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―翌日・集会場入口―
[傷口はお世辞にも綺麗ではない。
マグナムの威力は拳銃でも熊をも殺せるほどなのだ。
そして所々焼け焦げた毛並みは…無残さを強調していた]
殺したくはなかったけど。
死んでる所も見たくはなかったよ…兄さん。
[そっと頭を撫でてその場から立ち上がる。
毛布を取って戻ると包み、ゆっくりと抱き上げた。
移動の途中で誰かとすれ違うことはあるだろうか。手伝おうと言われても首を振り譲ろうとはせず]
ラッシュが殺された。
サイキッカーは時間以外にでも手を出すつもりらしいな。
[手を緋に染めて取り乱すようでもなく淡々答える姿は、相手にどう映るだろうか。一斉時間の前、最後の語らいに使った個室に入ると、そうっと寝台へと横たえた。
やってくる者には追い払いこそしないが警戒の視線を向け、説明を請われた時だけ平板な声で自分の見た状況を*伝えるだろう*]
―集会場・個室―
…ぼっちゃま。
誰にお撃たれになりましたか?
[治療の合間、逃してしまった事柄を尋ねる。
声色に抑揚はなく、何時もとは違う様子は見えるだろう。
主人がごまかそうとするなら、答えるまで何度も尋ねて聞き出した。
告げられた名は、知り合って間もなく、でも親しみあると感じられる人だった。]
そうですか…。
[その事についてはそれ以上触れないものの、相手の名前はしっかりと記憶する。
そうして治療が終われば上着を渡し、主を部屋へ送ると申し出た。]
―― (回想)集会場・広間 ――
……。
[やがて面々が集う、時間。
こつこつ、と隅の方へ歩き落ちていた小型の拳銃を拾う。]
ごめんなさい。
[其れが、義務であるから。
胸中に渦巻く思いは、銃口の先の言い訳にもならない。
ただ、時が来て、引き金を、引いただけ。]
―― 回想・了 ――
ごめんなさい。
『私の為に、死んで?』
[彼らには届かない、テレパシー。
嘲笑うように、引き金を引いた。]
―― 回想・了 ――
[自身はどうするのか尋ねられれば。]
…………私は。
今日はここに、いようかと。
[そう言い同僚の方を見た。
様子のおかしな自分を気遣い主も留まるというのであれば、止める事はせず。
椅子をもう一つ用意し、暫く静かに座っていた。]
[どれくらいそうしていたのか。]
…………ぼっちゃま、私。
ぼっちゃまがご無事なら、何でもいいと思ってました。
誰が死のうが。
私が死のうが。
なのにジョエルさんが死んでしまった事が、すごく辛いんです。
どうしてなんでしょうね。
……変ですね。
[段々と、他人事のように呟く声は、低く掠れてゆく。
だが泣く事は出来ない。それはズューネには許されていない行為の一つ。
代わりに開いた右の目が真っ赤になってゆき。
生身の眼球から血の雫が一筋だけ、頬を伝い服におち、服を染めた赤と*混ざり合った。*]
―― 集会場・広間 ――
……。
[銃口はあまり面識の無い青年――ジョエル――へと向き
其れ其の物が理由と成り、銃弾の矛先となった。
酷い理由である事を彼が知ればどんな顔をするだろう。]
――っ
[発砲の反動で身体が大きくブレた。
その場に立っていられなくて、尻餅を着く。
矛先は彼の右耳を抉り、その先へ突き抜けたようだった。]
……
[狙いが外れたのだ、と知る。
私は、彼の頭部を狙ったのだから。]
………。
[ジョエルを狙ったナナを睨みつつも。
結局彼女はジョエルを殺したわけではない。
なにより、それは彼女の当然の権利の一つ。
残念と、呟く声には応えない。]
ねぇ、それよりも。
……聴いて?
[あぁ、と身体を震わせながら]
凄く、好い気持ちなの、今。
此れが本当の、快感って謂うの、かな。
愉しくて、愉しくて、しょうがないの。
みんなの声が、嬉しいの。
[恍惚の表情が天井を見上げ、
己が腕は自身をきつく、抱きしめる。]
………いいえ、違わないわ。
[ナナの方は見ず、短く答える。]
私の望みは。
生きて主を守る事。
[それ以上の望みはきっと許されない。
それ以外に心砕く事は出来ない。
なのに胸は痛い。
自分が招いた結果なのに。
否、自分が招いた結果だから。
痛みに何も出来ずに、ただ立ち尽くし耐えた。
慰めは、主が無事であるという事だけ。]
…………そう。
それはよかったわね。
[恍惚に歪み笑む彼女を、『私』は笑い、『いいこの私』は睨む。
二つが合わさった私は、冷めた眼差しで見てやるのみ。
ああ、花は堕ちてしまったと――思った。]
へぇ。
生きて主様さえ護れれば、ね。
ご立派。
[すぃと細まる眸。
転んで、地を見つめたまま。
それはまるでアリシアをみつめるように。]
主様だけは何が有っても、護ってね?
じゃないと私、泣いちゃう。
[ひひひ、とくぐもった笑いを零した。]
貴女に言われるまでもないわ。
[耳に付く声でこちらに語りかけるナナに、ぴしりとそう言い返す。
同時に頭の隅に微かにみえる、危険の予兆。
堕ちてしまった花は要らない。邪魔になる。
主の敵になりかねない――――。
微かため息にもならぬ程度の息を吐いて。]
貴女こそ…次は外さないで。
[そう告げた。]
[ず、ず、と身体を引き摺り
漸くという具合にノブの身体へ指先が触れる。]
……っ
………ぁ!
[もう少し、もう少し。
身体を引き摺って、何とか彼の状態を知れる位置へ。
その傷跡を見れば躊躇無く自分の衣服の袖を押し当てて]
っっっく
[目一杯の力で、その箇所を押した。
圧迫する止血法しか知らないから。
此れで止まってくれるかは解らないが、
今はただ、信じて圧迫する事しか*出来ないまま*]
そうねぇ。
私も、外れちゃって残念。
人の頭に銃弾が命中する所、なんて見た事ないでしょ?
[見た事が無いと思い込んでいるから。
そんな問い掛けで、くすくすと笑う。]
だぁいじょうぶ。
次は絶対、外さないから。
約束。 ね?
[愉しそうに]
そんなもの…。
[ナナの楽しげな声とは反対に、凪いだ透明な声で。]
見飽きたわ、10年前。
[過去を思い出し事実だけ告げて。]
…。
[約束、には答えなかった。
これ以上何を聞かれても話す事もないと言うように、こちらから声を切り。
暫しこちらの世界に一人で佇んだ。]
……。
[返らない声]
ねぇ、ってば。
[三度、紡いで]
……ふぅん。
[何か納得したように、其処で意識を一度、*切った*]
[主が寝入るの確認すると、そっと部屋から抜け出す。もう早朝に近かった。
静かに周囲の音を拾いながら歩き、足音に気づき振り返ると、パトラッシュがそこに居た。こんばんはと微れる声をかければ、向こうはジョエルの事を残念だったと呟いた。]
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