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[休んだほうがいいだろう。とブリジットが行くのを見送り]
ああ、ニンジン嫌いだとかオレンジ苦手だとか勿体無い話だ
嫌いでもそれはそれで食べてみて嫌いだと感じるのも面白かろうに
[褒めながらもなんだかちょっぴりずれたことを述べていて]
性悪は…ユリアンらしいぞ。なんでかは聞いてなかったからしらないんだけどね
[と、ハインリヒに今度は素直に言った]
よく言うも何も、本当のことだし?
[ジト眼は、一切堪えていないが。
にっこりとした笑顔には、亜音速で顔を逸らした]
なんっか今、俺…人狼より、ずっとお前のが怖い。
忘れろ。
つーか忘れて下さい。
っていうか、本当のこと言っただけなのに!?
[本当かどうかはともかく、言って良い悪いはあるもので]
…ゼルさん。
[それからゼルギウスに小声で話しかけて、くいと袖を引く。
話の邪魔にならないよう、ロミルダなりに配慮したつもりではいたが、内容までは気にしたようすはない]
まぁ…
御伽噺だってなんらかの事実を基にしてるのは多いしね。
[講義をするような口調で訥々と話すエーリッヒに、反論はないものの納得のいかない表情を浮かべながら。
ダーヴィッドへは微妙な表情を向け]
まぁ、変わってる感じはするわね。
[ロミの返答には内心疑問を抱くものの、にっこり微笑み頭を撫でて]
そう?良いことでもあったのかな?
[にこにこするロミにそう問うも、ゼルの方へ向かうのを見れば邪魔にならぬよう手を振って]
そういわれてみればそうかもしれないが、なんかいまいち実感がわかんのだがなぁ…
そりゃ世界の全てを見たわけじゃないから否定はしないが
[見たこともない以上肯定もできないという態でエーリッヒの話を聞いたところで、ロミが袖をそっと引くのに気づき]
…ん?どうしたのかな?
あ、ブリジットさんご飯ありがとー!
美味しかった、ユリアンもありがとうね。
今度はあたしも手伝うから。
[にこっと笑うと、クロエ達と一緒になって空いた食器を片付けて台所へと。]
[クロエの視線に気付き、微笑んでみる]
古い解釈であれば、命には軽重があり、主が天地創造の再に順位を決めてしまっているのだそうだ。 その教えに従うとして、人狼が人ならざるものとすると人狼は亜人間であり、紙の写し身である人間に劣るもので、人の都合で如何様にもしていい存在となる。
だが、それは聖書の表面だけを眺めただけに過ぎないのではないかという考えの人々もいてね、大陸中央の古い教えからするとやや異端ではあるが、そう考えると全てが平等とまでは言わないが、全てを蹂躙して良い訳でもないと言えるんだ。
[ふるる、と首を左右に振る。
何か、振り落とそうとするような、そんな仕種]
なんで、そういう比較になるか。
っつか、そこでそう言うから、忘れたくなくなるんだろーが。
[それから、ダーヴィッドにはまた、にっこりと笑った。
内容はともかく、日常的なやり取りが、何だか、ありがたいような気がして]
ああ、ローザちゃんも変わってると思うなら。
結構この直感は間違ってないのかな。
俺も半分は『水面の民』だから、教会の性質に馴染まないとかそんなかとも思ったけど。
[す、と、やはり眼差しは細まるも直接に声を掛けることはせず]
人狼を救う、か。
……彼は、どっちのタイプかね。
[低い呟きは、常ならず、独り言にも似た小さな音]
[良いことなのに間違いはないから、ローザにはこっくり頷いた。
ゼルギウスがこっちを向いたから、ロミルダは内緒話をするように耳に口を近づけて]
『ゼルさんは、人狼じゃないですね』
[疑問系でもなく、ただ確認するかのような口ぶりで囁いた。
そんな様子は他からも見えるだろうが、そこまでは考えていないらしい]
[エーリッヒの笑みが向けられて困惑が浮かんだ。
そのまま何も言わず食器を運び始め]
はい、お願いできれば。
[ダーヴィッドに聞かれて答えた時、髪を括っていた紐が解け落ちた。パサリと黒髪が覆い布のように広がる]
あぁ、ハインリヒさん。
それは昔から言い伝えられている事には何らかの真実があると言う事。
雨が降る前は空気中が重くなる。 その重くなった空気がツバメの餌となる小虫の体や羽にまとわりつき、湿り気をおびて重たくなり、小虫は高く飛ぶことができなくなる。
ゆえに、虫を追いかけるツバメも低空飛行をする。
これが、ツバメが低く飛ぶと雨が降るの理由。
聞き流すと根拠の無いような話だが、長く残っている言葉であるからには理由があるわけなんですよ。
…??
[なにやら用件があるようで、静かに伝えたいらしいので、ロミが喋りやすいように屈みこみ、聞くと
一瞬ぽかんとするように固まる。唐突だったこともあったけれど、人狼ではないといわれても、自分からすれば至極当然のことだからだ
とはいえ驚いた声も上げず頷いたのは慌てることが滅多にない自分の性質のおかげだろう。]
『うん。そうだけど…場所を変えて話したほうがいいのかな?』
[いまいちわかってないが、声を潜める時点で隠しておきたいのだろうか。なんてこと思ってこちらもひっそりと口にする]
あたしも商売柄いろんなとこには行くけど。
あぁいうタイプは陸でも珍しいんじゃないかな。
あんまり教会に近付くこと無いから、よく知らないけどね。
[ダーヴィッドと話しながら思い浮かべるのは、教会の人間が楽団の中にずかずかと入り込んできた時のこと。
教会の人間全員がイヤなヤツだとは思わないが…と、表情を曇らせて]
なるほどね。
つまり「人狼がいる」とされているのは、昔からの積み重ねだ、って事でいいのかな?
「本当に人狼が現れた」から「今も語り継がれている」と。
…うん?
[じ、とユリアンの首を振る仕種に何か見出そうと見つめるも]
いや、今の話題で怖いものって言ったら、人狼だろ、多分。
それ以外の意図なんざ、まったくないが?
[不思議そうな表情が浮かぶ]
……かっわいくなーいのー。
昔はもう少し可愛げがあったのにっ。
[戯れるように、乙女チックな口調に振りも付けてみた]
[……説教しに来たわけでもないのに、どうしてこうなったのかと疑問を抱きつつ、カルメンとハインリヒの言葉に]
いや、そこまでは。
まだ確定した話でもありませんから。
ただ、何者かを救うには二つの方法しかないですね。
[やや伏目がちで、消え行くように言う]
現世利益と、来世利益……。
あっと。
[手にしていた食器を置くと、急いで髪を括る]
洗い物するにも邪魔ですから。
[ローザにも向けて笑う]
変わってる。そうですね。
教会の人らしくない、かも。
ローザさんは教会にはあまり行かないんですか。
げん、せ、りえき。
らい、せ、りえき。
[言葉は繰り返したが意味は理解していないようで。
きょとりとした表情を浮かべる]
それ、じんろー、に、かぎらない、んだ。
[その部分だけは理解した模様]
あぁ……ハインリヒさん。
何も、人狼というのが本当にファンタジーの化け物であるとも限らないわけですよ。
昔からの言葉にあるのは、事実ではなく真実なのですから。
例えば、人狼とは何かの疫病の暗喩かもしれないし、何らかの差別がそうなのかもしれない。
仮に物語に出てくる化け物と同じものだとしても、ただの猛獣と同じとは……思えないですね。
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