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………爆発は、させないでくださいよ。
[少々悩んだ後、ベアトリーチェ>>29に告げたのは、そんなこと。
厨房が爆発したとあっては、色々と死活問題だ。]
[暴れなくなった身体から飛びのいて。
発見されやすいように、洞窟の途中まで引き摺ってきたが]
あなたが、ヨケイなコトを、シなけれバ。
こんなコト、シなくてスンダのに!
[怒りに任せて爪で何度も背中を抉った。岩に血が飛び散る。
痙攣する腕に足に噛み付き、力任せに引き千切って捨てた。
心臓すら食らわずにそこまでしてから、大きく息を吐いた]
ごめんなさい。
やりすぎちゃった…。
[どうにか落ち着きを取り戻して囁く。
見張りをしていたカルメンにも凶行は見えていただろうか。
しょんぼりと落ち込むように尻尾を丸めて遺体の横に座り込み、自分の口の周りを舐めた]
き、牙、だ、だったかも。
[少し曖昧な記憶を辿りつつ。
続いた相手の言葉に、無表情に驚きが掠めた。]
…ち、ち治療。
き、聞いた事、も、か考えた事も、
な、無かった…
[視界に黒いフードが見えれば視線も奪われるが。
ミリィの言葉にはやはり、驚きを隠せない]
─ 広場/中央樹 ─
――…あ。
[お腹が空いている、との言葉に朝食の事を思い出し]
パンケーキとサラダ、おいしかったわ。
ごちそうさまでした。
[軽く腰を折りエーリッヒにお辞儀をする。
体調の件には同じように眉が下がり]
外に居ると身体冷やして余計に――…
家に戻るなら送っていくわ。
辛いなら、肩、貸そうか?
[彼の前へと何も持たぬ手の平がを差し伸べられる。
儚さ滲む表情に向けた蒼が不安げに揺れていた]
……まぁ、それが伝承に残っているくらいなら
軟禁された挙句、無理を押し付けられることになってないか。
[治療など、考えた事もないと言われれば、小さく首を振る]
そう言えば、自衛団長は――結社は
どうやって私たちを選んだんだろうね。
─ 広場:中央樹 ─
ああ、どう致しまして。
[ごちそうさま、と聞いて>>34、それには食べてもらえたことの嬉しさを表情にして微笑んだ]
ええ、それは分かってるのだけど…。
[冷やしては、と言われて右手で軽く左腕を擦る。
雨上がり直後、ましてや水も完全に引いていないため、いつもよりも洞窟はひんやりとしていて。
それは肌で感じていたものの、もう少し体調が戻ってから、と思いこの場に居た]
……そうね。
そろそろ戻っておくわ。
手間かけるけど、お願いして良いかしら?
[差し伸べられる手を隻暗緑に映して、その手に自分の手を重ねながらゆっくりと立ち上がる。
リスはコートのポケットへと仕舞われた]
爆発物は使っていないから大丈夫よ。
[アーベルの心配には口元だけ覗かせる笑みを返しながら、
厨房へと案内してもらい、お礼にと先払いで銀貨をいくつか渡した。
たまたま居合わせた団員が怪訝な様子でこちらを見ている]
それじゃあお借りするわね。
[一生懸命背伸びして鍋を設置したりとか、まるでおませな子供が料理のお手伝いしようとしてるかのような光景が少し繰り広げられてから]
踏み台…お願いしたいわ……
[アーベルにそうお願いするまではさほど時間がかからず、少し恥ずかしそうな、悔しそうな様子だった。
踏み台を用意してもらえば改めて黒ローブ姿で鍋に怪しいもの入れて煮込むという、いかにもなことをし始めた]
ち、ち「力ある者」が、いて―――
人狼現れる、ば、場所に、一緒に、
あ、現れることが、お、多い、と、聞いた、から
[きっとそうなのじゃないかな、と考えを添える。
無論、それを知る訳ではないから自信ない声だが]
だ、だか、ら、…
ぜ、ぜ全員問答無用で、こ、殺す、とか、じゃ、
な、ないの、かも。
で、でも、ほ、本当かは、分からない、けど。
─ 広場/中央樹 ─
[エーリッヒの笑みを受け綻ぶ表情。
けれど続く言葉を聞けば困ったように寄る柳眉]
分かっているならいいのだけど。
[重なる手は心なしか冷えを感じた。
元々体温が高い方だからそのせいかもしれぬが
立ち上がった彼の手を軽く握り自らの温度を伝えようとし]
賢明ね。
これくらい手間のうちに入らないわ。
それに私の方がもっと手間を掛けさせているでしょう?
