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でも覚え……違うな。
忘れないで
「力を貰う」
という事は、その相手を”殺し”て”喰らう”こと。
ひとにとってはそれは”殺人”。
怖いことで、悲しいこと。
どうしたのって。
[マイコにはどう声を掛けてよいものか分からず。
困惑した表情で戻ってゆくのを見送って]
もしかして昨日の雨ですか?
…風邪薬ってどこにあるのかしら。
[距離を取るヨウコの様子には気づいたものの、軽く、視線を投げるだけに止める。
昨日から感じている違和感の理由は、気づいてはいるけれど。
今は、それを追及するよりも気がかりな事があって]
夏風邪って……っとに、もう。
[ウミの返事、つい、呆れたような声が上がるものの。
案じているのは、表情を見れば誰の目にも明らかか]
[鍋の大きさがあるから、
大人数にはあんまり向いてないんだけど。
そんな事を思いながらも、手は、調理を進める。
団欒の声は、まるで、昨日までと変わらない。
世界は、昨日で、変わってしまったはずなのに。
この日常的な光景は、ある種、異様なように思えた。
ショウにヨウコの小さな声は届かなかったが、
寮母である彼女がここにいないという意味は、
…既によく、理解出来ている。
ただ、認めるのを厭っているだけ。]
[フユは、冷蔵庫のドアに残された覚え書きに目をとめた。
庫内から水羊羹を取り出し、足で冷蔵庫の扉を閉めながら戸棚に手を伸ばし、引き出しからスプーンを取る。]
ああ、そうか。
力貰ったら死んじゃうんだっけ。
[小さき憑魔は無邪気に笑う]
一緒になるから寂しくないのに。
[願いを叶える為の正当化。
それが歪みであることにヨウコは気付くことが出来ない]
美味しくなるならその方がいいね。
きっと力も増えるんだよね。
[希望的観測、楽観的予想。
ただその言葉を信じて、自分に都合の良いように解釈する]
―――…、っつー。
[左の人差指の脇から、緋色が流れ出る。
反射的に口に含むと、舌にざらりとした味を感じた。
塩味。俗に言う、鉄のような味、だろうか。
痛みは、現実に引き戻させる。
今が現実だと、知らせる。]
…後で、消毒しよ。
[面倒だと思いながら、油を敷いた鍋に材料を放る。
大人しく待機していた仔犬がピンと耳を立て、
調理室の中に駆け込んだ]
[血の匂い。甘い甘い匂い。
微かなそれにピクリと反応する]
リュウ?
[けれどそれより早く動き出したのは仔犬。
調理室に駆け込んでゆくのを見て、ゆっくりとその後を追う。
入り口から中を覗き込んで]
一之瀬先輩、どうしました?
[気付けば日は暮れていた。
殆ど動かずにいたとて、丸一日食わないでいるのは流石に辛い。喉が食物を受け付けるかは別として。
とにかく何か口に入れようかと階段を降りる途中、少女と擦れ違った。その様子に僅か違和感を覚えながらも、階下へと向かった。]
―寮2階→…―
…………うー、だってしょうがないじゃない
まさかあんなことが起こるなんて思ってもいなかったわけだし
おかげでお風呂に入るタイミングが遅れに遅れて
[そう言いながら椅子に座ると、ぐてーっと机に突っ伏し]
甘いの?
この匂いみたいに?
[少しだけ浮かれたようなコエ。
期待に満ちて]
早く食べたいな。
ここに司がいなければ、すぐにも食べられたのに。
[教わったことは憶えていた。
司は奪うモノ。
今、手を出しても妨害されるのは目に見えている]
ざんねん。
んぁ。
[外からかかる声に、鍋から視線を外す。
遅れて、足下に不安そうに擦り寄る仔犬]
大丈夫ー。
指、切っただけ。
リュウもそんなに心配すんなー?
[グラスを盆にのせ、冷蔵庫から麦茶の入ったポットを出し、戻ろうとする時にフユがこちらにやってくるのが見え、すれ違い様感情のこもらぬ声で一言。]
――昨日はどうも。
[そして、皆の待つテーブルの方へと。]
……まあ、それはそうだろうけど。
[昨日の出来事を思い返す刹那、僅か、表情は陰りを帯びるか]
とにかく、ちゃんと水分と栄養とって、ちゃんと休んで。
……医者にかかれる状態じゃないんだから。
[それでも、陰りは一瞬で振り払い。
いつもの調子で、こんな言葉を投げかけて]
…救急箱、持ってきた方が良さそうですね。
[血の流れている指をじっと見て。
小さく頭を降るとそう言って踵を返す]
皐月さんの部屋には、薬も確か置いてあったはず。
ちょっと取って来ます。
[足早に皐月の部屋へと向かう]
[ひとまずはぐったりと机に突っ伏しているツインテールの人の横に麦茶を注いだグラスを置き。各務の「医者にかかれる状態じゃない」、との言葉に怪訝そうな顔をし。]
……どういうこと?
[口を挟む間を与えずに立ち去るヨウコに瞬き、
こちらを見上げる仔犬に視線を下ろす]
…大丈夫だって、言ってんのになー。
[呟くショウを咎めるように、きゃん、と一声。
軽く目を瞑って、肩を竦めた。]
と、火っ!
[危うく目を離すところだった。
慌てて調理を再開して、手早く仕上げ、器に盛りつける]
あ、ありがとうございます、霧生先輩。
[麦茶を用意してくれたサヤカに、にこり、と笑んでこう言って。
投げられた問いには、ほんの少し、表情を険しくして]
……出られないんです……学園の、敷地内から。
外部との連絡も、取れなくなってるし……。
[だから、と。呟くような声は、苦いものを帯びて]
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