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─食堂「白雪亭」─
一応、ちゃんと水分は摂っていたよ…!
パンも多分一つは食べたし。ほら、もう怒られるのはね…
[ユーディットに真剣な声で答えた。
仲間意識はこちらも同じ。
が、さっきは一つと言い切ったくせに、多分に変わっている。
本人は気付いていない。]
ってレナーテ!
ちょっとそれは言っちゃあ…!
[顔色に言及され>>35れば、もっと血の気が引くのは仕方のない話。
思わずゼルギウスの方へと視線は向いてしまう。]
いやいや僕は無茶してな…いよ?
[イレーネの声には思わず言葉だけを返した。
視線は戻せなかった為、レナーテのことには気付けない。]
─食堂「白雪亭」─
ね、ちょっといい?
[ゼルとウェンの会話が一段落したのを確認してから、ゼルに話しかけて。]
ゼル、もう食事終わった?
この後用事ないなら、待っててほしいんだけど。
─食堂「白雪亭」─
ちょ、それはぼったくりだよゼルギウス…!
せめて1.5倍にまけて。
[弱気に交渉を試みる。=またやる。という方程式にはやっぱり気付いていないのだった。]
うん、大体そんな感じ。
[少ない言葉からミハエルが汲み取った言葉は、概ね自分の考えたことに近く]
その辺の言葉を使って何かうまいこといけたら、かな。
[名前をつけるのお願いしたいと、そのままミハエルも家から出るのなら見送り、
ゲルダの荷運びの手伝いに*向かうだろう*]
―きのこ畑の小屋―
[緑と称され、片手で少し柔らかで癖のある髪の先を摘んだ。]
ミハエルとエーリッヒの目の色も、だね。
私も好き。
[にこりと笑み。]
─白雪亭─
……多分、て。
[返された言葉の曖昧さに、うわあ、と思った。
けれどその心中は推し量れるから、それ以上は突っ込まなかった。
うろたえる様子に、思わず肩をぽむぽむ、としたのは先に転んだ疑惑を持たれたばかりだからか]
……じゃあ、今、ちゃんと食べるといいんだよ。
おいしいご飯は、幸せになれるからねっ。
[にっこりと。笑いながらいうのは、いささか呑気な言葉**]
んっ…
[感じた何か、それは自分の知るもの]
親子は似る…か
[かつて父親がそうであったように、今自分がそうなるのだろうかと。
心で呟いたはずのコエは、その力の影響を受けてか、どこかに*届いていたかもしれない*]
―食堂「白雪亭」―
[視線を外すとユーディットの姿が見えた。
話掛けはせずに、再度の怪我がないかを目視する。
どうやら心配なさそうなのを確認したところで、イレーネから話しかけられ]
そりゃ構わねぇが。
……またアレか?
[“アレ”の言葉で示すのは、共に入って来た彼女の兄]
交渉に出るってことはまたやる気だなお前。
なら3倍。
[ウェンデルを横目で見てさらりと言い放つ。
交渉は逆効果だったらしい]
わかった。
では大事な宿題を頂いて戻ろう。
[ユリアンから、宿題の許可を得て、こく、と頷く。
先に帰ってよい。と兄へも同じにこくりと]
エーリ兄。きのこから、色ができたらまた見せてほしい。
[道中、生まれる色について話してくれた兄へはそう頼み、
ゲルダの指摘に、それより濃い翠の瞳を瞬いた。]
うん。エーリ兄の瞳も。同じだ。
ふ、ふ、ふ。
好きな色を共有できるのは、……しあわせだ。
[笑って、では行ってくる。と、三人と別れた。]
─食堂「白雪亭」─
[君ならわかってくれると思ってた!
と言わんばかりの顔である。
ぽむぽむされては、ちょっと元気が出たようで。]
そうそう、今から食べればいいよn
ってえええ。
ちょっとゼルギウス、それは酷いよ…!
[3倍には思わず言い返した。
が、イレーネの様子に漸くレナーテを見て。]
うん。
今は僕よりも、イレーネのことを聞くと良いと思うんだよ。
[事実上の敗走宣言。レナーテには、ちょっとがんばれというような視線を向けておいた。]
─食堂「白雪亭」─
ありがとうベッティ!
