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ごめん、商談の途中だったね…僕のお肌は高いのだから、
君が下心で触れるとすってんてん、間違い無しさ
[そう冗談めかして瑠璃細工の値切りには少し考えたのちに、]
…ふむ、絹織物が此処で売れるか如何か解らないけれど、
担保として貸し付けるのは十分にありだね。
[スカーフを見せてもらうと手触りの好さそうな素材と意匠に、
ほう、と嘆息を漏らす。銀を織り込んだ其れは間違えるまでも無く
高価な物と知れる。]
―宿屋―
あぁ、出ることはできないかもしれないけど、なんかが来る心配もないんじゃないか?
[去り際にけらけらっと笑いながら冗談めかしてそんなこと言ってから、
風呂を沸かしながら]
まぁ、このままずっとってわけには、いかないよな…
[小さく呟いて、ため息の変わりに一息釜に噴いた]
―工房『Horai』/客室―
[身を引き寄せて、流石にそのままとはいかずとも、手を握られ傍にイレーネがあることでやっと本当に安堵したという表情を見せる。]
だって、奥さんは大事なのだもの。
[遅れてやってきたライヒアルトの言葉に、少し拗ねたように唇を尖らすも]
……ん。でも、皆、止まってくれてて良かった。
帰してしたら、ずっと無事かなってやきもきしてたと思うから。
嵐が過ぎるまで、狭い我が家だけど、好きにしていいからね?
[すぐに子どものような笑みを浮かべて、そう告げた。]
紅茶好きな人は多いから喜ばれるはずだよ
ライヒ君なんかは飛びつくかもしれないね
[瓶の中の茶葉はさらさらと白砂のように細かく香り豊かな物。
仕入れるとの言葉に何度も頷き、そうしてほしいと云わんばかり。]
好いなあ…何処の地方で作られたのだろう
[村を出たことのない娘は外の世界に想いを馳せる。こうして品を手に取り、村には無い地方独特の形に触れるこの時期は忙しくも大変有意義なものでもある。ユリアンが持ってきた品々をそれぞれ見つめ、愉しげに瞳を猫のように細めた。]
―工房『Horai』/客室―
濡れなかった事を考えればタイミングが良かったかな。
まぁ、直ぐには帰り辛くなっちまったけど。
[幼馴染たるイレーネに向けるのは仄かに優しい笑み]
そうか。
……なら、直接渡すとしよう。
[商談が済んでいないのであれば待つ気であったが
終わったと聞けば遠慮はしないようで
腰の布袋からジャムの小瓶を取り出しイレーネへと差し出す]
ローズヒップのジャムだ。
お前さんとおなかの子の為になるはずだから
ゼルギウスに紅茶でもいれさせて溶かして飲むと良い。
─工房『Horai』客室─
……あら、ごめんなさい。
[ライヒアルトの苦い笑いに一度瞬きをし。
ややあって口許に手が行き、同じような表情が女の顔にも浮かんだ]
つい癖で、ね。
憶えてはいるのよ、ライヒアルトさん。
あ、あぁ、ごめんね?
私まで驚かせちゃったね。
[腕の中で驚いたようにばたばたと羽ばたく蒼鷹を慌てて解放して謝って。
こちらを心配するような仕草を見せる様子には、少し苦笑混じりに微笑んでから、うん…と曖昧に頷いて]
…ほんとは、大丈夫じゃない、けど。
でも、君がいてくれるから。
一人で居る時より、怖くないよ。
[そういって、感謝を伝えるように今度はそっとその羽を労わるように撫でた。]
[暗闇より聴こえた2つの聲。
それは初めは、精神を病み始めていた男の唯の幻聴だったのかもしれない。過去の経緯はともあれ
――……今、確かに男が人としては狂い
2つの聲を聴くは事実。]
[良く知る聲は二つ。
聞くだけに留めていたが話を振られ苦く笑う]
我慢ならねぇなら仕方ねぇな。
誰が良いかねぇ。
今の時期なら旅人も多い。
村の者より其方の方が無難だとは思うが……
―宿屋―
アーベル、風呂入れるぞ。
背中流してやろうか?
