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[だいぶ奥まで来て、地面に腰を下ろした。
そのまま、地面に仰向けに横になる。
目を閉じると、色々感じられる。
そしてそのまま、彼女はうとうとと*眠りについた*]
[人の多い北の通りを抜けて、中央の広場では夕の赤に染まる水が流れてゆくのを見送り、薄紅の花びらが降りそそぐ西のほうへと向います。
しばらくすると、いつもの「Kirschbaum」の庭の桜に、誰か居るのが見えました。夜のそらよりも深い、髪のいろ。そばには羽を夕焼けのいろに変えた梟。]
こんにちわ、ヴィンター。
お休み、オトフリート?
[小さく挨拶を口にして、一度てのひらの中の輪に眼を落しましたが、ねむっているのを邪魔してはいけないと、そっと過ると、外れの方へと足を進めます。]
[聞き憶えのある鳴き声がベアトリーチェの耳に届きまして、なんだろうと首をかしげるように頭を動かすと、肯いているアマンダの姿がありました。
ぱちくり、緑の眼をまたたかせます。]
[千花はやっと気が済んだのか、肩から頭に移動し張り付いた。
円らな目は閉じられ、それと入れ替わりにアマンダの目が開く。
茶色の瞳は硬質な赤みを帯びて、何度か瞬きつつ辺りを見回す。
ちょうど、緑の眼が瞬くのと、視線が合っただろうか]
―北通り―
[遺跡を立ち去ってから、街へはいる北門にはベアトリーチェが佇んで居た筈なのだが、大柄なものの多い冒険者たちの人波にあって、少女はとても小さく、またミハエルの視線も低すぎて、結局ミハエルは少女へ気付くことなく街へ入った。]
[涙も凍てつくような、銀世界で悲しみ泣くものはない。
人間界へも親しいものが居る訳では無く、(イレーネは涙こそ流さなかったものの)不慣れな光景へ遭遇した所為で、いやに動揺していた。また、何故己が動揺しなくてはならないのかと憤っても居た。
気が散っていた。気が付くと、おかしな所で道を曲がり、通りから少し外れた路地裏へ入っていた。]
−西部・桜−
お休み、アマンダ。お早う、千花?
[呼び間違ったのか、わかっていたのか、定かではありません。そちらに近寄りながら、にこっと笑って云うベアトリーチェは、まるで昨日騒ぎがあったことなんて嘘みたいなふうでした。]
そらのいろの変わるこの時間は、とても素敵だね。
―北通り・路地裏―
[北通りは、遺跡を訪れる冒険者やトレジャーハンターを目当てにした商品を取り扱う店が多い。それらは大概、一般生活には全く不要な品で、なかには殺傷能力を求めた物も少なくない。
そんな通りから裏路地へ入ると、夜が近付かないと扉の鍵を開けないような、怪しげな店々に鈍く揺らめく明かりが灯り始めて居た。]
[そういった店を訪れるのは、自称強者のならず者が多い。]
[殆ど前も見ず歩いていたミハエルが衝突した男も、そういった路地裏事情のご多分に漏れず、全身からいかがわしい空気を発散させていた。]
[アマンダは不思議そうに目を丸くして、笑う]
・・・・・
うん、おはよう。お嬢ちゃん。
空とっても、素敵ね。きれいきれい!
[わかられているのかなんて気にせず、空の色に目を細める。
端的だった口調は、舌足らずな口調になっていたけれど、どれほどの違いがあるのだろう。
ただ、頭上の千花は動くことなく、円らな目を閉じたまま]
―北通り・路地裏―
[定型文による恫喝からはじまり、黙るミハエルをよそに、男はさっさと抜刀する。いやに巨大なクレイモアが、空を焼き夜を呼ぶ茜色の陽を受けてぎらついた。]
[お前みたいな生意気そうな餓鬼は斬り甲斐がある、とかいう男の長口上はすべてミハエルの意識を上滑りしていた。全くそれどころの気分では無い。]
[外套の裾を払ったミハエルは帯刀していない。]
[それを見るや、ミハエルが魔法を使う者だと判断した破落戸の口上は更に続く。クレイモアの刃にびっしりと埋め込まれた石は、魔法を封じる効果があるとか、今まで何人の魔法使いを斬ったとか何とか。]
─Kirschbaum・庭─
[目を覚ました時にまず感じたのは、柔らかな地の力]
……巨蛇の御大?
