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ん?
[手を離せば扉が開いて出てくる小柄な影]
エーファちゃん、だっけ。
調子はどうかな。
[ぼう、とした様子の少女に声を掛けた]
…お身体によくありませんよ。
[仮にも教師に言う台詞ではない。
苦笑。そして、沈黙。]
私は…、その。手紙を読もうと。
部屋に戻り辛くて。
[嘘を吐くのは不得手で。
たどたどしく、事実を告げた]
ギュンターは時間的にはもう死んでいることにしたいなー。
まぁ、表で誰かが接触したら変えなきゃだけど。
殺すタイミングが難しい。
[ナターリエの問いには曖昧な微笑みを浮かべ]
うん、まあな。頭痛だ頭痛。ゼルギウスの薬がよく効いたみたいで、ずっと眠っちまったな。
変わったことは、特にないか?
…。
[ライヒアルトの答えに、そうか、とも言わぬまま。
軽く黙し指を唇に当てる。
あれだけ違うと、そう言い聞かせていたが。
ゆっくりと端から壊れていくような。
それでも、まだ。
何事も無く過ごせる事を願いたかった。
マテウスとライヒアルトをゆると交互に見る。
思考するように、探るように。]
―二階廊下―
お代はどうしましょうか?
今は持ち合わせが余り無いんですけど。
[説明の言葉一つ一つに頷きを。
差し出された小箱の中を受け取り、中身を確認して]
導眠剤ですか。
無理にでも休ませたい相手がいたら、食事か何かに仕込むかもしれません。
[冗談に似た言葉もやはり変わらない表情のまま。
受け取った小箱を大切そうに、そっと胸に抱いた]
そうか?
イヴァンの言葉を信じておこうか。
[どこか調子が悪そうにしているように感じたが、
それは心の内にしまっておいた。
ライヒアルトの返答にそちらのほうを見やり]
それじゃあ、人狼の見分け方とか、何か対処方法?
身を守ったりとかな。
そういうのについてなにか知らないか?
だいじょうぶ。
[声をかけてきた金髪の青年の顔を、子供はじっと見つめて答えた]
だいじょうぶ?
[そして、同じ言葉を彼に向ける]
自分で見つけちゃおうかなーと。
PL的にはもろバレですけど、まぁいいかっていうか。
でもPC的にはばれないよう見つけたいので、犯行時間と発見時間には差をつけたいんですよねー。
…本当に大丈夫か?
[付き合いが長いせいか、微かに感じとれる違和感に、眉を潜める。]
マテウスが言うように、辛いなら薬は早めに飲んだ方が良い。
進展、か。私らも、さっき着たばかりだからな。
相変わらず出られそうにないのが分かってるくらいだ。
[そうイヴァンに言い、茶を入れ差し出す。
どこか退屈そうなベアトリーチェには、やや苦笑してそっと金の髪を撫でた。]
あまり楽しい話でなくてすまないな。
猫も退屈しているようだ。
[と、先ほど置いたミルクをすっかり飲み干したヴィンテをみやり。]
[何処まで答えたものかと逡巡しつつも]
今回の騒ぎの事で。
少し、神父さまに…
お聞きしたいことがあったものですから。
後、ついでに、忘れ物のお願いを。
[読んでいない手紙。
それと、白い手袋を取り出す]
アーベル先生は、…ご存知ですか。
人狼について。
[封筒を脇に挟み、左手に嵌める、
途中で動きが止まった]
[唐突に口を差し挟む。どこか苦しげな表情で]
それなんですけどね……マテウスの兄貴。
俺、人狼を見分けられる、かもしれません。
だがそれは俺の勘違いで、俺の頭が狂ってしまっただけ、かもしれない。
─二階自室傍廊下─
代金は要らないよ、俺からの寄付ってことで。
[微笑みながらゆるりと首を横に振る]
無理してそうな奴が居るなら、そうした方が良いかもしれないな。
言葉で言って勝てるならともかく、そうじゃないならそれも手だ。
[冗談のようなゲルダの言葉尻に乗って楽しげに言った]
[小箱を胸に抱く様子を見やってから]
足りなくなったらいつでも言ってよ。
と言ってもそれが無くなるほど使うことになるかは分からないけど。
ああそうだ、代金。
飯作ってもらえるとありがたいんだけど?
[ふと思い出したように言って]
[おねだりするように人懐っこい笑みを浮かべて首を傾げた]
[小箱に落とした視線を上げたのは、良く知る声が耳に入ったから]
エーリッヒにエーファ。
おはよう?
[抑揚の乏しい声は、とおりが悪い。
聞き取れるかは分からないが、挨拶を]
[目覚めたイヴァンには、軽く視線を向けて。
それから、マテウスの問いに、改めてそちらを見る。
暗き翠には、微か、陰りの色彩]
……見分ける術は、ある。
生ける者を見極める力を帯びしものが、その力を正しく用いたなら、見出す事は叶うはずだ。
[もう一つの術には、触れなかった。
死せる者を見定める者。
御霊に宿る影を視る力。
死が絡むそれは、今は口に出すのは躊躇われ]
身を守る、の方は。
そういった力を持つ者もいる、という事は知っている。
だが、それがどこまで通用するかまでは、わからん。
ん?
[ゲルダの声でその存在に気付き]
お、エーリ君にエーファも居たのか。
[よー、と声をかける]
[ゲルダよりは声も大きく、通ることだろうか]
[ライヒアルトの話を聞きながらイヴァンの言葉を聴き]
つまりなんだ、
その見分ける術っていうのがあってイヴァンがもっていると?
[イヴァンとライヒアルトを交互に見やり]
力、特別な力がやっぱり必要な相手なのかね?
[自分の手を見てつぶやく]
なるほどなぁ…。
[そして再度視線はイヴァンとライヒアルトの方へ向ける]
ああ、成程。
[白い手袋][手紙]
[眼を遣る]
え?
[動きを止め][視線は動く]
…そうだな。
『人に化ける』だとか、『悪い子を食べる』だとか、…御伽話なら、よく聞かされたけど。
それ以上は分からないね。
[記憶を辿るように][左上を見]
[声は平静に聞こえたか]
そうか。良かったね。
[薄く微笑む。少しだけ心ここにあらずで]
だいじょうぶ、て、俺?
[疑問系で返された言葉に目を瞬く]
ああ、俺も大丈夫。
なんともないよ。
[そこに届く声。聞き取りにくい声もどうにか拾えて。
顔を上げてゲルダとゼルギウスの姿を認める]
ああ、おはよう、なのか。
[どこか精彩を欠いている声で応え、軽く手を上げた]
[ナターリエの言葉に猫と遊ぶヴェアトリーチェの姿]
たしかにつまらない話を聞いててもあれか。
気晴らしになにかして遊ぶか?
[笑いかけてヴェアトリーチェの頭を撫でた]
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