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え、え?...あ、これ?
ここに落ちてたんだ。
ゆうべ、なんだか良く眠れなくて、だから気晴らしに散歩してて......僕は、ここが好きだから......
自然に折れた、とか、じゃ、ないのかな?
[自分の言葉がとても言い訳めいていて、段々声は小さくなる]
これ、折れちゃダメなんだよね?
ねえ、なんだか、すごく怖いんだけど、僕。
ポラリスさんも、何か感じない?
[不安に満ちた瞳で、訴える。病弱であることは知れているけれど、その顔はいつもより更に白く血の気を失って見えただろう**]
─ 『蝕』当日/森の中 ─
[森の中を動き回るのが仕事で、泉の近くにしか生えない薬草もあるから、どうしてもそこに近づく機会は多く。
それだけに、睡蓮と祭壇に触れてはならない、とは他よりも厳しく言い含められていたけれど。
伝承や物語にはあまり興味が向かない気質のため、それと──『蝕』と泉の伝承とはすぐには結び付かず。
ただ、肩の相棒がいつになく落ち着きなく、キョキョ、キョキョ、と鳴き続ける様子に異常を感じて]
……これ、戻った方がいっかな。
[これ以上奥に行かない方がいいような気がして小さく呟く。
相棒がこんな風に落ち着きをなくすのは、滅多にない事だから]
んー……今日は奥まで行きたかったんだけど。
やめとこ。
[そんな呟きを落として、踵を返し。
いつも通り森から出て、いつも通りの帰途につく。
そんないつもの当たり前、が、不安を感じる人たちにどう見えるか、などは考える事もなく]
あー……そういや、アルカ戻ってきてるんだっけ。
っても、こんなんじゃ、話に聞きに行く気にもなんないなぁ。
[同い年の定期便請負人が帰ってくると、街の話を聞きに行くのはいつもの事だが。
さすがに、こんな状況ではそういう気にも慣れなくて。
真っ直ぐ帰った家で、出迎えた祖母に何もなかったか、とか、奥に行ったのか、とか質問攻めにされたけれど]
ん、別になんにも?
奥にも行ってないよー、クレーがなんか、落ち着きないし。
[答える様子は、いつもと変わらぬものだった。*]
[結局、その日はどこかに出る事もなく。
薬作りの修行に明け暮れる事になった。
それ自体は嫌いではない──というか、好きでやっている部分も大きい。
もっとも、選択の余地がなかった、というのも否めないが。
生まれてすぐに村を出たという両親は、それきり音信不通で。
薬作りの技術を継げるのは、自分だけ、と。
そう、幼い頃から言い含められてきたから、それが自然と思っていて。
村の外へ出る、という事は考えず、けれど、外への尽きない興味は抑えきれず。
結果として、外から来たもの、行き来のある者の所に遠慮なく突っ込んで行く、という気質が出来上がったのは、余談として]
─ 『蝕』翌日 ─
……んじゃ、行ってくる。
……だいじょーぶだってば、奥までは行かないからっ!
[『蝕』の翌日。
村の中は相変わらずどこか落ち着かない空気に包まれていたけれど、ただ、じっとしている訳にも行かず。
いつものように採取籠と相棒を左右の肩に振り分け、家を出た]
……にしても、なんつうか。
落ち着かない、なぁ……。
[森へ向けて歩きつつ、小さく呟く。
昨日からずっと、村の中には不安げな空気が漂っていて。
それがなんとも言えず、落ち着かない。
肩の相棒もそこは同じようで、きょときょとと周囲を見回しつつ、時折ぱささ、と羽ばたいていた。**]
[武芸の嗜みは力を制御する為に始めた。
己の身さえ護りきれぬささやかな力なれど
御しきれずにいたこどもの周りでは不可思議な事が起こる。
それを厭うた両親は半ば病んでいたのだろう。
娘を手に掛け泉に沈めようとした。
けれど――。
近しい力持つ者は『魔』の封じられし泉に救われる。
覚えているのは水の冷たさ。
泉の澄んだ水音。
清楚なる睡蓮の花の芳香。
誰かに救われたような感覚。
それ以外は今なお忘れ記憶が蘇ることがあるのかさえ知れない]
[記憶を失い、力のことさえ忘れてしまった。
首筋に残る手の跡から疎まれていたと知れるのに
その理由がわからないからこそ不安を感じずにはいられない。
そんな娘に手を差し伸べてくれたのはヒューゴの両親。
優しい彼らとの暮らしの中であたたかな安堵を覚えていった。
少しだけ年上のヒューゴを兄のように感じ、頼りにも思え
彼が村を離れるまでの二年間で慕うさままで見せるようになる、けれど
彼にもその両親にも家族に向けるような呼び方は出来なかった。
身の振り方を決めるまで、焦らずとも良いという言葉に甘えて
六年もの間ハモンド家の世話になり続けてしまう。
用心棒を生業にして六年。
住処を変えたのもその年。
ハモンド家を出てからもヒューゴが村に戻るまでは
彼らを案じるように留守である彼の代わりのように
ハモンド家にも頻繁に顔を出してはいたのだけれど]
― 『蝕』当日/宿屋 ―
[起きるのはいつも通り早めの時間。
目が覚めているのにベッドからなかなか抜け出せないのは
空気が重く感じられたせいだろう。