[コートのポケットから覗くリスと視線が合い
愛らしいその仕草にくすりと笑う。
肩貸す必要があるならばと、繋いだ手は緩めることは忘れず]
─ 自宅 ─
お父さん。
私、自衛団長さんがもういいよって言うまで、宿屋に泊まりたい。
[そう父に言ったら最初は反対されたけれど、どうしてもそうしたいと言ったら、許してもらえた。
ブリジットも口添えしてくれたなら、彼女にお礼を言って。
娘の申出を許してくれた父にもありがとうと言って、宿泊の準備を始める。
とは言っても小さな子供の用意は着替えにお気に入りのお人形くらいしか無いからすぐに終わった。
リュックを背負い、ちっちゃな頃からいっしょにいる青い服の人形を抱っこして。
自宅を出るとブリジットの家までついていって彼女の準備が出来るのを待った。
その後何もなければ、宿へと向かって*いっただろう。*]
[夜、ギュンターを追うような動きを見せた自衛団員たちは、
首の後ろに一刀を入れ、静かにさせた。
伝わる声に、やがて狩りの終わりを知る]
――ん。
大丈夫だ。
[やりすぎた、と聞くと、少し笑うような声が伝う]
こっちも問題ない。
追おうとしてんのは、全部眠らせたし。
だから、人狼を見つける為の手伝いをするためにしているのよ。
わからないかしら?
[そして団員ともめるような声が聞こえ始めるのは、ある程度素材を鍋の中に入れて火をかけた頃合で。
しかしながらどの辺が人狼と関係するのか、ギュンターでもわからなかっただろうことから、団員の言い分はもっともだったかもしれない]
ギュンターさんに聞けばわかるはずよ。
[そういっても怪しげな行動はやっぱり団員としては見過ごせないらしく、食い下がってくる。
煮込んでいる鍋の様子を気にしていると、おいと肩をつかまれ勢いでフードがめくれる。
ため息をひとつついてから]
あなたたちは人狼を見つけたいのかしら?
それともそれにかこつけて私たちを殺したいのかしら?
この厨房も、鍋もちゃんと許可をもらって対価を支払って使っているわ。
そもそも私があなたに何か迷惑になる行動でもとったかしら?
[矢継ぎ早に少女の容姿と声でそういわれると向こうは対応に困り言葉を詰まらせた]
困難、なんすか。
[なおの事、心配そうな視線はベアトリーチェを捕らえる。
好ましいとは言えない、でも喜ぶ。
彼女の答えには、緩く一つ首肯を。
聞いて欲しいと言われて、頷いたが、その時は何も問わなかった]
――生きてて下さいよ。
あんたの話は、面白いんすから。
いえ。
[送ったことへの礼には首を振り
そして彼女と、別れたのだった]
― 現在:入り口のトンネル ―
[濁った水は、結構な勢いで流れ込んできた事を示していた。
眉を寄せる。
閉鎖されたこの状況は、嬉しくない。
特に、疑いを向けられている今となっては]
さっさと水引けよ。
[溜息混じりに呟く。
そうして確認だけすると、自宅へと戻っていった**]
……その話は噂程度だけど、聞いた事があるよ。
私たちの中に人狼がいるのを確信しているのなら
皆殺しにするのが一番確実なのに、
そうしないのは、ゲルダさんの言う通りなのかも知れないね。
だけど――
[言いかけて口を閉ざす。
そもそも「力ある者」が実在したとして、本当にこの場にいるのか。
居合わせていたとして、人狼に襲われる可能性が高いはずの彼らがその事実を公にするだろうか]
――……そうね。
そうあってくれれば、良いのにね。
[けれど、それをわざわざ口にして
ゲルダの希望を砕く心算などなかった]
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