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[怪しげなパフェを呟くエーリッヒに溜息1つ]
………悪いことは言わん…
大人しく自宅で寝ろ
[と、鼻についているらしいクリームを拭いながら、そう命令口調で言う]
去年とかもバッチリ遅くなったけど、
「まぁ祭りだしね」っておかーさん全っ然気にしてなかったかな?
……うん、けど心配はさせないようにする。
ちゃんと遅くなるなら出かける前に言うことにするし。
[大きな掌が頭に触れればコクリと頷いて。
と、エーリッヒの呟きが耳に入れば]
………そこの屋台で、作ってもらえるか、聞いてみる?
[心なしか、真顔]
……僕に預けたら、秘密にならないと思うのだが。
[差し出された花火の束と、目前の少女とを見比べ。渋い顔]
[ユーディットから地図を受け取るも、彼女の笑顔からは顔を背けたままで。……しかし、くしゃくしゃになったそれは、地図として機能するのか、甚だ怪しかった]
ロックフェラー家だ。
……仕立て屋を営んでいると、聞いた。
[イレーネの言葉は、何処まで聞いているのだか。
それには敢えて言及せず、端的に、それだけを告げる]
[…少女に微笑まれ、その言葉を言われると…内心どう答えれば分からなかったが…
微かに…どっちに動かしたのか曖昧に、首を揺らし…]
…ロック、フェラー…ぁぁ。
[仕立屋、と聞くと頷き…メモにペンを走らせていく。
…しばらくして、メモを破き、ミハエルに差しだした]
広場…の、場所…この森、出たら、すぐに見つかると思うから…
広場の、場所が、分かれば…この地図、分かると思う…
……………
[少女のくすくすと笑う声が、妙に耳に付く]
……要らない。
第一、君が、自分で購入した物だろう。
[自分が貰う理由は無いのだと、言いたげに]
[イレーネの差し出したメモを受け取り、説明を聞きつつ、目を通す。
最早、元・地図となった手元の紙に比べれば、ずっと役に立ちそうだった]
……解った。
[広場の場所ならば、彼にも解る。小さく頷きを返して]
…………………………………………
[青年はエーリッヒの様子に溜息をつく。
…”これ”は一人で自宅に戻れるのだろうか…一抹の不安。]
…おい、自宅まで歩ける…のか?
[エーリッヒを覗きこんだまま、ゆっくりと聞く]
ん。
[小さく頷くと、マフラーの下で微笑み…]
じゃ、あたしはこれで…
まだ、人も、いっぱい、居ると思うし…
気をつけて、ね?
[ふと、赤髪の少女…何処かで見た気がするのだけれど。
しかし、暗闇の中、淡いランプの光じゃ良くは分からず…
ばいばい、と、軽く手を振ると、一人…少し寂しかったが…出店の灯りまで*歩いていった*]
だって、あなたに見せたくて買ったんですもの。
でもいらないのなら、仕方がないわね。
[少女は、大きなポケットに花火の束を収めると、スカートの裾を摘んで、優雅に正式の礼をした]
それでは、ごきげんよう。
[ふわりとスカートの裾が翻り、紅いお下げが後を追うように閃いて、少女は軽やかに、闇の向こうへと駆けていく]
またね!妖精さん!
[遠くから風にのって届いた声は、*誰に向けてのものだったのか…?*]
[手を振って立ち去るイレーネと、軽い足取りで駆けて行くミリィを見送る]
[耳に届いた声には、矢張り、訝んだ顔をしたが]
……行くぞ、ユーディット。
[そう告げて、広場へと足を向ける]
ありがとう…ございました…。
[去っていくイレーナに、ぺこりと頭を下げて。
姿が消えるまで、見送る。
…こんどこそ、はぐれたら御終い、と。こっそり主のコートの端に、手を伸ばして*握り締めながら。*]
[リディの問いにコクリと頷き…かと言ってリディを放置するのも…]
こいつの家とリディの家は…近かったか?
[自分の家が遠いのはこのさい置いておこう。
…青年はどう言う順番で道を辿ればいいか考えつつ]
…んぁ?
[ワンテンポどころか一小節くらいは遅れた反応。
寒そうにくしゃみ。]
…戻って寝る。
[自宅へふらふらと。
たまに街路樹にぶつかったりとか]
[外套の端が引かれる感覚に、気付かぬ筈もなく。
けれど、無理に払う事もせずに]
[メモと周囲とを見比べながら人通りの多い方へと歩み、
屋台の前に群がる人と、布団を被った奇妙な物体を見た。
――否。
見なかった事にしたかった。
その直ぐ傍を、さっさと通り過ぎようと思った]
家?…家なら…。たしか、この通りを…
…って。あ。エリにぃー…?
[街路樹にぶつかる様子をみれば、あーぁ…と小さく声を上げて]
……うん、確か…ここからエリにぃの家の途中に
あたしの家があるから…。
途中まで、あたしもエリにぃ送ってく…事にする。
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