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―― 客室 ――
[左肩の違和感も治まり、どうしたものかと考え始めた頃
食事の用意が出来たとアーベルが言いに来たので部屋から顔を出す。]
アーベルさんが作ったの?
相変わらずマメだなー。
ん、冷めないうちに食べるようにする、ありがとう。
[礼を言って一度引っ込みランプの火を消してから、食堂も兼ねる広間へと向かう]
―― 宿泊施設・広間 ――
[そこにはもう先客はいただろうか。
とりあえず空いている席について食事を始める。
テーブルに並ぶ料理は急ごしらえとは思えないほどちゃんとしていて>>35]
あ、おいし。
[などと思わす声に出してしまった。
青年には好き嫌いはない。
過去にはあったが、師匠と婆ちゃんにしっかり矯正させられた。
怒られたわけではない、「嫌い」などといえば婆ちゃんがそれはそれは寂しそうな顔をしたからだ。
あの顔に抗える人がいるなら見てみたい、と思う。
尤も、半分以上は、そうすれば言う事を聞くとわかっての物だったのだけど。]
―― 客室 ――
[食事を終えて、部屋に戻って窓の外を見る]
わっちゃー
これ、本格的に吹雪いてるなぁ……
となると、明日は家の修繕依頼が増えそうな感じか。
[あまり多いと師匠一人では捌ききれない。
昔は自分以外にも弟子はいたけれど、独立して他の村に行ってしまったから。]
なるべく早く帰りたいんだけどなぁ
[数日、といわれたのを思い出して溜め息をつく。
行き先は言ってあるし、この天気なら今日は戻らないとわかるだろうけど]
でも、ま、俺のせいじゃないし
文句はギュンじーさんに言ってもらおう。
[そう決めて、やることもないしと早めにベッドに入る。
枕が替わって眠れなくなるようなガラではなく、あっさりと深い眠りに落ちていった。]
―― 翌朝・客室 ――
[眠りは、誰かの声と足音、そして扉を叩く音で破られた。>>47]
ん……あれ、アーベルさんの声?
なんだろ、随分……っ!?
[慌ててる様子に気付いて起き上がろうとして、左肩に痛みを感じて顔を顰めた。]
なんなんだよー、もー
……わ
[ちらりと服の隙間から覗いた肩の痣は昨日よりも色濃く……まるで]
……母さんのと同じ、花みたいな痣……
[そう意識した途端、つきりとまた痛みが起こった。
「もし母さんが戻らなくてもいい子でいるのよ。
母さんは、いつでもお前の事を愛しているわ」
不意に思い出す、ずっと忘れていた居なくなる前の母親の言葉。]
何で、今思い出したんだろ……変なの。
それより、何があったんだろ?
[ベッドから降りて、髪も撫で付けずに廊下に顔を出す]
アーベルさん、何が……
[聞き終わる前に聞こえてきた言葉>>53
おっちゃん、というのは確か管理人の事のはずで……]
殺されて、た?
なにそれ
[急なことで考えが追いつかない。
ふと見ると別の部屋から顔を見せたゲルダも黙って彼らを見ていた。>>54
ギュンターとアーベルの会話を聞き、立ち去る団長の背を見遣って>>55]
最悪、って?
[などと訊いてみる。橋が落ちた事を、青年はまだ知らない。*]
―図書室―
[女が手にしたのは、古びた絵本だ。
村の中に娯楽は少ない。
文字が読めるようになれば、幼馴染で肩を寄せ合って読んだのを思い出す。
この本の最後のシーン、大団円の中の挿絵には王女様の友人だった動物が欠けていた。
王子様と結ばれる事が話のメインという事もあったのだろうが、いないのは哀しくて。
こうすればもっと素敵になる、と少女だった女は動物達を書き足したのだ。
勿論、親にはこっぴどく叱られて、教会に謝りに行く事になったが。]
…懐かしいなぁ。
[女はそっと絵本を抱き締める。]
…どうして無茶をしたの。
貴方が生きていてくれないと、意味がないのに。
[雪降る夜に無理をしたのが原因だという事だったが、急いで帰る必要はなかった。
一人にさせまいとしてくれたのだろうが、帰らぬ人になってしまった方がずっと辛い。
夫の両親は息子を失った悲しみに耐えかねて彼の姉の元に身を寄せてしまったが、女の両親はこの村の中にいる。
最初は嘆く女を心配し、寄り添ってくれていたが、
つい最近、新しい人を見つけなさい、と言われ、息が止まるかと思った。
『こんなに愛している人を忘れろっていうの。
母さん達には私の気持ちなんて分からないんだ。
出て行って!』
そう追い出して以来、両親とは顔すら合わせないでいる。]
[貸し出しを許可されていたなら、適当な本を見繕い、絵本と一緒に携えて図書室を後にする。
渡り廊下を渡って宿泊施設の方へ戻れば、夕食の時間になったか。
女は話に耳を傾けながら、食事を進める。
昔の女を知っていれば、その姿はとても静かだ。
誰かとの食事は久しぶりだ。
こんな吹雪の夜だからこそ、その事実に安堵していた。
宛がわれた部屋に戻った後には毛布を被って眠ってしまう。]*
― 初日・客室 ―
[一人きりになると、外の音が妙に耳についた]
なんだかなぁ。
セシィに借りた本の話じゃないんだから。
[町の友人が貸してくれたのはミステリー小説の類。雪に閉ざされた館の客人に殺人鬼が混ざっていて、最初の犠牲者が…]
あーっ、ナシナシナシ!
集まったのはパーティのお客なんかじゃないんだしっ!
[耳を塞いでブンブンと首を振る。
余計なことを考えるのは止めようと、頭から毛布を被って目を瞑ったのだった。
そして、翌朝]
―― 翌朝・廊下 ――
[やはりよくわからないというゲルダに>>56意味ありげな言葉を向けて
こちらに気付いたアーベルが顔を向ける。
返ってきた「最悪」の意味は>>64]
え? 橋が落ちたって? 本当に?
そんで、管理人さんが殺された、って……
[わけのわからない、と言う前置きも気にはなったけれど
第一、こんな所で人が殺される自体が既に「わけがわからない」事で。
つきり、また肩がひどく痛んだ。]
広間に集まれ、か。
もともとの用事もあるだろうし、こんな事になったら当然かな。
団長さんも大変だよね、元の用もまだ済んでないだろうに。
[呼び出された理由と今の状況が結びつくとは思えずそんな風に言って]
んじゃ、ちゃんと仕度してから行くよ。
それと……何か手伝える事があったら言って?
女の人じゃ出来ないこともあるだろうし、力仕事なら自信あるから。
[そう言って掃除をしてからと言うアーベル>>73を置いて一度部屋に戻る。]
―― 翌朝・客室 ――
[部屋に入り髪と服を調えて、そっと左肩に触れる。]
なんなんだろうな、ほんと。
[先程まででは無いけれど、鈍い痛みはまだ残っている。
あれとこれとは無関係のはずなのに……何故か胸騒ぎがして。
行けば、話しを聞けば何かわかるのだろうと]
流石に、もうちゃんと話してくれるだろうし。
[何より、ここに呼ばれた理由さえ訊いていないから
伝言の通りに、広間へと足を運んだ。*]
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