聞いていない]
君のその名前、「Beatice=Leer=Wiederholung」。
「Beatice」は幸運をもたらす女を。
「Leer」は空っぽを。
「Wiederholung」は繰り返しを。それぞれ意味するね。
…君が歌う歌に、とても近い物を感じる。
君はその事を如何思う?何処でその歌を?
[途中、口調に緊張が走るが。
彼の出来る限りの力で、優しく言う。]
おはなし?
[何とか体を起こして、じゅうたんの上にぺたんと座る。
その翠の大きな目が、じーっと眼鏡の奥を見つめた。]
わたしは、わたし。
ずーっと、わたし。
いろいろかわるけど、わたしは、わたし。
たりなかったらよばれるの。
たりないぶんに、わたしはなるの。
なんどもなんども、くりかえすの。
ずーっと、ずーっと、ずっとずっとずっと。
[難しい顔をしていたが、顔を赤くするベアトリーチェを見て、苦笑。]
…広間に、行きますか?
きっとあそこなら、何か食べ物があるでしょう。
[少女の笑みに、こちらもふっと自然な笑みを浮かべて]
なら、行きましょうか。
[流石に、銀糸を取り払う事は出来ない。
それが、甘い自分への最後の抵抗。
歩けますか、と聞きつつ扉を開け、広間へ向かう]
[彼は少女に触りたがらない。何かが壊れてしまう気がするから。
それでも、今は、耐えるしか、無いか。]
…。
はいはい、姫君。
少々お待ちくださいませ…
[何処かやれやれと、何度も見たと言いたげな声を上げる。
けれどもそれは不快そうでもなく、呆れた振りをしているだけのような、そんな笑みを浮かべた。
懐から小さなナイフを取り出すと、器用に絡まった銀糸だけを切っていく。
ショールはなるべく伸びないように、綺麗に外して。
外した後、手だけ縛ろうと]
…。
…………。
[心の中で、何かを唱えかけて止める。
言ってしまったら、彼は「今の彼」でなくなってしまう]
[彼女が抵抗しなければ、彼はのろのろと、彼女の手を後ろにして縛るだろう]
[おとなしく、糸を切ってもらっている。]
…おててぎゅってしたら、ごはんたべれないよ?
[小首を傾げて見つめてみたり。]
[少女の声には手が止まり。]
…。
[しかし手を開放するのは…]
…。
…それでも、いいですか?
[あーん、という言葉に返す。
顔は上げずに]
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