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…ですね。
[玲の様子を見るに、兄はいて欲しいのだろうか。と思う。が
同じように外に行っている自分がかける言葉も浮かばずに、ただ同意を示すだけでいて]
悪かったと思ってるが、私にも色々あるのですよ
[裕樹にそういって困ったようにこめかみの辺りをかく]
その様子なら、加減せずとも良かったか?
[けらりと笑い]
さすがに人前だから、ヘッドロックは自重したんだが。
良かったな、他に人が居て。
可愛いレベルですまない悪戯なんか、そう俺はしないしな。
へ?
イヤ、今日は丘行ってねェから・・・・行かなくて良かッた。
[一瞬眉を顰めるが、ほうと息を吐く。
それも何か間違っているような。]
今年は人多いモンなァ。
禁煙に丁度イイかもよ?
[冗談めかして、またへらりと笑う。]
・・・・ん?そッか。
てっきり何かやらされてるモンだと思ってたケド。
[ポケットの中へと動く右手に、何気なく視線を向けた。]
そう、だね。
私も、あんまり得意じゃ、無いし。
少し、羨ましい、かも。
[玲の頷きに合わせるように頷いて。
聡から向けられた言葉には]
…小説を書くのは、好きだから。
読んでくれて、面白いと、思ってくれる人が居るから、書き続けられる。
凄いのかは、分からないけど。
聡君は、読まない人、なんだね。
涼ちゃんと、同じ、かな?
[そう言って小さく笑った]
あ、そうだ。榛名さん、小説読んだよ。面白かった。
可愛い文章書くのかと思ってたから、ちょっと意外だったけど。
[まぁこれは先に筆者本人を見てしまったから先入観が入ってしまった為だが。
どちらかといえば感想が、文章なんかに偏ってしまったり。]
ちょっと本は今部屋に置きっぱなしなんだけど…後で持っていくね。
加減してくれたほうがいいに決まってるでしょ。
他の人がいてもいなくてもね
[笑う裕樹を見て嘆息。]
まさかここであうとは本当思わなかったが
…そういえば裕樹はなぜこの村に?
[裕樹の場合は旅行から、建物。榛名について。色々あるぶん逆に見当がつきづらい]
[小百合から向けられた言葉に嬉しそうな笑みを浮かべ]
本当?
文章は、内容が、内容、だし。
そう言う風にしか、書けない、って言うのは、あるけど。
そんなに、意外、だった?
[自分がどんな文章を書くかは自分自身では流石に理解しているために、自分が別の文章を書くような雰囲気を出しているとは分からない。そのため不思議そうに首を傾げた]
うん、いつでも、良いよ。
欲しかったら、持ってても、良いし。
行ってないなら、田んぼに落ちてないのを祈って探すしかねぇな。
[そこらはやっぱり他人事なのか、さらっと言って]
人が多いなら遠慮するのはまあ、当然だが。
禁煙とか。それはお前、俺に死ねと言うのと同義だぜ?
[結構、本気で言っているらしい]
んー、まあ、手伝え、とは言われはしたが。
歴々の小言と厭味に付き合わされるだけになりそーなんで、な。
[手ぇ出したくねぇんだよ、と。
軽い口調で言いつつ、ポケットの中で右手をぐ、と握る]
[桜の下をあとにした後、祀りに際しての監督をしていたが、憮然とした顔のままだったので相当村人たちをビビらせていただろうか。
そんな雑事をこなして、道を歩いているとそこには孝博と史人]
こんな道端でなにをしているのだ?
[その顔はまだ微妙に憮然としたまま。]
っと……よぉ、晴坊っちゃん。
[不意にかけられた声に、そちらを振り返り]
何って言われても……。
道端で偶然出会って、立ち話ってとこかね。
[軽く言いつつ、憮然としたものを残す表情にはやや、首を傾げ]
涼ちゃんも、小説、読まない、みたいだから。
[不満げな聡に事実だけを述べ]
同、じ…?