気だるげな紫紺の眼には僅かな潤みが湛えられていた]
………………。
[夢をみたような気がするけれど覚えてはいない。
は、と息を吐き身体を起こして
後はそのままいつものように水汲みから一日が始まる]
― 『蝕』当日 ―
[朝食の準備を手伝い宿屋の主人と共に食事をとる。
仕込みの手伝いはいいからと買い出しを頼まれて宿屋を出た。
何軒かまわり最後に雑貨屋で仕入れを済ませ後は戻るだけ。
両腕に抱える荷物はたんまりとあり視界を半ば遮る]
あれ。
[日中であるはずなのに暗さを感じ見上げれば
雨雲の気配はなく、徐々に陽が影にのまれる様が映り込む。
珍しい現象に、ふと不安を感じて
頭を過るのはハモンド夫妻とその跡継ぎの顔]
……大丈夫、かな。
[案じる言葉が漏れる]
― 『蝕』当日/宿屋 ―
[大荷物を持って戻れば店内には良い匂いが漂う]
ただいま。
[珍しい『蝕』も何とやら。
営業する気しか見えぬ宿屋の主人の様子に笑みが漏れる]
次は何をしようか。
[遠出する仕事の依頼はないから、と
次に手伝う事をきけば、「休憩しとけ」と返事がある]
……じゃあ部屋に居るから。
[そう伝えて部屋に戻れば本屋で選んだ本の一冊を手に取り
綴られる文字をゆっくりと追ってゆく*]
泉に咲く睡蓮に触れてはいけない。
そう言われるのはきちんと根拠があってのことなの。
祭壇もそう。
触れてしまったら、『封』が破れてしまうかもしれないから───。
[折れちゃダメと問うクレムの言葉に返すのは、肯定を含んだそんな言葉。
自然に折れたと言う彼の予想を否定する言葉でもあった。
言いながら、泉の傍へと歩んで少し覗き込む]
……『蝕』が起きる日はね、『封』がとても不安定になるの。
そんな日に誰かが睡蓮や祭壇に触れてしまったら、きっと…。
───ううん、きっとじゃない。
『封』が、破られてる。
[泉を覗き込んで分かったこと。
自分に共鳴するはずの『封』が感じられなかった]
[既に伝説や逸話となってしまった出来事。
『封』の話をして信じてもらえるかは分からない。
それはクレムに限らず、村人全員に言えるだろう]
……クレム君、一旦戻ろう?
顔色、凄く悪いよ。
[クレムの体調を指摘して、この場を離れることを提案する]
それと……その睡蓮、私が預かっても良いかな。
[彼が持つ睡蓮の花を示して、問いかけ手を差し伸べた*]
― 『蝕』翌日 ―
[その日もいつも通り。
けれど前日に見た夢はみない]
今日はおひさま隠れたりしないよね。
[窓枠にはめ込まれた空の景色を眺めこぼす。
宿屋での手伝いを終えてしまえば
ふらりと外へ出て、本屋へと足をむける**]
―『蝕』の日―
[その日は慌ただしかった。
街から持ち戻ってきた荷物は配るのに数日かかる。
その日も、花やへ仕入れ先から預かったお金を届け、
宿屋へは宿泊客からの手紙だったり新しい食器の入った荷物だったり。
他にも何通か手紙を配って、家に戻ってきたところで『蝕』が訪れた。
家の裏手から、聞いたことのない嘶きが上がって飛び出した。
その時足を派手にくじいたが、気にしている場合ではなかった。
『蝕』という現象に騾馬がおののいて暴れて回っていた。
家は村の外れに近いとはいえ、落ち着かせなければ慄く獣の嘶きが止まらない。
やっと落ち着いた時はすでに日が暮れていた]
―『蝕』の日―
そうだ、アレッキオ。少し、走ってこようか。
[なんとなく、そう思って突然騾馬に乗って向かったのは森の中。
あまり遅くに立ち入るのは気が引けたが澄んだ空気を吸えば
自分も騾馬もきっと今日の疲れは癒えるだろうと思ったのだ]
ここはね、すっごいすっごい昔…
とても、さみしくて悲しいことが起きたんだって。
[人を守るために身を投げた祈り子の話をふと思い出した。
いつも聞いていた話のはずだが、改めて思い出そうとするとぽろぽろと抜け落ちていた]
そういう、伝説。本当かどうかは知らないけどさ。
さーかえろ。ボク腹減っちゃった。
[ぽん、と騾馬の首を撫でて向きを変える。
いつもと同じ睡蓮の景色に背を向け、家へと戻ったのだった]
―『蝕』翌日―
[ずきずきとした足の痛みで目が覚めた。
昨日足をくじいたのを思い出し、今日は診療所に行こうと立ちあがる]
おはよ、飯だぞー。
[いつものように騾馬に餌を差し出すとまた暴れ出した。
昨日のように怯えの見える暴れ方だ]
おい、アレッキオ、おいってば!
何なんだよ昨日から…お前、変だぞ?
[差し出した餌をどうしても食べようとしない相棒に困り果て、餌を置いて厩を離れた]
なんだかテンションあがらないなぁ。
いつもならそろそろソーヤの奴が来るころなのにこないし、
こんな時は宿屋のおばちゃんのケーキかなぁ…けど足痛い。
[診療所へ向かう前に気持ちを上げるべきか、どうしようか。
ひとまず家から村の中心へととぼとぼ歩く。]
ケーキ…のまえに腹も減ったなぁー。
[パン屋で焼きたての小さな白パンを買い、ひとつ頬張る。
残りは紙袋に入れてもらい、小脇に抱えて診療所へ]
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