[スープとパン。聞いて腹の虫がまた鳴いた。
感動した、といわんばかりの様子で彼女を見送る。
言われるままに近くにあった席についた。
持っていた袋は、背と椅子の間に挟む。]
─食堂「白雪亭」─
ユーディの言う通り。
ちゃんと食べなきゃダメだよ、ウェン。
[相変わらず呆れたような視線だが、先程よりは少し優しげな表情でそう言って。
ゼルから、またアレか?と聞かれると、目を伏せため息をつきながら頷いた]
そう、うちの兄さん。
どうせまた傷薬だけでいいとか言うから、強制的に連れてって手当てしてもらいたいんだ。
[おそらく何度もあったやり取りだろう、兄の行動を予測した上でのお願いだった。]
─食堂「白雪亭」─
う、わ、わかってる。
食べるよ、ちゃんと。
ありがとう。
[イレーネの言葉に、しっかりと頷いた。]
ちゃんと、パンだけでも、その。常備しておくようにする…。
→ ウェンデルの家 ─
[洞窟内を、た、た、た。と走る足取りは軽快に、行き先を迷わず、その道を語り部見習いが通ってゆくのはありふれた光景。]
ウェン。……ウェンー?
本をとりに来……、うん?
入るぞ?
[洞窟の一角にある筆記者の家。声は投げるも入り口の戸にかける手はそれと同時で前置きの意味を為してはいない。ひょこりと顔を出して暗い家の中で耳を澄ませ本の匂いを吸い込んでゆっくりと吐く、間。]
──…、…巣穴にあなぐまがいない。
[…珍しい。と、呟いて戸を閉める。いない。らしい。と、納得して家の入り口の前で腕組みし]
……腹が空いて抜け出た。
というあたりが……妥当だろうか。
[とん。と地面を足裏で叩き、組んだ腕を解き、踵を返す。]
―食堂「白雪亭」―
嫌なら普段から食え。バカ。
[ウェンデルには素っ気無い返事。
イレーネに向き直り、肯定を受ければ同じく溜息]
ったく、どいつもこいつも。
仕事柄怪我すんのは仕方ねぇが、手当てはしっかりやれと言ってるだろうに。
[眉間を押さえた。
文句を言いつつ断ることはないのだが]
……なぁ。
何回も何回も足運ばせて説教すんのと、うちで一番染みる薬をつけてやるの、どっちがいい?
[体勢はそのままで、究極の選択をイレーネに*委ねた*]
─食堂「白雪亭」─
…あんまり目にあまるようなら、毎日ご飯食べさせるために外連れ出しに行くよ?
[しっかり頷きはしたものの、語尾がふにゃふにゃしたもので。
呆れた視線のまま、実力行使の宣告を。]
―きのこ畑の小屋→パン屋―
…そうだね。
[幸せだと言うミハエルに、ふわりと柔らかな笑みを向けて。
いつもの調子で出て行く彼女に手を振り見送った。
それからユリアンに荷車を引いてもらい、こちらは後ろを時折押し手伝いながら、自宅までの道のりを歩く。
道中、顔を上げて声をかけたり話をしたりしながら。
たどり着くと一緒になって袋を小屋まで運びいれた。]
ありがとユリアン、すごく助かった。
…あ、そうだ。
[そう言って、一旦小屋へと戻り包みを持ってきてユリアンへと渡す。]
蒸しパンと、木苺のジャムのパンが入ってるから持ってって。
甘いの、嫌いじゃなかったよね?
[あまり数がないので、配達はしないパンを礼にと差し出して。
ユリアンが帰っていくのを手を振って見送った。]
→食堂「白雪亭」─
[からんと入り口の扉が談話の途中で開く。]
すまない、ベッティ。
こっちに本の虫が来て──、
[ひょこりと顔を覗かせて、白雪亭の看板ウェイトレスに声をかけ]
… いるようだ。ウェン。珍しい。
[先ず見つけた姿に、ひらり、と手を振った。]
―帰宅する途中―
?
ユリアン、何か言った?
[前を歩くユリアンが何かを呟いた気がしたので、少し首を傾げながら尋ね返した。]
─食堂「白雪亭」─
本当だよね。
ケガするなって言ってるわけじゃないのに。
[ゼルの文句はまるっと同意で。
二者択一の選択を出されると、ぱち、と瞬き一つして考えてから口を開いた。]
沁みる薬。
…って言いたいとこだけど、兄さんがそんなので懲りると思えないし。
ゼルには面倒かけて悪いけど、何回もお説教の方がよっぽど堪えると思うな。
[毎度のことでさすがに怒りもたまっているのか、そんなことを*言った。*]
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