[とっさに口をつく名前がそれというのもどうなのか]
いや……んな訳ないな。
[当然である。
傍らの白梟は、そんな彼に呆れ果てた視線を投げ]
ベアトリーチェだよ。
ベアトリーチェ=ブルーメンガルデン。
[まるで初めて逢う人みたいに、ベアトリーチェは名前を云いました。]
お日さまは天末に姿をお隠しになって、月がやって来るまでの、わずかな間。
白も、赤も、青も、黒も、
まったく違ういろなのに、今だけはいっしょになるんだ。
[云うとおり、そらにはたくさんのいろがありました。まるでとりどりの宝石を鏤めたように、きらきら、きらきら、輝くのです。けれどもそれは、今にも闇の彼方に沈んでしまいそうでもありました。]
綺麗で、不思議で、少しだけこわい時間だね。
[くるくる、くるり。無限の輪を、小指の先に引っ掛け、回します。]
ふう……さすがに、昨夜の無茶が祟ったか。
……よもや、命竜の御方様の夢を見る事になるとは……。
[自嘲的な笑みがこぼれる。
正確には幼竜として生れ落ちたばかりの頃──魂の抱える知識と力に、器が追いつかずにいた頃の自分の夢なのだが。
そこには彼を育てた生命の竜王の姿が必ずあるから、その夢と言っても間違いはない]
―北通り・路地裏―
[ミハエルの挙動は、毅と腕を向けただけ]
[クレイモアの刃に埋め込まれた石が、男の目の前で砕け散った。特注らしかった石の埋め込んであった箇所からは、氷の結晶が生まれて見る間に育って、鋼の剣を食い破っていく。
男の手の中で、大剣が砕けた。結晶の先端は鋭利で、男の手と、手首を通る太い血管を突き破った。育ちすぎた氷が弾け、細かな結晶が夕日を受けて輝きながら散った。夕日に染められた氷はあかく、男の血の色よりも鮮やかだ。]
[きらきらと]
[赤い結晶が散り落ちるのを見据えながらミハエルの心は落ち着きを取り戻していた。]
[心を凍らせるのだ。]
[流るるのは水、燃え揺らぐのは炎、凍てつき動かぬものは氷]
[ミハエルが去ったあとも、路地裏には冷えた空気が渦巻いていた。夕日が姿を消すより前に、風が吹き込んでそれを*散らした。*]
さて……さすがに、この状態では真面目に何か食べないとまずい、か。
「……当然ですな」
……はい、はい。
俺が食ったら、お前にも付き合うよ。
[白梟の突っ込みに苦笑しつつ、店内へ]
─…→店内─
[アマンダは、ベアトリーチェの自己紹介に頷く。
けれど、口から零れるのは前と同じ呼び方]
うん。しってるよ、お嬢ちゃん。
そう、一緒なんだ。仲良しだね。すてき、すてき!
うんときれいな子(宝石)達も、敵わないね。
[アマンダは闇に沈むの最後の光が煌くのを、嬉しそうに見上げた。
けれど、少女が無限の輪を回し始めれば、一歩後ろへと下がる]
…うん、そうだね。怖い。
[アマンダの視線は、砕く力持つ力の輪へと釘付けになる]
─Kirschbaum・1階─
「お目覚めか? 余り、無茶をしてくれるなよ」
[店内に戻るなり、投げかけられたのはこんな言葉。
声の主──店主を見やれば、険しさを帯びた碧の瞳に見据えられ]
……はは……申し訳ない。
[それに返せたのは、苦笑を交えたこんな言葉。
取りあえずは、とカウンター席に座って、紅茶と、軽い食事を頼む]
うん、わかっているよ。
お嬢ちゃんではないよ。ベアトリーチェだよ。
[もう一度だけ、云いました。
後ろに下がるのと、眼が注がれるのには、気附いたでしょうか。くる、くる、回る輪は宙に放られ、そらのまん中に姿を現した月に重なるようなかたちになって、それから、また小さな手の中に納まりました。]
なんにもしないよ。
ベアトリーチェには、なんにもないのだもの。
[ざわざわ、ざわざわ。周りではたくさんの人がお喋りしています。]
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