[自分達が同じだと言われ、少し考え込む]
…ちょっと、違うんじゃ、ないかな。
確かに、好きなこと、だけど。
私には、小説を、書くことしか、出来ない、から。
似てるようで、違うと、思う。
[言いながら、少し表情が歪んだ]
[こめかみの辺りを書く蓮実を見ながら]
…色々……か。
ま、来る前だったら納得しなかったかもしれないが、今は少し納得もできるさ。
何分、こう言う村だしな。
榛名先生の場合も、琉璃の場合も、言い触らさない方が得策だろうさ。
[小百合や聡と喋っている榛名をちらっと見る。どうやら治まっている様子
声をかけることがまた負担になると思い、触れずにおきながらも
この中でタバコを吸う人間。と小百合に一度目を向けて確認だけした]
うッわー、ソレが一番困るッて。読めなくなッちまう。
[今の時期はしっかり水が張られています。]
アハハ、じゃーオレ殺人未遂?
ソレで捕まりたかァねーな。
[もはや何の話だか分からないが、けらけらと笑った。]
あァ、やっぱそーか。
大変ッスねェ、由緒あるトコの長男坊ッてのは・・・・
[話しながらも何か気になるのか、視線はちらちらと史人のポケットに向けられ。]
加減無しの方が、後には引きにくいが。
[言外に、まだ何かあるかのような物言いをして、にやりと笑う]
ここで会うとは…は、俺の方だって思ったさ。
何しろ今回の旅行先はほとんど誰にも話さなかったし。
どうして…って、
[思い付きに人差し指を立て]
運命に呼ばれたからだな。
おォ、晴・・・さん。
[名前と敬称の間に微妙に間があった。]
オレは、探し物の途中・・・ッスケド。
・・・・何かあッた?
[憮然とした表情に、史人と同じく首を傾げた。]
[きゅ、と少しだけコダマを抱く腕に力が込められた。それを感じ取ったコダマが少し苦しげに、にぃ、と鳴く。それに気付きハッとしてコダマに視線を落とし、「…ごめん、ね」と言いながら抱く力を戻した。
歪んだ表情をどうにか戻して。小百合からの言葉には]
そう、見えたんだ。
私は、ああ言う、文章の方が、好き、かな。
書き慣れてるから、って言うのは、あるかも、しれないけど。
うん、良いよ。
私の手元に、あるよりは、誰かに、読んでもらった方が、嬉しい、し。
お礼なんて、良いよ。
[ふるり、横に首を振った]
…まあそういうことなんで、察しがよくて助かる
悪い村ではないんですがね…
[元から己は何かを言いふらすような性質でもない。
その点は裕樹に説明する必要もないだろうと特に何かいうわけでなく]
いやいや、さすがにもう勘弁して欲しい。
話せる範囲であるなら洗いざらい吐くから
[降参というように手をあげてみせ、立てた裕樹の人差し指を見て]
運命…そうかもしれない…かな。何か帰省が重なっているし
[首をかしげながらも同意を示す、いろんな意味で]
……そうなってない事は、祈っとく。
資料水没はきっついからなあ。
[祭りの資料ともなれば、再度集めるのは相当な手間だろうし、と思いながらさらっと言って。
笑いながらの言葉には、なら止めるな、と真剣に突っ込み]
まぁ、な。
ま、俺の場合はある意味仕方ねぇけど……。
[何気なく言いながら、向けられる視線は気になるようで、またポケットから手を出して。
ごく何気ない様を装い、首の後ろに持って行く]
[聡の言葉や榛名の答え。
それとなく聞きながら、視線を転じた。
軒先で風に揺れる飾り紐。
村人なら一度は作り方を教わる紅のそれ]
今年も始まる、な。
[冷たさを増した風に、ポツリと呟いた。
手に持っていた小さな小さな飾り紐も風に揺れた]
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