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─廃墟・中心近辺ビル屋上─
ま、考えすぎても始まらない、か。
……ほしいものがあって、それを手に取るための手段は、わかってるんだもんもね。
[零れたのは、小さな呟き]
んーじゃ、そのために動くとするかっ。
[軽い口調で言いつつ、屋上の縁まで行って、下を見る。
そこにいる姿は高低差で見えないが、気配は感じられて。
ふ、と浮かんだのは身の内に在る獣の笑み。
ばさり、と音を立てて翼を開き、ふわり、下へと舞い降りる]
─ →廃墟・中心近辺─
やれ。
[ようやくコートの穴を縫い終われば、小さく呟いた]
もう4人だからねぇ。動くヤツは動くだろう…戦闘も、多くて残り二回だから。
そうなると。さっきまで戦ってた俺が一番の狙い目かねぇ。
カードも他の連中よか持ってるし。
[そう呟けば集音機に指を当てて]
―廃墟・中心付近―
噂をすれば影、ですねー。
雷鳴のおねーさんもお元気そーで。
[舞い降りる影に向けて手を振った]
お互い、求めるものは一緒ですしねー。
というわけで、インフィニティ・ピース、ください。
[もう片方の掌では徐々に温度が下がっていた]
……。
[見つけた。
さて、やりあう手段はというと、互いの手の内を知り尽くせるもの同士、あまりややこしい手段は取れない。
ならば、最大級の一撃。それも分かっていても回避できない攻撃をやるしかないだろう。
男は姿を消したまま、どこからかブラウンへと近づき、そして───『カード発動』]
───I am the bone of my gun.
───(体は銃で出来ている)
[宣言の言葉の第1節を唱えつつ、まずは軽くブラウンの元へ手榴弾を投げ込む。
宣言は第8節まで及び、そこまで宣言したときに、この一撃は発動される。
発動まで異様なまでに時間がかかる代わりに、この一撃は強烈無比。
勝負は、自分が最も得意とする気配を経っている姿を、猟犬の最も得意とする嗅覚で見つけられるかどうかだ]
─廃墟・中心近辺─
やほー、氷華ちゃん。
元気そうでなにより?
[舞い降りた先にいた相手に向けて、にっこりと笑って手を振る]
そう言われて、はい、どーぞ、っていうヒトは、ここにはいないよねぇ?
[直球の言葉に返すのは、あっけらかん、とした一言。
左手は、右手の銀の蔦を軽く、なぜて]
……と、言うわけで、欲しいんなら、実力行使でどーぞ?
[ゆっくりと辺りを見回した。
声は聞こえない。
音も聞こえない。
しかし、異様な空気だけが漂っている]
…
[視線を周りに向けても分かる事はない。
しかし。
確かに殺意は感じていた]
こんな器用なマネが出来るのはなぁ。
[いくらふぬけているとは言え、裏で生きている者…相手の戦意は感じ取れる。
小さく呟けば頭をかきつつ。手の甲から銃身を出した]
─廃墟・中心付近─
ですよね。
はい、そうします。
[纏う空気が一気に温度を下げる。
噴出すように白い霧が周囲に広がってゆく]
――Ruhenebel.
[空気そのものが重さを増したようにすら思えるだろうか。
右手に氷刃も生み出し、距離を詰めようと走る]
さぁて、どげな結果ばなるか。
楽しみじゃの。
[闇色は中央に浮かぶホログラフを捉える。二か所で行われようとしている『デュエル』。その両方をホログラフは映し出していた]
こん『デュエル』ば終われば、いよいよ最終局面じゃのぅ。
……ぐー。
[言うだけ言ってまた寝たとか。あまり見る気は無いらしい]
まったく。
容赦が無いったらありゃしない。
[足下に転がる黒い固まりに気付けば、後ろへと跳躍。
爆発する事には、爆心地の中心となる事はないだろうが、コートの両腕の部分を焦がしているだろう]
俺は普通の人間だって事ぐらい気付いてるんだろう。お前は。
[やれやれ、と小さく呟けばゆっくりと腕を下ろした]
─廃墟・中心近辺─
[冷えてゆく大気に顔を覗かせるのは、内なる獣の笑み。
氷刃を生み出し、駆けてくる姿に飴色が険しさと、楽しげないろを帯びる]
Sturm,Anfang……Teilung!
[紡がれる言葉に応じ、銀の蔦は戦輪へ、そして、一つの戦輪は二つに。
両手に一つずつ銀を持つと、地を蹴って軽く、飛び上がる]
……高くは、飛べないかっ……。
[大気の重さに小さく呟きつつ、右手の輪を投げつけた]
[さすがだと思った。
音も気配も無いのに、対応してきている。
伊達に、自分同様に長年裏で生きてきたわけではない。危険察知能力が半端ではない。
だが、だからこそ、この殺意が感じられない言葉にはそこまで気にも留めず、目の前の攻撃のほうに集中するだろう]
───Steel is my body, and fire is my blood.
───(血潮は鉄で 心は硝子)
[第2節、朗読。
相手が避わした方向へ、更に手榴弾。
更に手榴弾。
更に手榴弾。
それは、無作為であるかのように、どんどんと数を増していく]
───I have created over a thousand blades.
───(幾たびの戦場を越えて不敗)
[第3節、朗読]
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