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─平原エリア─
あー。状況、説明しに行ってやらんとまずいな。
[『魔本』に映る、途方にくれた様子にぽつり、と呟く]
『そうねぇ……ルギィ!』
[水晶龍がはたり、と尾を振って相槌を打つ。
直後、力の揺らめきを感じた水晶龍がやや鋭い声を上げた]
どうした、ラヴィ……。
[言葉は、頭の上に伝わる衝撃に遮られ]
……何をしてるか、お前は。
[愛想笑いをしながら飛び退る様子に、低く、問う。
声は呆れているよーな、それよりも怖いよーな。
何となく、びみょーな響き]
[そのまま、空間の歪みに飛び込んで。
しばしループにはまるリディに、タイミングよくアルガスフィアおとしたろか、なんてちょっと思ったが、やめておいた]
……さて。
ちょっと、あっち行ってくるか。
[呑気な口調で呟きながら、ぱたむ、と『魔本』を閉じ。
一歩、踏み出したならその姿はそこから*掻き消える*]
─追試会場─
[空間を渡り、訪れたのは追試会場。
そこで、途方にくれるドリュアスに簡単な説明をする]
……と、言うわけで。
今回は、今までとは多少、状況が異なっている。
『あれを、『多少』で済ましてしまうのも、どうかと思うけれど』
……そうか?
[水晶龍の突っ込みに、さらり、と返しながらこう言って。
るー、るー、となくドリュアスの様子に、ほんの少し苦笑した]
ま、状況は変わってても、やる事はかわっとらん。
増殖しているふわふわを、試験終了までに一体でも多く集めること。
いいな?
[当然の如く、訴えは届かないわけで]
とにかく、追試は追試。
ちゃんと挑め。
[にべもなく言って、歩き出す。
そのまま、ティルを置き去りにして、ユリアンが色々と『頑張った』部屋を一つ一つ覗いてチェックする]
……いや、しかし。
何をどうすれば、これだけの事が起きるんかねぇ……。
『構成言語が違えば、示すものも違う……という事ね』
そうだな。
……直すとしたら……あいつの『本来の言語』による、術言語の構築辺りが妥当だろうな。
面倒だが。
『……この状況を、見てしまうと、ねぇ……』
ま、いいさ。
最近は、新しい研究のタネもなかったしな。
『上様』との兼ね合いもあるし、しばらくは突っ込んでやってくさ。
……永劫者としての務めもあるしな。
『……本当に。永劫者でよかったというべきかしらね。
そも、永劫者でなければ、出会いもしなかったとは思うけれど』
それを言うな、身も蓋もない。
『あら、つける必要があって?』
……まあ。ないが。
[そんな、漫才めいた会話をしながら歩いていく。
ふわふわの増殖量、それ自体は申し分なかった]
……俺がやると、文字通り際限なく増えるからなぁ。
[『魔本』との盟約により、世界と世界の狭間なす『混沌の海』と直接繋がっている身。
細かい魔力の微調整は苦手だった]
……さて、んじゃ、一度戻り……ん?
[それでは、試験場の方へ戻ろうか、と。
そんな事を考えたときに捉えた、動くものの気配。
ティルとも、ユリアンとも違うそれは]
……ラヴィ。
『……そう言えば、ナニか生物形態のものもいたわねぇ……』
[す、と細まる真紅。
一度は閉じた『魔本』が再び開く]
……ま、ちょうどいい。
どんなモノか、見ておこうと思っていたしな。
[呟きと共に上がる口の端、真紅に浮かぶのは好奇心。
それらは、角の向こうからやって来た藍色のカマキリに向けられていた]
……行くぞ、ラヴィ。
異界に満ちし妖なる力、我が友を介し、我が力となれ……。
[静かな詠唱。
あわせるよに水晶龍を包む、真白の光]
異空織り成す揺らぎ、集い、形成して全て貫く一閃とならん
……異空牙槍!
[光は煌めく槍を構築し、カマキリへと向けて、飛ぶ──75]
[光の槍は、確りとカマキリを捉えるものの、一撃で倒すには至らない]
……ち。
さすがに、多少勝手は違う、か!
[それでも、呟く声はどこか楽しげに。
接近し、振り下ろされたカマキリの鎌をバックステップと『魔本』の一閃で往なしつつ、距離を取る]
なら、これはどうか……ラヴィ!
界と我を結びし我が盟友、我が意にそいて、翔べ!
異界龍・戦!
[鋭い声に呼応して、水晶龍が飛び立つ。
天井近くまで舞い上がった龍は、標的を捉え損ねてたたらを踏むカマキリへ向け、その鋭い爪を繰り出した──13]
[繰り出された爪は、冷気を撒き散らしつつ、カマキリの首を捉え、切り落とす。
倒れ込む藍色の身体は、とけるように消えた。
……後になんか残ってるっぽいのは、とりあえずするー]
……ふむ。
魔導生物……クリーチャー系、とはまた、違うのか?
