情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
どうして今なら?
……ミリィちゃん、どうにもならないなら、えと、どうにかしよう。
ヨハナおばあちゃん、辛いでしょう?
まあ、部屋にいっぱいあるし。
[メモ帳を先のように取り出して、ペンで円を描く。]
う、うん、どうにかできるなら、お願いするのです。
このままだと、御婆様が大変な事になっちゃうですよぉ。
[アーベルの言葉に、こくりと頷く。
じっとり重い感触は、自分的にもあんまり良い気分ではなかったりする]
……で、さ。
さっきも言ったけど。
嫌いなんだよね、そういうの。
[次いだ言葉はアーベルに対して。
先程、魔法に対して見せた不機嫌そうな色はなく、淡々と言う。
微かに口唇を動かして特定のものにしか聞こえぬことばを紡ぎ、二度目に指を弾くと、霧は薄れて老婆から離れる。牽制するように、周囲を漂ったままではあったが]
《……石も少ないし。
一先ず、逃げるのが先決かな。この場は》
[見つけられてもいないのだし。
妖精たれば逆境も楽しいと思うのだろうけれど、人の身を借りている所為か、気分はあまり明るくはならない]
んん、ごめんねミリィちゃん。
描けないと出来ないんだ。
でもどうして?
[不思議そうに、エーリッヒに問い返す。]
約束だから、大丈夫だよ。
普段使わないし。
ピアスあるし。
ピアスなかったらやらないよ? 怖いし。
別に、世界を滅ぼすだとか、そんなことは考えちゃないよ?
出来るとも思えないし、自殺願望ないしさ。
だから。
虹の天使を渡してくれたら、さっさと消えるんだけど――な。
[駄目かな、と首を傾げる。
一人を捕えたばかりでは妖精の王も力を揮えないか、現れる気配はなかった]
在るべきものは、在るべき場所……に?
[言葉を小さく繰り返し。
霧が離れたなら、ほっとしたよに息を吐いて、立ち上がる。
アーベルの言葉には、気にしないで、と笑って見せた]
……それが、嫌い。
[もう一度だけ呟く。
それ以上の声は返らない。
白い霧が濃さを増す。
人の姿をした彼はその向こうに、溶け込むようにして*失せた*]
……そんな事、冗談でも願うなんていわれたら。
ボク、全封印叩き破ってでも、成敗しますよ?
[半眼になって、物騒な言葉をぽつり]
渡してくれれば消える、って言われても。
それで、はいそうですか、って頷くのは、できないですよ?
[そも、どこにあるかわかってない者の方が多いのだから]
[ミリィが笑ってくれたので、にこりと笑い返して。]
んん、ヨハナおばあちゃんも大丈夫だね。よかった。
エーリ君が何で嫌ってるのか、わかんないな。
ちゃんと理由も教えてくれれば良いのにね。
[いなくなってしまった向こう側を見て、ぼんやり呟いた。]
て、あららぁ……。
[霧に消えていく姿に、ため息一つ]
ほんとに、もう……。
困ったひとですねぇ……。
[呟きの後、出たのは小さなくしゃみ。
どうやら、冷気に当てられたらしい]
うう……ちょっと、あったまって行った方が、良さそうです。
[湿った紅の髪を軽く摘んで、ため息一つ]
……そうですねぇ。
ちゃんと、理由も言ってくれればいいのに。
[アーベルの言葉に、こくん、と頷く。
白の鳥も同意らしく、くるる、と*短く鳴いた*]
うん、あったまったほうがいいね。
ここ、温泉だし。
ヨハナおばあちゃんも、もう一度入ったら良いと思うよ。
おれは、ピアス取りにいこう。
一個だとこころもとないからね。
あと、シチュー作るから。
ええと、材料ヨハナおばあちゃんから貰ってもいい?
[リクエストだったよね、と笑った]
あれだよ、エーリ君はシャイだから、言えなかったにちがいないよ。
[にこりと笑って]
でも聞きたいけどね。
ねえ鳥さん、やっぱり鳥さんも……ん、なんでもない。
いってくるね。
あとで、来ると良いよ。
小屋でちゃんと、あったかいもの作ってるから**
[像を見つけたら消えるなどと言うエーリッヒに物申したい事は山ほど合ったが、腰の痛みに声も出ない。睨むように唸っているばかり。
やがて指の鳴る高い音と共にようやく重みが遠のいて、婆は大きく息を吐いた。荒くなった呼吸を繰り返し、白い霧に紛れ消えて行く姿を皺に囲まれた目で睨む]
……ったく、あの馬鹿坊がァ。
守護妖精さんが村にくれたもんを勝手に持ってく何ざ、泥棒以外の何者でも無いさね。林檎の森番さんが耳にしてたら何と言うかねェ…いででで。
[既に居ない青年へ文句を言いながら上体を起こし、痛みに腰を抑えて蹲る。ミリィとアーベルとの間で交わされる言葉に否やはなく、ミリィの手を借りながら湯治再び*]
あァ、窓の鍵は開けてあるから材料は勝手に持ってお行き。
ツィムトが何か言うかもしれないが、これを渡しゃ大人しくなるさね。
―― 村の丘 ――
[風がそよぐ。
小高いその場所からは、村の光景がよく見えた。
事件に関わりのない人々に取っては、崖崩れによる不安と被害はあれど、いつもとそう変わりのない日々を送っているようだった。
視線を水平に戻す。
静かに佇む、冷たい石の並んだ墓地がある。
地域によっては妖精は死者の魂の成れの果てであるともいうが、生憎とここにはいないらしい]
[悪戯ものたちからの報告は、芳しくない。
元々、然程期待していたわけではなかったが。
気の短いかれらはそろそろ捜すのに厭きて、森に留まらず、騒ぎたがる頃。親の脅しが真実と、子供たちは知るのだろう。あるいは、親自身も]
お伽噺は作り物語だから夢があるんだけど、ねえ。
[楽しいことと、少女に嘯いたときの様子はそこにはない。
ぱらつく金の髪を掻きあげる]
―自宅―
[夕食は森番小屋で取り、残りのシチューは駄賃に置いて来た。
まだ痛む腰を宥めながら菓子を作っていく]
まったく肝心な時に姿見せないんだからねェ、妖精王は。
匂いに釣られて出てくりゃいいんじゃが。
[揚げたパンに詰めていくのはリディに貰った卵で作ったカスタード、栗の渋皮煮を砕いて入れたマロンクリーム、そして林檎の残りで作った今年初めての蜂蜜入りの林檎ジャム]
…ついでに辛子入りも一個作っとくかねェ。
[ふと思い立って悪戯としての定番も一個作り、二つの籠と一つの紙袋に入れて家を出る。薄茶猫も婆のいつもより遅い歩みをのったりと追っていく]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新