[風呂を沸かしてから、アーベルを呼びにそんなこと言いながら戻ると、何人かが雨宿りに来ていて]
おや、いらっしゃい。
今タオル用意するから。
[そう言ってタオルを取りに再度その場から離れた]
―雑貨屋―
ここまで酷い雨が来るとは思ってなかった…。
[支えていると結局抱きとめる形になって。
宥めるように肩から腕を撫でていた。
指摘されるまでそれは止まらず]
旋風の通り道に当たってたかな。
あの揺れは流石にドキッとしたね。
[自分の鼓動も早まっていた。
礼を言われてようやく肩から手を離す]
―工房『Horai』客室―
ラピスラズリを?
それは綺麗な人形になりそうね。
[ミハエルの説明に、興味と期待を込めてカルメンを見て。
それから、ライヒアルトから差し出された小瓶を、あいていた手で受け取った。
中身を聞けば、嬉しそうに青い目を細めて中を見て。]
わぁ……嬉しい。
ありがとう、ライ。
[体を気遣っての贈り物に、ふわと少し幼い笑みを浮かべてむけた。
夫に入れさせて、の下りには、笑みは楽しげなものに変わり傍らの夫を見た。]
―工房『Horai』客室―
[夫のストレートな物の言い方は、慣れてはいるが、
人前ではやはり少しだけ困ったような表情を浮かべる。
それでも繋いだ手を離すことはせず、逆にぎゅっと握り返した。]
ああそうだ、ライにも紅茶入れるね。
他にも御代り欲しい人はいるかしら?
[そう一度客間の人らに問いかけてから、台所へ足を向けて。]
折角だから、今使ってもいい?
[一度ライヒアルトに、ビンの中身を振舞ってよいかと尋ねた。]
─宿屋・自室─
[自室のベッドに腰掛け、新たな煙草に火をつける。
ふぅ、と紫煙を吐くと窓の外に視線を移し]
……嵐、か。嫌なお出迎えなこって。
………荒れなきゃいいが、な。
[そう呟くと、膝に乗せた灰皿で煙草を揉み消し、腰を上げる。]
ベッティー。食べるものあるかー?
あと、何か手伝えることあるなら言ってくれていいぞ、と。
[そう言って階下へと*下りていった*。]
―工房『Horai』/客室―
――…ん。
流石にこの雷雨の中帰るのは危険だしな。
雨が止むまでのんびりさせて貰うか。
[吐息零すミハエル>>41に緩く頷く]
意地悪が過ぎたかな。
癖なら仕方ない。
憶えていて呉れて光栄ですよ、カルメン殿。
[僅かに目許を和ませてカルメン>>46に緩く頭を下げるのは
申し訳ない物言いをしたと思ってのことか]
―雑貨屋―
こういう時は仕方ないよ。
んー、それだけの価値があってもいいと思うけど。ここで一文無しになるのは格好悪すぎるなあ。
そもそもお婆ちゃんが許してくれないよ。
[店の奥から様子を覗いていた老婆に笑う。
当然だろうというような反応が返ってきて首を竦めた]
来年はもっと余裕を見てこよう。
こっちの品の代金を引いて、これで。
[そうして今回の仕入れは予定よりずっと早くに一つ終わった]
[蒼鷹が落ち着くまでは、雷鳴が鳴ってもなんとか目を瞑ることで恐怖を耐え。
蒼鷹が大人しく羽をなでさせてくれることが少なからず心の平穏を保たせてくれた。
雷鳴だけでなく雨風も強く、古いながらも湖畔にある為頑丈に作られている小屋ながらいつ中に吹き込んでくるかはわからないから気は緩められなかったものの、蒼鷹と寄り添って空が落ち着くのを*待った。*]
冗談だ冗談。
[雨宿りに来ていた村人たちは相変わらずだなといった様子で見ていたとか。
降りてきたブリジットの言葉と、アーベルの進言のこともあり]
ああ、スープも今あっためるから少し待ってくれ。
それからブリたんは客だからな、気を使わなくて大丈夫だぞ。
そこで座って話でもしながら待っていてくれ。
[そう言って、一度タオルを人数分より少し多めに持ってきた後は、
昼の間に仕込んでおいたスープを温めに奥へと*引っ込んだ*]
―工房『Horai』/客室―
[素直に喜ばれると贈った方も嬉しいらしい。
イレーネの言葉に目を細めた]
如何致しまして。
[紅茶を淹れるという彼女に頷きを向け]
ああ、有り難いな。
丁度咽喉が渇いてたんだ。
[使っても良いかとの問い掛けに]
ん、そりゃ勿論。
あ、でも俺のはストレートで頼むよ。
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