情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
左様に気が向いたのだから仕方なかろうね。
[己が事ながら他人事のように揺藍に返して]
涙しか流れ着かぬか、
なれば感情の往きどころかな。
うれしきものなれば好いけれども、
かなしきものなれば悪しものよな。
[立ち去るえいかにまたね、と声をかけ。
揺藍の返事に、こく、と頷く]
じゃあ、にいさまとお呼びする。
わからないの。風漣と同じだ。
[ふわりと笑みつ、こう言って。
仲良う、との言葉に、またひとつ、頷く]
うん、仲良くするの。
ねいろも一緒に、ね。
[未だ起き出す気配のない─先の事には気づかぬ故、未だ眠りの内と思うまま─、もう一人の童の名を呼びつ、首を傾ぐ様は嬉しげで]
さて。
此方は川でも見に往こうかな、
身を清めるにも好いだろうから。
天狗の里へ連れて往かれるなら、
それなりの準備も必要だろうてね。
[終わりの言葉は誰にともなく諧謔めかして]
濃色の子も臙脂の子も、
しっかりと食を取るようにね、
寝る子も食べる子も好く育つと言うのだから。
…何が残念なものか。
人をからかうのはそんなに楽しいか?
[次に顔をあげたときには雅詠を見ゆる蜜色は微かな憤りに満ち]
…左様か。
良し悪しなど海には解らぬ。
ただ海は受け入れて湛えるのみ。
…雨とて空の涙と聞く。
[幾分乾き始めた髪に指を絡ませ背の中ほどまである髪をゆるく編んで梔子色の布で結び]
好きにしたらよい。
[同じ、と言う言葉。僅かに首を傾げる。
けれどそのうち頷くだろう]
ねいろ…?
…そう。その、ねいろとやらとも仲良うしたいな。
[ふむ、と呟いて童子の用意した干果を一つ摘んだ]
[立ち去るあやめの言葉に、はあい、と頷いて]
……天狗の里? 連れてゆかれる?
[神巫の言葉を聞かずに眠りに落ちた身には、それは初めて耳にする事で。
どういうことなのか、と、ゆるく瞬き]
[揺藍の首を傾げる様には気づくや否や、見た様からは計り知れず]
うん、ねいろ。
起きたら、揺藍のにいさまもお話しするとよいの。
[にこり、と笑んで、自分も寝ていた床を振り返る]
…揄うのは好きにしたらよい。
けれど…相手をよくみてされるほうがよかろう。
[淡々と紡ぐ声は少年の声。
それから蜜色の瞳でちらりと男をみたあと、もうひとつ干果をつまむ]
[はふ、と一つ欠伸をもらし。
ふと、思いついて、さざめく童子たちにととと、と近寄る。
湯殿の場所を問えば、手を引かれ。
そのまま、*汗を流しにゆくだろか*]
[濃い緑茂る古木の根元に背を預け、膝の上には飴色の笛。
人を知らぬか、人より怖いもの知るか。
白を広げて座す手や肩には、思い思いに囀る小鳥達。]
ほんに、よく囀る子達じゃ。
…かの童たちのようじゃの。
[瞬くほどの間が空いて、次いで空に満ちるは羽ばたきの音。
ふわり舞い落ちる羽毛に目を眇めるも、唇には笑み浮かぶまま。]
[古木の傍には小さな祠。
きちんと手入れされたそれに琥珀を向け、しばし佇み何想う。]
[やがて伏せられし瞼は目礼か。
僅かのち、沈黙を守ったまま白翻して歩みゆく。]
[小兄の外へ向かうに、留める声は投げられず]
[童子の持った果実を頂く]
[それは誰にも気付かれぬころか]
[食べ終えたなら、再び布団に潜り]
[いつしかうとうと、眠っていたか]
…………探し、ゆかんと。
嫌われてもうたら、いやじゃぁ
[誰も見ていないその時に]
[立ち上がって、走り出した]
[白い花、白い花]
[どこまで見てもただの白]
[ぱたぱたと駆けて]
[どこで寝ていたのかわからずに、迷った場所で立ち尽くす]
うしのうたら、あかんのに
かかさまの……
[呼気は荒く]
[呟いて、しゃがみこむ]
[まだ思い出しはしていない、一つの言葉]
[うしのうたら――もうどこにもありはせんのよ]
[白咲く野を踏み分けて、知らず辿りしは館への道だったのか。
風吹き過ぎて琥珀が映すは、白にぽつり落とされた濃色。]
…ああ、そなたは。
[名を呼ぼうとするも思い浮かばず。
顎に袖先当てて思案して、やがて零れる言の葉は。]
…そうじゃな。
[己とは思うことなく、空を見上げて目を細め。]
[空の青にも染まらぬは、先ほど戯れた小鳥であろうか。
その鳴き声に――音色に瞬いて、それから琥珀は濃色を映し、]
ねいろ、であったかの…。
[しゃがみこむ姿に迷いつつも歩み寄り、手を差し伸べようか。]
[戸惑うねえさまの様子]
[しかし気にせず、こくりと頷く]
おらの名前じゃぁ
ねいろ、ちゅうんよ。
[差し出された手にきょとんとするも]
[意図を悟れば嬉しげに、小さな手を重ねようか]
〔川流るるはさらさらり、
水跳ねるはぱしゃぱしゃり。
内には白の花をぐるり囲みて、
外には白の霧がゆらり広がる。
深紫は真白の中に静かに咲きて、
朱爪の白足をせせらぎに浸してゐる。
天を仰ぎしは陽のひかりを求めてか、
空を眺めしは星の煌めきを欲してか。
紫黒に映るは定かならず、定かならず。〕
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新