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─食堂「白雪亭」─
[行動はしっかり読まれる、行動範囲の少ない筆記者であった。
ゼルギウスには、しおしおと頷いた。]
善処するから、せめて1.5倍に…!
[自分で自信が持てないようだ。
しかしイレーネの言葉に目を丸くする。]
いやいや、その。仕事中は多分気付かないから…。
手間ばかりかけさせることになるし…。
[うろたえている。
仕事中に人の気配に気付かないのは、既にミハエルが何度か部屋にいたことで自覚していた。]
その……ありがとうイレーネ。
なるべく、食事には気をつけるよ…。ええと、心配かけないように。
─食堂「白雪亭」─
はーい、おまたせー。
[そう言って4人分の料理を持って席へ。
心持ちそれら全部増し増しだったとか。
そうして、皿を配りつつ、]
……ああ、そういえばレナーテさん。
ミハエルさんから伝言頼まれてたんですが。
えーっと、狩りに連れて行って欲しい、って。
[とりあえず、聞いたままにレナーテに*伝えた*。]
─食堂「白雪亭」─
[ドアの鳴る音に振り返る。
と、ミハエルの姿。
おお、と手を振り返して。]
うん。おなかがすいたんだ。
それにええと、本を渡さないとと……。
ミハエルは僕を探していた?
家の鍵は閉めていなかったはずだけれど。
[心底不思議そうに首を捻る。]
とか言ってたら本人が来たー。
いらっしゃい、虫野郎ならここで飯を食ってるよー。
ミハエルねーちゃんも何か食べる?
あ、ちょうど今伝言伝えたので、あとは直接交渉してねー。
[そう言って、ひらと*手を振った*。]
探した。探していた。
[とことこと店の中に入り目当てのウェンデルの疑問に重ねるように繰り返していい>>60]
……、ウェン。
一度おまえはゼルギウスに、
物忘れを治す薬を作ってもらうといいのだよ。
その本、誰の依頼だった?
[直ぐの自分と違い淡い色でふわふわの金髪のウェンデルの頭をぐり。と、拳でつついた。]
─食堂「白雪亭」─
ありがとう!美味しそうだ。
もちろんベッティの料理が美味しいのは知ってるけどね!
[運んできてくれた料理に、腹の虫も盛大に主張していた。
大喜びで食事を始めようとしていたのだが、ミハエルが近づいてくるのを待ち。]
うん? や、それはもう無理だと思うんだ。
[極真剣に答えた。ゼルギウスへと、できる?なんて視線をちょっと向けたけれども。]
えっと。
誰のだっけ……って痛いから痛いから!
あれってミハエルのだった?
ごめん。ちゃんと出来てるよ、ここに。
[痛いといいつつも、ちょっと避けようとする程度。
それから至極真剣に言って、身体を少しずらして、本の入った袋を取り、差し出す。]
―パン屋―
[置いておいたパンは良い感じに膨らんでいて。それを釜に入れ焼いてゆくと、見る間にパンは焼きあがる。
その間、貰った緑きのこを棚に置き、残った材料を確認すると、この前レナーテから貰った小蜥蜴はまだ少し残っていた。]
…刻んで、辛味…。
[と呟きながら赤い粉を手前に出しておく。
パンの焼きあがる良い匂いがした頃釜の方へと戻り、取り出したパンを冷ましてから、袋に分け入れ、それらを今度は篭に入れた。]
ええと後は、ベッティの所と、レナーテの所と…だから、台車はいらないよね。
[随分遅くなったが、レナーテの方は遅くなるとは言っていたし、平気だろうかと思いながら。
とりあえず篭を持って、白雪亭へと*向かっていった。*]
…どうにもボクは一手遅れて間の悪い行動が多いな。
すまない。ありがとう。ベッティ。
[赤毛のすらりとした姿も相性の悪い薬師の姿も視界に入れながら
伝言を伝えてくれたらしきベッティに礼を言った。]
そうだな、手ごろなスープがあればひとつ。
[注文を伝えて>>61]
"そら"の事を書いてあるヤツならボクの依頼だ。
おまえのことだからそろそろ終わった頃かと
見計らって取りたてにきた。
[ウェンデルの隣に座って、渡される本を受け取り>>63、表面を撫ぜて、中を開きさらりと確認に視線を落とす。]
────、うん。
あっはっは…。うん、ごめん。
そらのことだった。
[しっかり本を確認する様子に、頭が垂れた。]
誰だっけなって思ってたんだ。
ミハエルが僕を探してくれて助かったよ…。
今度はちゃんと、書いておくようにする。
[しかしこの言葉が何度目か…
ついでに、部屋の中があまり(?)綺麗でないことも、ミハエルは知っていることだろう。]
ちゃんと同じだよ。原本と。
ええと…毎度毎度、本当にごめんね。
[とりあえず食事は、スープをもう一つ運んできてくれるのを待って、
ミハエルの前にも用意されたら、食事を始める*ことだろう*]
[少しの間をおいて本から顔を上げて、探しに来た本の虫をじとりと半眼で見た。]
今ウェンが言った台詞は、もう両手でも
足りない数をボクは聞いている。
目の前にでもメモをぶら下げておかないと
きっとそのメモは本に埋もれる。
ウェンは掃除してくれる誰かを探すべきだと思う。
[ぱたん。と本を閉じて、謝罪に翠の眼を細め、大事そうに本を胸に抱いて──ぺし。と今度は平手でふわふわの金髪を叩く素振り]
──それは疑っていない。
…ありがとう。
嬉しい。
[知識。を、膝の上に置いて、遅ればせに礼を言って、笑った。]
[注文したスープが来るまでの待ち時間。ひょいと身体を斜め身を乗り出し]
ユーディは、あの後、遅れて怒られはしなかったか?