これもこれで、研究対象か……精神学科の導師に預けたら、喜んで研究しそうだな……。
[なんて、呑気な呟きを漏らしつつ。
ぱたむ、と一度『魔本』を*閉じた*]
―洞窟エリア・地底湖―
[ローブを乾かしていると向こうから声が聞こえてきた。]
リディはやっぱりイヴァンとかぁ。
私はまだ動けないし、イヴァンはリディ譲ろうかな。
となると私はフーゴにクリスマスプレゼントに、リングを送ればいいんだね。
[ティルを倒したらしいフーゴを相手にするのは不安もあったけど、こればかりはしかたがない。]
いってらっしゃい、リディ!
サンタガールの早めのクリスマスプレゼントを、二人にあげちゃおうっ!
[リディにそう返答を返し、次元の境目に二人とも消えたのだろうあたりが静かになる。
しばらくして、ローブが生乾きくらいだったけど、それを着る。
肌にぺったりついて気持ち悪かったが、のんびりもしていられない。
移動する前に小さな鞄の中身を一応確認。薬瓶の中身は半分ほど、なにかの種は数個落としてなかった。
他にも、ちょこっとしたものは入っていたけど、たぶんそれは戦闘には使わなさそうなもの]
さてと、私も移動しないと。
―草原エリア―
[ゼルギウス導師の肩の上に着地……、
しそうになり身をひねって地面に着地…はしそこねて足がしびれた。
人の姿のままじゃやっぱり厳しかったみたい。]
こんにちは、ゼルギウス、導師。
って、リディなに遊んでるの?
[首をかしげて、リディがループをしてる様子を少し見ていた。
足のしびれたひいた頃に]
さてと、私も早くフーゴ見つけないと。
[あたりにはいる様子がなく、ゼルギウスに一旦視線を移したけど何も聞かなかった。
近くにはいない様子なので視線をリディに戻して]
じゃあ、リディ行って来るね。
イヴァンにあっても、リディにちゃんと譲るから安心して。
ゼルギウス導師もまた後で。
―洞窟―
えっと…。
[洞窟に戻されていた。
仕方がないのでしばらく通路を歩いていく、通路の向こうでなにかがさがさって嫌な音が聞こえてきて足を止める。
迷わず回れ右をしてきた道を戻った]
触らぬ虫にたたり無しっ!
[夢中で走りまわっていると…]
―森エリア―
[森の中にほうりだされる。
勢いで木にぶつかりそうになり急ブレーキ]
ここに隠れられてると厄介だな…。
[森林の中、気配を探りながら]
ちょっと歩き回って探すにはここは大変だよね。
森出しちょうどいいや。
[鞄から種をとりだして、一本の木に埋め込み]
「そのみ やどれ つたえ このち このみ ありかを つむげ」
[呪文の言葉に応じて、猫目石がひかる。
種は発芽をしイバラの蔓になり、木に絡む。
猫目石は光ったままに、目をつぶり意識を集中させるとイバラの蔓は木の根にまで伝い、地中に潜っていく。
種を埋め込んだ木は次第に元気をなくしていき、周囲の数本の木も少しずつ元気がなくなっていく。]
ふぅ……
[暫くの間そんなことを続けて、種を埋め込んだ木は葉をすべて落としていた]
この辺にはいないか…。
[いばらの蔓は地をつたって、森の木と土の情報を伝えてくれた。
あたりに該当する獣は今この周辺にいないことがわかる]
ごめんね、枯らさない程度にしか養分もらってないから。
[葉を落とした木を優しく撫でてから次元の境目を探して再び歩き出した。]
―洞窟エリア・地底湖―
[そして三度戻ってきました洞窟。
もうここは嫌な思い出しかないので、早く抜け出したいです]
いないよね、こんなところ。
うん、いるはずがない。
[そう自分に言い聞かせて足早に洞窟から抜け出そうとする。]
―砂漠エリア―
暑い…。
[照りつける太陽、輝く砂、ここに海でもあればリゾートっぽいんだけどね。]
でも、生乾きのローブもこれなら早く乾くかな?
[そう一人呟いてフーゴの姿が近くにないか探す。
少し先に岩場になっている場所が見えたので、とりあえずそこを*目指してみた。*]
―砂漠エリア―
[焼けつく陽光に照らされげんなりしながら、何とか日差しを遮る場所をと、丘になった砂地を越えた。その先に見えた、砂以外のもの。
あれなら陰になるだろうかと、岩場へ向かって走り出した。自らつくる風に靡いてスカーフが、生き物のように揺れた。
岩場に近づくにつれ、ふと鼻を掠める匂いがひとつ。誰のものかはすぐに知れ。
逃げるかと周囲を見渡すものの、近くに空間の歪みは感じられない。
向こうも獣、こちらの匂いに気付けば追ってくるだろう。
ならばと、先に岩場にたどり着くと、陰に身を*潜めた*]
─平原エリア─
あたしじゃなくランダマイザのせいですっ!!
[ゼルギウスから逃げるように次元の境目に飛び込んだ時、そう叫んだが相手には届いたか否か。
ぽむん、と現れたのはさっきとは少し離れた場所。
その時には既にロミが居て、かけられた声に「遊んでるんじゃなーい!」と返したりした]
なんで。
[ぽふん]
ここばっかに。
[ぽむっ]
出るのかなっ!!
[ぽーん]
[その後(04)回ほど草原へと出て消えてを繰り返し。
一度勢いで{5}のエリアを余分に通過してから森へと到着した]
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