[軽く友人にそう訊ねて、その奥の薬師も見て、そちらには軽く、べ。と舌を出し、赤毛の狩人にも、──にっこり、として手を振った。]
忙しい身のボクは、用件がもうひとつ程、
片付きそうで嬉しい限りだ。
レナーテ。
ベッティからも伝言は聞いたのだろう?
まだ──気は、……。変わらないかねどうしても?
[狩人の青年に繰り返して願い立てるは同じこと。頼みごとをする途中で、表情からか返事の答えを察してか、訊く途中で声音が不満げになり、む。眉間に皺をつくり*口を尖らせた*。]
─ユリアンのキノコ畑─
[ユリアンから貰ったキノコの入った籠と、染め直しのための窓の掛け布を手に、キノコ畑の間を歩く]
うーん、もうちょっと若い方が良いかな…。
[種類ごとに分かれたキノコ畑を一つ一つ巡り、これだと思う物を探して。それを何度か繰り返し、必要な分を集めた時にはかなりの時間が経っていた]
よし、こんなもんか。
どんな結果になるかなー。
[満足げに笑むと、キノコ畑を出てユリアンの家へ。ユリアンが戻って来ているようなら礼を言い、居ないのであれば後日礼を述べることにしてその場を*立ち去った*]
―回想・自宅―
ありがとう。宿題頼んだ。
[微かな笑みを浮かべるのは心からの感謝の印、ゼルがいればそれに気付いただろうがここにはいない。
緑色について語る二人には]
ああ、悪い色じゃないな。
[頷いて同意して、仲がいいことはいいことだとか胸中に。
それからミハエルが出て行くのを見送っった]
―回想・自宅→パン屋―
[キノコ畑の方に向かうときはエーリッヒも一緒に]
じゃあ、いってくる。
[特に見張るとかそういうことはせず、エーリッヒをその場に残して荷車を押していった。
坂道などでは後ろからも押してもらい、道中ゲルダと話をしたりしながら、しばらくすればパン屋の前についた。
袋を小屋に運びいれると]
ああ、別にいいよ。困ったときは、お互い様だし。
[礼の言葉にはそう返して、受け取った包みは、まださっきの親友とのやり取りを覚えてたのか中身を確認し、{4}個の蒸しパンと木苺のジャムのパンが入っているのを確認した]
ありがとう、甘いのは好きだ。
じゃ、また。
[微かな笑みで答えてから、手を振り、
短い言葉でゲルダとはそのまま*分かれた*]
―帰宅途中―
いや、何も言ってなかった、はずなんだが。
[振り返り返したのは普通の声で。
何かを思い出したように]
ああ、そうか、そういうことか。
[一人納得したように頷いてから、次にかけるのはコエで。
こちらが口を動かさずに話しかけたのを見れば向こうも何かを感じるだろうか]
ゲルダ、聞こえるか?
[ゲルダから返答があれば、やっぱりかとその時は呟きを*残すだけに*]
ー帰宅途中ー
[振り返ったユリアンは確かに声を返したけど、唇は閉じられたまま。
届く声は、耳にというよりは心に直接降りてくるような、そんな感じに響いた。]
聞こえる、よ…?なぁに?
………ねえ、ユリアンてって、口を閉じたまま喋れるんだっけ…?
[きょとんと首を傾げながら、普通に声を返したが。その問いかけには、小さな呟きしか返らずに。
不思議そうに目を瞬かせただけだったが、内には小さな疑問と、ざわめきが*残った*]
─自宅─
[様々なキノコの入った籠をテーブルへと置き。窓の掛け布は作業台の上へと運ぶ。染め直しに必要なものを揃えていると、ふとあるものが目に入った]
あ……やっば。
じっさまに頼まれてたやつ…。
[それはだいぶ色褪せた、布に描かれた華の絵。長であるギュンターからの描き直しの依頼だったのだが、どんな色を乗せれば良いのかが分からず、後回しにしていたのだった]
どうしよっかなぁ。
もっかいじっさまに相談してみるか。
[ぽりぽりと後頭部を掻いて、件の布を手に取り、家を出てギュンターの家へと向かった]
─ギュンター宅─
じっさま、ちょっと良い?
例の絵で聞きたいことが。
[扉をノックし中へと入り。依頼を受けた布を見せて、色についてを訊ねる]
……え、じっさまもどんな色か知らないの?
それでどうやって描き直せって言うんだよー。
[不満を漏らすと、返って来たのは好きに塗れば良いとの言葉。元の絵を再現したいわけじゃないと言われ、かっくりと頭を垂れた]
そう言うのは依頼する時に言ってよ…。
[二度手間だった、と呟いてお暇しようと思ったのだが。ふと、何かを思い出したギュンターに呼び止められ、話を聞かされた]
…『『死神』の降る刻』に咲く花?
これが、それだって言われてるのか?
[伝説として伝わる『『死神』の降る刻』。その時に咲いた花を描いたものなのだとギュンターは言う。話を聞いて瞳が布へと落ちた]
へぇ、そうだったのか。
どんな色をしてたんだろうなぁ。
見てみたいものだ。
[絵描きとしての興味がそそられ、そんな言葉を紡いだ。それを聞いたギュンターは、やや表情を翳らせ言葉を続ける]
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